月刊モノグラフ2018年4月号「その先へ」
2018/05/22
最近、道に迷うことがよくあります。
どちらへ向かえばいいのか、どうやって進むのが正解なのか。
昔はそんなことなかったのに、なぜ最近になって迷うようになったのか。よく考えれば答えは簡単でした。きっと今、僕は自分の道の”先”を進んでいるから。
誰かの背中を追いかけるのは楽だったんです。そこに正解があって、道があるから。それに付いていけば迷わないから。
会社を辞めて「drip」を立てたこともそうですし、ブログの方向性も誰かを真似しているのではなくオリジナルを求めて進んでいる。
だからこそ「迷っている」という状態は、僕の中ではポジティブにとらえています。誰もまだ足を踏み入れていない場所に道を拓き、まだ誰も見ていない景色に出会える可能性がある。
これからも迷いながら、楽しみつつ進んでいくので、いつかその足跡が誰かの「道」になれば嬉しいです。
3月に反響のあった記事
という訳で今月も始まりました、月刊モノグラフ。昨年始めた月刊ですが今では僕含め周りでも定着し始め、少しずつ道が生まれています。
いつも通りまずは3月に反響のあった記事から。3月は色んな「先」を見つめながら記事を書きました。
日本最北で働いてみた。
有言実行と言うか、言霊というか、月刊モノグラフ2018年2月号「もっと自由に羽ばたいて」で「今年はもっと色んな場所で働いてみたい」ということを書いたところ、あれよあれよという間に声がかかり、日本や海外のあちこちに出かけることになりました。
4月に関してはすでに現時点で、福岡・佐賀・広島・韓国に行く予定が入っています。
3月はお声がけをいただいて日本の最北端、北海道の下川町という街で働いてきました。寒い時期だったからこそ人の暖かさに触れることができ、良い体験ができました。
木と温もりが巡る町。北海道下川町でノマドな働き方を体験してみた。
物語を大切に
昔からカフェの記事はたくさん書いてきているのですが、単純に同じことを繰り返しているのももったいないなと感じ、最近ではカフェ自体やその日一日に纏わるストーリーを共に加えるようにしています。
世界一周の、ここが終着点。雪の中の小さな隠れ家カフェレストラン「MORENA」
単なる紹介記事、日記の、その一歩「先」へ。
新しい形を探しています。
デザインも機能の一部
同じくモノの紹介でも単なる機能やスペックの紹介に留まらないような記事を書くように心がけています。数字の情報は確かに重要ですが、そこからまた一歩「先」の記事になるように。
ジャケ買いから始まる恋もある。JACK&MARIEのソリッドパフューム
数字で表しきれない、目に見えない「良さ」が伝わるような記事を。
デザインは機能の一部。本革張りの無接点充電器「ENETREE Qi 」
モノグラフが本になりました
「自身のスタイル」を変えて進んできて、ようやく評価がされたと実感したのは出版社の方から本の執筆依頼を受けたときでした。
「他にない雑誌のような個人メディア」を目指して歩き、それが紙の本になる。これほど嬉しいことはありません。
monographが紙の本になりました。「人生を変えるモノ選びのルール」
本に込めた想いは上の記事をお読み下さい。
そして反響は下の記事から。
【祝!重版決定】モノマリスト本 の暖かい感想が届いています。
毎日のように「#モノマリスト本読みました!」という声が届き、いつの間にか本を添えた沢山のお洒落な写真が届くように。皆さんのおかげで早速重版も決まり、monographを愛していただいているなということを肌で実感しています。いつもありがとう。
Macbookの使い方
本の発売を除けば、3月の記事で一番反響が大きかったのがコチラの記事。1日で5000PVくらい読んでもらえました。
僕の相棒Macbook 12インチを一日の中でどう使っているかというのをリアルに解説した記事です。けっこうこれのまんまの生活を送っています。
バリスタベストバイ
そして4月公開の記事ですが、只今omni7というECサイトの中で「drip」のバリスタ達と共同で作った「バリスタベストバイ」というコンテンツが公開されています。それぞれ専門分野を持ったバリスタ達がオススメの製品を紹介するという企画。
僕一人で先に進むのではなく、一緒に進んでいけているのがとても嬉しく思います。プレゼントキャンペーンやってるので是非応募してみて下さい。
omni7特別企画「ドリップバリスタベストバイ」にガジェットバリスタとして出演してます。
今月の音楽
今月も僕がハマった音楽をご紹介。いやマジで、spotifyめっちゃ良いですよ。
スーパーオーガニズム
spotifyの中には様々なプレイリストが日々更新されているのですが、僕が欠かさずチェックしているのがDJダイノジの「これで一緒に踊りたい!」とプレイリスト。流行りの音楽を解説付きで紹介してくれるので聴いてるだけでぐんぐん音楽の知識が付く感覚があります。
そこで紹介されていたのが「スーパーオーガニズム」という18歳の女の子が率いる8人組バンド。昨年ネットにアップロードされた動画からspotifyを通じて火が付き、あっという間に海外まで広がり、今やロンドンの名門レーベル「ドミノ・レコーズ」と契約するまでに。
新たなミュージシャンが生まれる「道」ができつつあると感じます。
DJ Okawari
spotifyの凄いところは、そのリコメンド力。
プッシュされている定番曲も流れてきますが、極稀に、10曲に一曲くらいの割合でそんなに有名でないけれど、自分にぶっ刺さる良曲を挿し込んできます。
この「DJ Okawari」さんの曲も、耳障りが良くさぞ人気のある曲なのかなと思いきやまだ再生回数1000回。(記事執筆時点)
好みに合わせてこんな細かい粒度でリコメンドしてくるとは恐れ入りました。
frasco
このfrascoというアーティストもspotify経由で知り作業中によく聴いています。普段生活していたら聞くことのない音楽と出会えるのは魅力ですね。
菅田将暉
逆もまた然りで、知ってはいても聞くのに腰を上げるのが重い曲ってあるじゃないですか。流行っているからわざわざ聞かなくてもいいやっていう。僕でいうと米津玄師さんがそれに当たります。
そしてもう一人同じ存在だったのが、菅田将暉さん。曲を出しているのは知っていたんですが、メディアに引っ張りだこの彼なので食傷気味というか曲まで聞かなくてもいいか、と思ってました。どこまで自分の生活菅田将暉で染めるねん、と。
ところが偶然spotifyで流れてきて、良い曲だなと思って名前を見たら「菅田将暉」。やられました。
Youtubeには上がってないんですが、「忘れらんねえよ」の柴田さんが作っている「ピンクのアフロにカザールかけて」という曲がとても良い。とても銀杏BOYZっぽくて、自転車の変速を一段重くして商店街を駆け抜けたくなること間違い無し。
majiko
majiko(まじ娘)さんも元々ニコ動出身の歌い手です。最近はこの曲を聞きながら眠りについています。
段々と才能が見つかりやすくて、羽ばたきやすい世界になってきましたね。spotifyはアーティストを「先」へと繋げてくれる良いサービスだと思います。
今月の漫画
一度読んだことがある漫画でも、改めて読み返してみるとまた違った良さが見つかることがありますね。
弱虫ペダル
今月ハマってしまって、もう一度1巻から読み返してしまった漫画、「弱虫ペダル」。
この漫画に感化されて「尊敬する3人のブロガー」という記事まで書いてしまいました。
自転車のロードレースを題材にした漫画なのですが、この漫画でも誰かが「先」を行き仲間たちを「引く」ということが様々なテーマで描かれます。何事も先頭を走る人が一番不安で、辛いんですよね。
それでも仲間のために、それぞれが自分の役目を全うして「引く」。その姿に何度目頭を熱くしたことか。
彼方のアストラ
これもジャンプ+で週刊で読んでいたのですが、改めて読み直してみるとよくできた漫画だと感じますね。5巻完結というほどよいボリュームの中に冒険、ミステリー、笑いをバランス良く詰め込んでいます。
あまりネタバレになってしまうのもあれなので深くは言いませんが、「彼方のアストラ」というタイトルがね、よくできているんですよ。
BEASTERS
今年の月刊モノグラフ2018年1月号「今年もよろしく。」でも紹介した「BEASTERS」が2018年のマンガ大賞を獲りました!おめでとうございます!
人間以外の全ての動物たちが共存する社会を描いた意欲作。「グラップラー刃牙」の作者板垣先生の娘さんが書いているバックボーンもあり、今年話題にならないはずがない作品。
その先へ、その次へ
迷いながらも僕が前へと進んで行けているのは、間違いなく支えてくれる読者や仲間たちのおかげです。
僕が一足だけ「先」に前へと進んでいくので、疲れた時には皆さんに先導を譲りながら一緒に楽しく進んでいければいいなと思います。
「早く行きたければ一人でいけ、遠くへ行きたければみんなでいけ」
この二つのちょうど良い、間の進み方が僕の理想です。