四角いリュックの到達点。MOTHER HOUSE「Antique Square Backpack」
2018/07/07
僕がずっと探し求めていたリュックに、ようやく出会うことができました。
本日も“monograph”をお読みいただきありがとうございます。PITE.(@infoNumber333)です。
monographを長く読んでいただいている方はご存知だと思いますが、僕は四角いリュックに目がありません。それも装飾が少なく極力シンプルなリュックが大好き。3年前くらいには鞄の骨(BAG BONE)というアイテムをカスタマイズして擬似的に四角いバックパックを実現していました。
その後出会ったのがこちらのモレスキンのレザーバックパック。これも黒くて四角くてシンプルで非常に好みだったのですが一つだけ問題が。
それはこちらの肩ベルトの断裂。僕のカバンの中身が重すぎて負荷が肩の二点に集中してしまい縫い目からベルトが裂けてしまったのです。騙し騙し3ヶ月間くらいこの状態で使っていたものの、ついに限界が来てしまい新しいバッグに買い換えることに。
めちゃめちゃ気に入って使っていたのでもう一つ同じモデルを買うことも考えたのですが、つい先日四角いリュックの到達点とも言えるリュックを見つけてしまい、メインバッグの座を次世代に引き継ぐことになりました。今までありがとう、バイバイ、モレスキン。
MOTHER HOUSE「Antique Square Backpack」
僕が新しく使い始めた四角いバックパックはこちら。「MOTHER HOUSE」という革製品ブランドから出ている「Antique Square Backpack(アンティークスクエアバックパック)という製品です。
出会いのきっかけは「Bloggers Tea Party」の集まりに来てくれていたトンカチワークス | 好きをカタチに。さんが小さな背中にこのリュックを背負っていたこと。完璧なまでの四角さ、革の質感、マチの浅さと全てが僕のどストライクで、バッグの買い替えを意識した際に一番初めにこのリュックが僕の頭に浮かびました。
ちょうど銀座でアポがあった際に店舗を発見、実物に触れ、背中に背負ってしまったが最後、値札も見ずに店員さんに「これください」と口走っていました。値段はモレスキンの倍くらいしますが、それしきの価格差は何の障壁にもなりません。若者こそモノに投資しようでも書きましたが、買いたいと思った時が買い時なんです。
家に帰って早速白背景で撮影。こんなに美しく四角いバックパックがこの世にあったなんて…
外面には滑らかな牛革に何度もオイルを塗り込んで着色されたアンティークレザーを使用。初めから何年も使い込んだような風合いを楽しむことができるバックパックです。更にここから経年変化でより深く、オリジナルの味わいを楽しめます。
正面からも四角ですが真横から見ても四角。マチが狭いので背中に背負ってもコンパクトにボリューム感を抑えられるところが気に入っています。
ジッパーは側面深くまで開ける造りになっているので、中を広く見通せ中身にアクセスしやすいバックパックです。
正面には横一文字にジッパーが。これがワンポイントのアクセントになってデザインがシンプルになりすぎず絶妙のバランスを保っています。
僕はここにはいつもPrairie GINZA(プレリーギンザ)の名刺入れを入れていつでも名刺交換やカードでの支払いができるようにしています。
ジッパーのプラー(引き手)にも細かな装飾が。
左右に開いて中身を取り出せるようになっています。
ジッパーの切れ目が深いので全面が開きすぎないように内部側面には一枚あて布が。ガバッと開いても中に入れたモノ達が側面からこぼれ落ちるのを防ぎます。
内面も茶色基調のチェック柄があしらわれていて可愛い。
背面側にはPCやA4ファイルをしまえるポケットが付いているので僕はここにiPadとMacbook proを入れて移動しています。
逆サイドには2つのスペースに分けられたポケットが。
僕はいつもここにメガネ、小銭入れ、Apple Pencil、万年筆を入れています。
鞄を開いてすぐに中身を取り出せる場所なので使用頻度の高いモノを入れていたらこの形に落ち着きました。他にもバッグに入れて持ち運んでいるモノはいくつかあるのですがここで全部紹介するとキリがないので今度久しぶりにカバンの中身記事を書きたいと思います。
背中側から見ても四角いこのフォルム。肩ベルトも同じ牛革を使っています。
このベルトが太すぎるとカジュアルで子供っぽくなってしまうし、細すぎると肩にかかる力が分散せず負荷が掛かってしまうのですが、この鞄のベルトの幅はちょうど間の絶妙な幅。見た目もスタイリッシュに、それでいて肩が痛くならない範囲に収まっています。
このちょっとクタッとした革の風合いが堪りませんよね…
機能も去ることながら革の質、デザインの両面でとにかく「映える」バックパック。
グレーのスーツに合わせて。
このMOTHER HOUSEのバックパックを店頭に見に行った際、アポがあったので僕はLaFabric(ラファブリック)のオーダースーツを着ていました。このグレーのスーツに背負った瞬間、コレだと確信。革のブラウンとグレーの色味の合い方が尋常じゃなかったのです。
前から見るとこんな感じ。ベルトが太すぎずバックパックなのにスッキリとした印象になります。
別の角度から一枚。
正面からも一枚。
こんな感じで片側だけ肩に掛けてみてもいいですね。
四角く張りのある造りなので斜めに掛けても型くずれしません。
手持ちでも決まるバックパック
移動中は肩に背負って持ち歩いていますが商談前はこのように手持ちに持ち替え。ビジネスシーンで使うにも全く問題ないくらいフォーマルな佇まいです。
バックパックにも関わらずここまで決まるのはやはりその「形」と「色」でしょうね。丸っこい形状だったり数色の装飾が入ったバックパックではここまでスーツにはハマらないでしょう。
コンパクトなので片手に持って、中身をスッと取り出したり。
座った時に隣に何気なく置いておくだけで自分のこだわりを代弁してくれるような、そんなバックパックです。
電車の社内、街中、廊下、エスカレータの昇降中。移動中に一番見られているのはあなたの「背中」です。
どうせなら一番見られる場所に一番良いモノを身に着けたいじゃないですか。
四角いリュックの到達点、長く使える相棒。
今回のMOTHER HOUSE「Antique Square Backpack」で僕が長年抱えていた「四角いリュックへのこだわり」は憑き物が取れたようにふわりと消えていきました。きっと自分の中で「四角いリュック」ならばこれが最高の形、到達点なんだと納得がいったんだと思います。
事実見た目や素材において一切の妥協がなく、どこからどこを取っても自分の理想通りのバックパック。さらに長く使えば使うほど味と愛着が出るのでもうしばらく「四角いリュック」に関しては新しいモノ追い求めることはないでしょう。
その分最近はようやくトートやボディバッグなど「四角いリュック」以外のバッグにも興味が出てきました。「四角いリュック」という一つのジャンルを埋めることによってようやく次のステージに行くことができたんだと思います。僕は昔から変な所が几帳面で、おかずやご飯をバランス良く食べる、いわゆる「三角食べ」ができない人間で一つずつ片付けていかないと気が済まない性格。モノの選び方も同じで一つのジャンルで最高のモノを一つずつ集めて埋めていくというスタイルなんですね。このバックパックを通してまた一つ自分の性格を知れたような気がします。
長く愛せる理想の形のバックパック。これに出会えたことは幸運としか言いようがないです。
今日も「こだわり」を背負いながらしっかり仕事してきます。
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