【賃貸DIY】オフィス用に複数人で座れる鉄脚ロングデスクをDIY。ほぼリサイクルで済みました。
2017/11/23
久々のシリーズ復活!
本日も“monograph”をお読みいただきありがとうございます。PITE.(@infoNumber333)です。
前回のシリーズ記事からなんとまる1年半空いてしまいましたが、今日から復活させていきたいと思います。賃貸DIYブログシリーズを。
というのも直近で引っ越しをする機会がありまして、どうせ引っ越すならば独立のタイミングでもあるので自宅兼オフィスにも使えるような場所にしようと思っています。ちょうどよく中目黒の近場に居住空間とメインの部屋を分けられてそれなりに広くリーズナブルな部屋があったのでその家に決定し今引っ越しの真っ最中。
住居としては全くもって問題ないのですが、オフィスも兼ねるとなると色々と環境を整えなくてはいけないのでそのためにゴリゴリこの部屋を原状回復前提でDIYしていこうと思っています。
大きなデスクがほしい!
こちらが引っ越したての僕の部屋です。まだモノが全然なく人が住んでいるような気配がありませんね。あるのは昔DIYした木目天板のカフェテーブルと一脚のソファ。あとギターと50インチのディスプレイ。ディスプレイに関しては置く台すらないので今処遇にホント困っています。いずれ棚か何かをDIYすることになるんだろうな。
一人暮らしならばこの環境でも全然問題ないのですが、やはりオフィスとして使うとなると複数人が作業できるデスクが必要です。また来客があることも考えられるので応接用のテーブルも必要。その2つの必要条件から導き出された僕の答えはスタバによく置いてある背の高い大きめなテーブルを作ろうというものでした。個別のデスクを幾つか置くのも一瞬考えたのですがそうすると部屋は狭くなるしお客さんの座る場所がなくなってしまうので、一台で複数の用途に使えるテーブルを置くことにしました。
杉板を再利用する
皆さんは一年半ほど前に書いた「ディアウォールで賃貸の部屋に柱を立てて壁一面のテレビ台&棚を設置。」という記事をご存知でしょうか。前回(と言っても一年半前)の記事なのですが今だに結構人気の記事でかなりアクセスもあるのでまだの方はよければ是非御覧ください。
実はこの記事の家からもう一軒間に引っ越しているのですが、その間も「いつか使おう」と思ってDIYに使った棚板は外して一緒に運んで保存していたんです。その後も使おう使おうとは思っていたのですが忙しく手を付けられず、ずっとホコリをかぶっていました。
その板を今回も一緒に運んできたのでこの機会にDIYしないと全く同じことになるわと思い今回棚板からテーブルへとリサイクルDIYしていきたいと思います。
それぞれの板に少しずつ反りはあるものの基本的には状態は綺麗。今回はまだ未塗装の無垢な面を使ってテーブルの天板を作っていきます。
1.ヤスリがけ
何はなくともまずはヤスリがけ。全てのDIYはここから始まると言っても過言ではないでしょう。流石にサンダーとかは騒音がすごいので僕は地道に手でヤスリをかけていきます。その時に結構便利なのが「ドレッサー」というアイテム。ヤスリ面が金属でできているので砥石の交換が要らず半永久的に使えるというのとかなり粗めの作りになっているのでゴリゴリ文字通り「削る」ように木材を加工できるのがポイント。
これで木材の角を大雑把に面取りしていきます。ここは正直荒くやったほうが最終的に味が出るのでわざと凸凹感が出るようにムラを出しています。
面が取れたら次は表面の磨き込み。天板は毎日手や腕が触れるものなので少しでもささくれやザラザラ感があると気になってしまうので入念に。この工程が一番重要と言っても過言ではありません。粗めの紙やすりから順に細かいやすりに替え表面を滑らかにしていきます。
同じ工程を杉板4枚分までやると思うとなかなか気が遠くなりますね…。指で触って満足するまでひたすらヤスリをかけます。正確には計っていませんがだいたいこの工程で1時間30分くらいは使ったと思います。
杉板を古材風に加工
続いて表面が無垢な状態のままの杉板を味のある古材風に加工していきます。無垢な状態もそれはそれで美しいのですが、反面汚れやすくもあるのでどちらにせよなんらかの表面へのコーティング、加工はしておいた方が良いと思います。
オイルステインを塗る
まずは木材への着色と木目を引きたせるという役割で「オイルステイン」というものを使っていきます。いつもはワトコオイルというオイルを使っているのですが今回はたまたま前回使ったホームセンターで購入したオイルステインがあったのでこれを使いました。木材の色味は「オーク」。
これを要らない布に少量取りこするようにして木材に塗り込んでいきます。するとあっという間に木材の色が変わり数十年は使い込んだかのような風合いに変わります。
最初の無垢材に比べて木目がよりくっきりと分かるようになったと思います。一度塗ったら数時間陰干しをしながら乾かします。
木材の表面をブライワックスで仕上げる
オイルステインが木材に定着したら表面の仕上げにおなじみのブライワックスを使っていきます。
こちらもオイルステイン同様少量を布切れに取り、強めにゴシゴシとこするように表面に塗り込みます。単純に塗る、というよりも文字通り「塗り込む」という感じ。乗りの悪いところは何度も往復しながら丁寧に根気強く布をこすります。そして全体にワックスが馴染んだらまた2時間程度時間を置き、今度はブラシで徹底的に磨きます。
ブライワックスを塗ることにより木材の色に深みが増しより古材らしくなりますね。またブラシでこすると表面に光沢が出るので更に長く使い込んだような上質な木材のような質感に。オイルステイン単品仕上げだとマットな質感になるのですが、ブライワックスを塗ることによって細かな傷に陰影が付き光沢と立体感が増していきます。時間と根気がいる作業工程ですが僕はこの時間が一番好きですね。ずっと木材磨いていたい。
着色の終わった木材を一度テーブル設置予定の場所に置いてみます。最初の無垢材とはかなり印象が変わりましたね。
ヤスリとワックスの仕上げによって表面はつるつるで肌に吸い付くような滑らかさ。この上なら快適に作業ができそうです。
4本の木材を1枚の天板に
それぞれの杉材の仕上げが終了したのでいよいよ4枚の分かれた板を一枚の「天板」としてまとめる工程に入ります。ここは特に難しいことは考えずとにかくシンプルに行こうと思います。もう一枚余っていた杉材をピッタリ3等分に線を引き切断していきます。
そしてビスを通すための下穴を電動ドリルで開けていきます。
加工に使ったのはいつものリョービのドライバードリルキット。安いしコンセント接続なのでいつでもフルパワーで使えるのが魅力です。家の中くらいの狭い範囲のDIYならコードレスじゃなくても全然問題ないと思います。
後は4枚の板を並べた上に短い板を3枚置いて位置がずれないようにビスで固定をしていくだけ。渡した横板一枚に付き8箇所、計24箇所を5センチのビスで留めていきます。これで4枚の板が繋がり1枚の天板ができました。
裏面にはちょっと工夫を
ただ普通に天板だけ作っても面白みがないので少しだけ自分好みに天板裏をカスタマイズすることにしました。工具入れの中に余っていた金属製のフックがあったのでこれを天板裏に4つ設置。
ここに家の中にあった使われていない無印のアルミバスケットを引っ掛けてデスク下に簡単な収納スペースを作ります。コード類やリモコンなどサッと取り出しやすいものを入れるためにあると便利かなと思って作りました。
更にデスクの手元にはこちらを設置していきます。当ブログを読み込んでいただいている読者の方ならこれがなにか分かるはず…!2年前くらいに書いた地味なカフェテーブルを無垢一枚板の天板でリメイク!そして電源&USBタップを装備で理想のデスク完成じゃい!という記事の中で使った手法をここでまた再利用していきます。
実はこれは以前革細工をやってみようと勢いで購入したヌメ革。これをちょうど良いサイズにカットして電源タップホルダーとして今回も使います。ANKERの5ポートUSB急速充電器を固定し手元でいつでも充電できるように。
そして電源タップも同様にヌメ革で固定しいつでも手元でコンセントにケーブルを挿せるように。スタバのカウンター便利さを自宅でも再現します。
配線同士が絡まらないように100均で売っているコードホルダーでしっかりとガイドを。
こうして広い天板の裏面を少しだけ自分好みにカスタマイズしてみました。まだまもう一個くらいタップ増やしてもいいかなと思うのでまた気が向いたら裏返していっじってみようと思います。
鉄脚を天板に接続
いよいよ最後の工程。天板に脚をつけていく作業です。今回はメルカリで購入したこの4本の鉄脚(長さ60センチ)を使います。いやー今メルカリで何でも売ってるんですねー。まさか鉄脚売っている人がいるとは思いませんでした。金額は4本でちょうど5000円くらい。今回かかった費用はこの鉄脚のみです。
4本の脚の位置が均等になるように端から長さを計りながら一本一本順番にビス止めをしていきます。
そしてものの10分ほどで鉄脚の接着が終了。あとはこれを裏返せば念願のロングテーブルが我が家に…!
ロングテーブル兼デスク完成!!
そして出来上がったロングテーブルが…こちら!!
シンプルで無骨なフォルム、天板の木目。かなり自分の理想のイメージに近いものができました!嬉しい!作業時間は諸々含めて8時間くらいですかね。通信制限にかかっていたというのもあって一日で一気に終わらせました。
天板裏にはこのようにバスケットがぶら下がります。
そして手元の電源タップはこんな感じ。手を下ろせばすぐにアクセスできるのが最高。
テーブルの高さ60センチとちょうどPC作業をしやすい高さに設計をしたので今まで以上に無理のない姿勢でPCをいじれるようになりました。これでやっと背中を丸めずにPCを使えるようになりました。快適快適。
あとこの机にはもう一つ秘密があって、実は左右で微妙に板の色を変えています。これは僕が製品のレビューでモノ撮りをよくするので製品に合わせて背景の色味を変えるため。製品が白っぽいときはフォルムが際立つように濃い面を、製品が黒っぽいときは逆に色の薄い面を使って写真を撮るという感じ。これはブロガーならではだと思いますが個人的な細かいこだわりを加えてみました。
作業開始はまだ朝日が登っていましたが気がつけば外は真っ暗に。一日中没頭するくらい集中してDIYができました。こういうのって小分けにしちゃうといつまでも終わらないのでガツッと一日時間が取れて良かったです。
みんなで囲める机。
こうして僕の念願だった、みんなで囲める机を家に作ることができました。個別のデスクの方が集中はできますが、なんだかんだ人と向かい合って仕事をするのが僕は好きなんですよね。あとはネットさえ引ければここで仕事ができるようになります。また、シンプルな机なのでこの上でみんなでご飯食べたりするのもいいですね。このテーブルと共にまた新しく日々を積み重ねて行きたいと思います。
今回使ったDIY用品達
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