月刊モノグラフ2017年8月号「夏の終わり、新たな始まり」
おかげさまで第三号。
今月も“monograph”をお読みいただきありがとうございます。PITE.(@infoNumber333)です。
6月から始めたこの月刊モノグラフですが、ありがたいことに回を増すごとに反響が大きくなってきています。更新をなかなか追えないという方には「読み逃した記事」をここで見つけてもらえれば嬉しいですし、いつも読んでくれている読者の方も「もう一度読みたい記事」をこの月刊号で見つけてほしいなと思います。
そして今月の「月刊モノグラフ」はいつもより少しボリュームが多めになりそうです。というのも、今月は妙に筆が乗り個人的にも「良い記事書けたわ」と思える記事が多かったんですよね。各記事について公開後の後日談も書いていくのでそれに合わせてもう一度読み込んでみて下さいませ。
また、monograph以外の「drip(ドリップ)」としての活動も順調に進捗がありますので後半でお話させていただければと。既にこの時点で今月はちょっと長くなる予感がしているので日々の合間合間に小分けに読んでいただけると嬉しいです。むしろ一ヶ月かけてじっくり味わうように読んでほしいな。
楽しい夏は終わりますが、代わりに新しい季節、別の新しい物語が始まります。皆さんにもその物語をこれからもお伝えしてまいります。
8月の反響があった記事
今月は冒頭でもお話した通り良い記事が沢山書けました。どれも自信作なので読んでないものがあれば是非、もう一度読みたくなるものがあれば是非。
若者こそモノに投資しよう
おそらく8月で一番反響があったんじゃないかなというのがこちらの記事。僕の「投資」に関する考えを綴った記事です。正直若い頃はちまちま少額を元本に雀の涙を稼ぐよりもしっかりと自己投資に使ったほうが良いと思います。
若者が豊富に持っている「時間と可能性」。皆さんもその資源を最大限活用できる「てこ」のようなモノを見つけられることを願っています。
「映える」写真を、もっと撮りたい。
そして同じくエッセイ的な感じで書いてかなり反響があったのがこちら。最近話題の「インスタ映え」やそれに対するふかわりょうさんの記事に対して考えることを書きました。かなりその場の勢いで書いた記事なのですが、多くの方の共感を呼べたようで嬉しいです。これからも日常の中で「映える」写真を沢山撮っていきたいと思います。
「今夜もカネで解決だ」
上記2つのエッセイに大きな影響を与えているのがこの本。ジェーン・スーさんというエッセイストが書いた「マッサージのレビュー本」です。2〜3ページで1話が終わるというコンパクトな構成のエッセイなのですが、とにかく言葉遣いが面白く、展開が綺麗で短くまとまっています。あぁ、こんな文章かけたら良いなと思わず憧れてしまう一冊。こんな自分の「味」が出る文章をいつか書けるようになりたい。
ジェーン・スーさんの「今夜もカネで解決だ」感想。カジュアルなレビューの文体を学ぶ。
名刺入れを財布に
「drip(ドリップ)」経由の依頼で老舗の革小物メーカーさんとコラボをしています。メーカーの中の人と話す中で僕が選んだのは「名刺入れを財布にする」という選択肢。電子決済が徐々に普及してきた今、財布の概念は新しいモノに変化しつつあります。時代が変わればモノの形も変わるのです。
Prairie GINZA(プレリーギンザ)の名刺入れを財布にするという新提案。
オーダースーツを作りました
同じ「drip(ドリップ)」で繋がり取り組んだのがこちらのオーダースーツ記事。とにかく痩身でウエストがめちゃめちゃ細い僕は今までぶっかぶかのスーツを着ていました。記事の中でも紹介してますが正直今じゃ見れたもんじゃないです笑。 そんな僕もようやくぴったりカッチリハマるスーツを手に入れました。細かな採寸から生地の質感まで全てが僕好み、僕のために作られたスーツです。
細身の僕に寄り添うスーツ。LaFabric(ラファブリック)のオーダースーツが届いた
hender scheme × カリモクのコラボサンダル
今月もコンスタントに「モノ」を買っています。美しいヌメ革で人気のメーカー「hender scheme」と有名木工家具メーカー「カリモク」のコラボサンダルを一年越しに購入。まだ全然足に馴染んでなくて足の甲がボロボロになるくらいのじゃじゃ馬ですが長い年月をかけて履きこなしてみせます。
夏を待ち遠しくするために。hender scheme × カリモクのコラボサンダルを買いました。
「四角いリュック」探しが終わった
monographの熱心な読者であればご存知だと思いますが僕は「四角いリュック」が大好き。今まで色々試してきたのですがついに「これだ」というリュックを見つけてしまいました。コンパクトなサイズ感、マチの狭さ、革の質感、シンプルなデザイン、どれを取っても最高の一言。そしてこの記事もめちゃめちゃ反響をいただき「記事を見て買いました!」というコメントを複数いただきました。なかなか高い鞄なんだけどな…!若者こそモノに投資しようの記事が最近じわじわと読者に変化を与えている気がする…!
四角いリュックの到達点。MOTHER HOUSE「Antique Square Backpack」
クルマに乗るの楽しいよね
今年の夏はホントに色んな所に行きました。その際にレンタカーを使うことが多かったのですがとにかく便利だと感動したのが「タイムズのカーシェアリング」。カード一枚でピッと車を借りれてサクッと返せる。料金も安いし色んなクルマに乗れるし言うことなしです。若者のクルマ離れという言葉をよく聞きますが、普段身近にクルマという存在がないのにいきなり「所有」するというのはハードルが高い。まずは日々運転してみるという「体験」が大事だと思います。
最高の北海道旅行
間違いなく今夏のハイライトと言えるのがこれ、DRESS CODE.とwebledgeと一緒に3泊4日の北海道旅行に行ってきました。とにかくもう記事を読んでほしいのですが端から端まで全部楽しかった。楽しすぎた。趣味が合う仲間と共通の目的を持って行く旅行ほど楽しいものはありませんね。雰囲気だけでも感じていただければ嬉しいです。
ブロガーと行く夏の北海道旅行/観光スポット。夜景、絶景、ライジングサン楽しみきりました。
BTPで大阪グランピング
僕が運営しているブロガーコミュニティ「Bloggers Tea Party」の大阪のメンバーがエモいグランピングに誘ってくれて弾丸で大阪まで行ってきました。いやー朝から夜までとにかく楽しかった。こういうのもっと定期的にやりたいね。
BTPでグランピング旅行!今年の夏を一滴残らず絞りきりました。
今年の夏はまったく一滴の後悔もないくらい楽しみ切れました。そしてその「楽しみ」が記事として形になり、共感を生むこともわかりました。これからも沢山楽しいことして、残して行きたいと思います。楽しいは役に立つ。
8月の音楽
今月の音楽はかなり悩みました…!夏は一番音楽が側にいる季節、かなりいい曲たくさん仕入れられたのですが1本では紹介しきれないので今回はその中から6つだけご紹介。残りは来月号に回します。
Nulbarich
昨年結成されてから徐々に有名になり今年は街やテレビの至る所から彼らの曲が聞こえてくるようになりました。「Nulbarich」の名前の由来は「nul(何もない)」「but(でも)」「rich(満たされている)」の三単語を合わせた造語。ワンフレーズ聞いただけでハッとする、爽やかで透明感のあるグルーヴが魅力のバンドです。
アルバムに収録されている曲も端から端まで全部良い。知っている方も多いと思いますが知らない人は是非一度聞いてみて。
トレモノ
僕が大学生の頃、たぶん今から6年以上前に渋谷の街角でライブをしていたある一組のバンドのCDを買いました。ボーカルの声色が妙に心に響いて、最後の一枚しか残っていなかったCDを買いました。片付けをするメンバーに少しだけ待ってもらいコンビニまで走ってATMでお金を下ろした思い出があります。そのCDをPCに取り込んで、今でもたまに聞いているのですが、先日それと同じ曲が流れてきたんです。spotifyから。
そのバンドの名前はトレモノと言います。spotifyから流れてきた曲は当時のCDに収録されていたものと少しだけ趣きが違い新たなアレンジが加えられていました。今ではspotifyに登録されるくらいなので、それなりに有名になって夏フェスなんかでステージに立ったりもしているようです。
偶然の出会いですが、あの渋谷の路上から今も頑張ってるんだなぁと勇気づけられました。凄いなぁ、もっと頑張れ。
あとこれをピンポイントでオススメしてくれるspotifyの精度ヤバイ。
リーガルリリー
このバンドもボーカルの声にやられました。聞いただけで胸がきゅっとなる。
きゅっ。
チャットモンチー
上でも紹介した北海道旅行の目的はRISING SUNという夏フェス。そこで久しぶりにチャットモンチーのライブを見ました。メンバーが一人抜け、結婚と出産を経たチャットモンチー。正直昔見ていた彼女達とは全く違うバンドになっていました。人数もライフステージも変わればバンドも変わる。チャットモンチーの「新しいカタチ」を探すために試行錯誤をしている姿に自分の将来を重ね、思う所が多々ありました。
とは言え作る曲の芯は変わっておらず、上の『majority blues』は最近の曲ですが昔の曲と同じくらい胸を締め付けられる。
「みんなと同じものがほしい、だけどみんなと違うものもほしい。」
よく出来た歌詞です。やっぱりチャットモンチー好き。
レキシ
RISING SUNのハイライトは間違いなく「レキシ」。ライブを観たのはこれで2回目ですが、レキシのライブは別格に、とんでもなく楽しいです。何ていうかもうエンターテナーなんですよね、レキシって。1時間半くらいライブの時間がありましたが自分の曲は5曲くらいしかやっておらず、あとはひたすら人の曲をやってました。どういうことかよくわからない人は上の動画を見てもらうのが早いと思います。
ここまで自由に歌うのも、それについてくるバックバンドも尋常じゃないスキル。音楽を楽しむっていうのはこういうことなんだろうなぁ。
Galileo Galilei
夏の終わりを感じるとこの曲が頭の中に流れてきます。「あの花」の主題歌なんですが、ロケ地が僕の地元に近いんですよね。アニメの内容と僕の幼少時代がシンクロしてクリティカルに僕に響いてくるんですよ。
何でガリレオガリレイ解散しちゃったんだろうなー。
8月のマンガ
毎日一冊マンガを読む習慣は旅行の日を除けばまだ継続中。読書の秋が来たらもっと本格的に読みふけりたいと思います。
G戦場ヘヴンズドア
オススメされることの多い「G戦場ヘヴンズドア」をようやく読んでみましたが、あぁ、これ名作です。漫画家を目指す二人の主人公、そして漫画に携わる二人の父親を描いた物語。原作と作画に分かれて漫画を書くという流れはバクマンと同じですがバクマンの倍は面白いです。無駄な引き伸ばしもなく短い巻数でサクッと終わるのもまた良し。
宝石の国
アニメ化もする人気漫画ということで読んでみた作品。一度読んでみたらその理由も頷けるというもので、他の漫画にはない独特な世界観があります。人類が滅びた世界に生命を受けた「宝石」と、彼女達を狙う「月人」と呼ばれる存在との戦いを描いた物語。
この作品、読んでみると分かると思うのですが雰囲気自体がずっと「モノトーン」なんです。全体的に「色」がない感じ。漫画って基本白黒なので当たり前といえばあたりまえなんですが。あぁ、上手く言い表せない。読んで。
百万畳ラビリンス
一年以上前に超ゲームウォーカーで紹介されていてずっと気になっていた漫画。やっと読みました。
どこまでも無限に連続して続く空間に閉じ込められてしまった二人のゲーマーの話で、立ちはだかる謎をゲームライクに解決していくのが小気味いい作品。いわゆる「ゲームあるある」みたいなものが随所に散りばめられていてゲーム好きなら思わずニヤリとしてしまうこと間違い無し。漫画なのでまるで自分が一本のゲームをやったような感覚にさせてくれます。上下巻でコンパクトに終わるのがこれまた良いですね。
LINE@が面白いです
新しくチャネルを増やそうと思ってLINE@を初めました。他のSNSとは違って「確実に読者に届く」というのが良いですね。というのも読者の方で「毎回URLを検索窓に打ち込んで読んでます」という方が結構いたんですよ。確かにFacebookもTwitterもフロー型のSNSなので情報は常に流れていってしまいます。そういう意味では更新を追うという目的にはあまり適していないんですよね。
その点LINE@ならほぼ確実に読者の手元に届きます。メッセージを読むまで残ります。なので送る方も通常のSNSよりは気持ちを込めて送ります。この丁寧なコミュニケーションが心地いいんですよね。
おかげさまで200人ちょっとの方が今登録していただいていて、更新するとバッと一気に何通もの感想やスタンプが送られてきます。この1対1の双方向な感じが新鮮で楽しい。もし宜しければあなたにも僕からお手紙、送らせて下さい。
新しいコトのはじまり。
先日プレスリリースを出させてもらった「drip(ドリップ)」はおかげさまで順調で、その後色々な会社さんからお声がけをいただいております。手がけた案件一覧もまとめてみたので良ければご覧になってみて下さい。そしてこの読者の中に企業の方がいましたら是非ご連絡下さい。
今月〜来月にはdripが新聞に載ったり雑誌に載ったりする予定もあるのでお楽しみに。他の新しいメディアと取り組みができるのは嬉しいです。
また、新しくdripにインターンがもう一名入り、裏方や公式のTwitterの中の人をやってくれています。まだ運用を任せて数週間ですが早々に中の人感を出し始めていて才能を感じます。
【お願い】
ウチの会社の公式アカウント(@drip_corp)の中の人がフォロワーが増えなくて困っています。中の人の給料に密接に関わってくるので親切な方はフォローいただけると嬉しいです。フォローするだけのpolcaよりも簡単な支援です。drip応援してくれる人、力を貸して! https://t.co/kqIUaQh58s— 堀口英剛@monograph (@infoNumber333) 2017年8月29日
彼の給料は業績連動型なので優しい方はフォローしてあげてみてください。
株式会社ドリップ(@drip_corp)さん | Twitter
そしてもう一つ新しい取り組みとして、個人的に半年で十数万字を書くという仕事が始まりました。まだ詳細はお伝えできないのですが、早く皆さんにお伝えできるよう日々コツコツと頑張りたいと思います。
夏はあっという間に駆け抜けてしまいましたが、終わりを悲しんでいる余裕は今のところ無いみたいですね。新しい季節と新しい出来事を楽しみながら、9月もジョギングくらいの健康に良い速度で走り抜けたいと思います。