ゴミを3分の1に圧縮できるゴミ箱「joseph joseph クラッシュボックス」
“ときめくモノをあつめよう”というテーマを元に日々運営している当メディア「monograph」ですが、このテーマには良いところもあればもちろん悪いところも存在します。
良いところは”ときめくモノ”に囲まれていれば、必然的に毎日が楽しくなるということ。朝の目覚ましから毎日の食器洗い、洗濯と、普段の生活の中に気分が上がるモノが散りばめられていれば、それだけで自然と毎日が軽やかに、少しだけ輝いて見えるようになります。
悪いところは、”ときめかないモノは買えない”ということ。
このルールを敷くようになってから無駄遣いと思うような買い物は極端に減ったのですが、自分が100%満足するモノ以外を買うことができなくなってしまいました。80点、90点のモノは要らないんです。目移りをしないように、心から胸を張れる一つがほしい。
ゴミ箱がなかった
そんなマイルールによる弊害で、今までずっと家の中に無かったモノがありました。
それは「ゴミ箱」。
もう一つのマイルールとして「毎日モノを一つ捨てる」というのがありまして、これを実践しているため日々何かしらゴミが発生します。そして僕は毎日のようにAmazonの段ボールが宅配ボックスに届いているのでその梱包資材もすぐ溜まってしまいます。
それなのに普通の家には必ずある「ゴミ箱」を持っていませんでした。
その理由はとても単純で、”ときめくモノ”に出会うことができなかったから。
家電量販店やインテリアショップに入った時は必ずゴミ箱コーナーを覗くようにしていたのですが、ここ5年間これだ!というモノに出会うことがなかったんですよね。
14年前から使っている小さな青いくずかごがあるだけで、後は裸のビニール袋にゴミを詰めて都度毎日捨てるという週間を繰り返していました。
ようやく出会えた、理想のゴミ箱
そんな僕のゴミ箱探しの旅にもようやく終わりが。
100点満点、これならずっと気分良く、長く使えると確信できるゴミ箱を購入しました。monographではいつも100点のモノしか紹介しないようにしているのですが、今回のはもうね、300点。
「Joseph Joseph (ジョゼフジョゼフ)」という英国のホームウェアブランドから発売されている「crush box(クラッシュボックス)」という名前のゴミ箱です。
渋谷の東急ハンズで見かけた瞬間、脳天から電流が走り、よくよく調べてみるとBeginの30周年記念号で開催された「いいモノランキング」で第1位を獲得しているという太鼓判が押されたアイテム。
ステンレススチールのシンプルな外観
このクラッシュボックスの、個人的に刺さったポイントは二つ。
その内の一つがこの「シンプルな外観」です。
「Joseph Joseph」は”スペースラグジュアリー”というテーマの元にモノづくりをしており、普段の生活を彩る上質なホームウェア製品を生み出しています。
その理念に基づくように、ステンレススチールで作られたこのクラッシュボックスは量販店で並べられていても明らかに異なる存在感を放っていました。
見て触れて、「これは良いモノだ」と感覚でわかる。
こういうモノに出会えた時に、一番の喜びを感じます。
画期的な機能を搭載している
僕がこのクラッシュボックスを購入したもう一つの理由は、その機能性。
一つ驚きの目玉機能があるのですが、それは後述するとしてまずはそれ以外の細かな機能を。
まず、上部のフタは足踏みペダルで開閉します。
クッと足を乗せるとフタが開いて、バネの力でゆっくりとフタが閉まっていきます。当たり前の機能ですが手を汚さずにモノを捨てられるのは良いですね。
ゴミ袋の取付部はこのようにオレンジのパーツが。
上下の両サイドからこのパーツを引き出し、溝にくいっとゴミ袋を引っ掛けます。
しっかりグリップが聞いているのでずれて落ちる心配もありませんし、付け外しも楽。
パッケージの中には専用のアクセサリーがいくつか同梱されています。
一つは専用のゴミ袋。
袋の上部に引き出し式のオレンジの紐が通っており、ゴミが溜まったらキュッと引き締めてそのまま結べるという便利グッズ。
1袋40円というなかなかラグジュアリーな価格だったりするので毎回買うのはどうかなと思いつつも、ゴミ捨てるのも月に10回あるかないかなので今後も導入しようかと思っています。
もちろん普通の市販のゴミ袋も使えますよ。
黒くスポンジ状の脱臭フィルターも付属。
フタの上部に専用のトレーがあるのでこちらに入れておけばゴミの嫌な匂いもシャットアウト。
ゴミを3分の1にギュッと圧縮!
お待たせいたしました。最後に「クラッシュボックス」の目玉機能をご紹介いたします。
それはタイトルにもある通り、「ゴミを3分の1に圧縮できる」という機能。
ペダルでフタを開け、手前にあるハンドルを上に上げ、
グッと押し込みます。
ハンドルを押し下げると連動したオレンジのパーツが袋の口を閉め、ゴミ袋に負担をかけないようにギュッと中のゴミを圧縮することができるのです。
photo:via Joseph Joseph
これによりゴミ箱内部にあった余剰の空間を圧縮し、ゴミの入る余地をさらに増やしてくれます。
ゴミ箱がパンパンなんだけど、ゴミの日まであと一日ある…みたいなことよくありますよね。手でゴミを押して押し込むのはちょっと嫌だったりしますがこれなら一切手を汚すこと無くスムーズに、力を込めて圧縮することができます。
一回これを体験したらもう元のゴミ箱には戻ることができませんね。
ギュッと圧縮して、
ハンドルを戻せばスッキリとした空間が。
“30Lの容量に約90L分の量のごみが入ります。(当社調べ)”
という、「本当かよ」と思わずツッコミを入れてしまいそうな文言が公式サイトに書かれていますがあながち間違いではなさそう。
しかもまた良いのが、上部のパーツに挟んだエリアがあるのでギリギリまでゴミを詰め込んでも端を結ぶだけの余裕が必ず残るというところ。
ギュッと圧縮して、きゅっとまとめてゴミ捨て場へ。
本当に良いモノを買えました。
ゴミ捨てを楽しい習慣に
度々書いていますが、僕はどちらかというと「楽しいこと」よりも「嫌なこと」を優先的にモノで補うようにしています。
基本的にはやりたくないことでも、やり始めるきっかけがあれば成し遂げられる。そしてその後、すっきりした気持ちで一日を過ごせる。
値段を見て、「ゴミ箱に3万円かぁ…」と0.2秒は躊躇しましたが、これまで十数年以上探し求めてきてようやく出会えた一台なので、その後は迷いなく即決。
ゴミを捨てるのが楽しくなる、ずっと長く満足して使い続けられる、と考えたら安い買い物でしょう。
嫌なこと、苦手なことも”圧縮”して生きていきたい。
関連:ルールについてはモノマリスト本を
今回少し触れたような、モノ選びのルールに関してはこちらの本で紹介しています。もし自分も共通点があるなと思っていただけたら、是非お手に取ってみて下さいませ。
monographが本になりました。「人生を変えるモノ選びのルール」