「ミニマル」の具現化。無印良品の万年筆。

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    2018/02/23

Mannenhitsu muji top

人それぞれ、自分が「落ち着く所作」のようなものを一つや二つ持っているのではないでしょうか。

家に帰って部屋着への衣替え、ライターを擦ってタバコに火をつける瞬間、テレビを見ながら爪を研いでいる時間。

ほっと落ち着くスイッチを皆さん日常の中に一つや二つ持っているはず。

最近気づいたのですが、僕の場合「手で何かを書く」と落ち着く、ということが分かりました。名前でも住所でも、絵でも図でも何でも良いので手を動かしてインクを滑らす。これだけで何故かスッと気分が軽くなるんです。

そしてその時の筆記具は何でも良いというわけではなくて、いつも使っているお気に入りの万年筆でないとこの「癒やし」は訪れないということもわかりました。

これまでも度々monographで小さく紹介している万年筆ですが、今まできちんと紹介したことがなかったので、今回はきちんとこいつのために、筆を取ろうと思います。

筆と言ってもキーボードですが。

無印良品の万年筆

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僕の鞄の中身シリーズを追ってくれている方は何度か見たことがあると思いますが、僕はもう4〜5年の間ずっと無印良品の万年筆を愛用しています。

決して特別なモノではなくて、あなたの近くの街の無印良品でもきっと置いているペンです。値段も約1,000円ほどと万年筆とは思えないほど良心的。

とにかくミニマルなデザイン

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僕がこの万年筆を愛用している理由はなんと言ってもそのデザイン、これに尽きます。アルミで作られた細身のペン。「万年筆」と言えば軸の中心がぷっくり膨らんだ丸っこい形を想像すると思いますがこの無印良品の万年筆は真逆のデザイン。端から端まで均一な細さで統一されています。

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大まかなパーツはキャップと、滑り止めと、ペン軸の3つだけ。構造からしてミニマル。この「万年筆らしからぬ万年筆」というモノとして在り方が気に入り、買ってから毎日のように使っています。

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軸の持ち手部分にはアルミの加工を変えた滑り止め部分が。素材は同じなのに表面の仕上げだけ変えてくるというのがまた良いこだわりです。もう5年も使ってかなり汚れてきてしまったのですがもう少し使い続けようと思います。

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キャップを取るとペン先は切り割りが入った、れっきとした万年筆。ペン体に彫り込みの装飾も入っています。てっきりここも装飾なしのシンプルな仕上げにしてくると思ったのですが、小さくワンポイント的に遊びを入れてきましたね。こういう意外性がまた心をくすぐります。

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ペン芯はプラスチック製。ぐっと力を込めれば、柔らかく力が伝わる書きやすいペン先。このあたりも汚れてきてしまっているから時間を取ってちゃんと掃除してあげよう。

コンバーターが使えます。

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この無印良品の万年筆を長く愛せる理由の一つに、インクを交換できるという点があります。

最初からカートリッジが軸の中に格納されているのでそれを入れ替えてもいいし、非公式ですが別のメーカーの「コンバーター」にも対応しています。「コンバーター」というのはポンプのような仕組みでインクを吸引できる装置。これがあればインクが切れる度に新しいインクを手軽に補給できるので、「インクが切れたから新しいペン買おう」という発想が出てこなくなります。

ちなみに僕が使っているのはこちらのコンバーター。装着口のサイズさえ合えばペリカンでもどこでも使えるはずです。

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僕はこのコンバーターを使って、ペリカンの”ロイヤルブルー”というインクを入れて万年筆を使っています。明るすぎず落ち着いた黒に近い青が丁度よい爽やかさを醸してくれ、線を引く度に気持ちが晴れます。

このような万年筆の醍醐味であるインクを換えるという動作もきちんとできてしまうのがまた無印良品の万年筆の凄いところ。

相棒はトラベラーズノート

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合わせていつも持ち歩いているのはトラベラーズノートという小さな手帳。

革を使った暖かみのあるトラディショナルな手帳なのですが、不思議とソリッドでモダンな無印良品の万年筆と相性が良いのです。

トラベラーズノートも一枚革にノートを挟んだだけというとてつもなくミニマルな構造のノート。素材は違えどモノづくりの思想に共通項を感じるからか、この2つのアイテムは実に良く合う。

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なんとなく思っていることを書き出してみたり、落書きをしてみたり。「書く」というその行為自体が楽しいので内容はなんでもいい。ただただ、気持ちをすっきりさせるために、落ち着かせるために、書く。

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こういった自分の気持ちをコントロールできる「所作」に気づくと日々が少しだけ過ごしやすくなるかもしれませんね。

たとえ失くしても、壊してしまってももう一度同じモノを買おうと思わせてくれる一本です。

ホーリーはこう思うよ。
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せっかく何か適当に書いてるくらいならペン字講座でも始めようかなマジで。それかイラスト的な講座。

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「ミニマル」の具現化。無印良品の万年筆。

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