シンプルを極めた、世界一薄いステンレスの爪切り。
○か□か△か。
どんなモノでも要素を削ぎ落とし、シンプルを極めていくと最後は三角形や円形という単純な記号の組み合わせに近づいていきます。
単純ということは、それ即ち「わかりやすい」とうこと。
何のために使うのか、そのモノが持つ本来の意味や良さが見てすぐに伝わってくるモノは僕の中で「良いモノ」と感じることが多いです。
Karshawの爪切りをようやく買いました
そんなシンプルを極めたアイテムの一つとして、ずっと前から気になっていたモノが一つありました。
それが「Karshaw（カーショー）」というメーカーの爪切り。
今年の初めに、20代を経て辿り着いた。僕の生活に欠かせないプロダクトたち10品 – Archi.etcという知人の記事を読んでからずっと気になっていたプロダクトです。
数ヶ月そこはかとなく気になっていたところ、先日MONO LETTER vol.15 – "魅せる力" –で改めて紹介し、書いている途中にほしくなってその場で購入してしまいました。
この「kershaw」はアメリカ生まれの刃物メーカー。元々はナイフを中心に製造し、その完成度と切れ味の鋭さから「ナイフ・オブ・ザ・イヤー」を何度も受賞している名門ブランドです。
その「kershaw」が男性向けのグルーミング製品の製造に乗り出し、眉バサミや鼻毛カッターなどの名品が今、数多く世に出されています。
kershawの爪切り、リーフタイプ
そして今回僕が購入したのが、こちらの爪切り。
ステンレスだけで作られた、シンプルを極めた一本です。
横から見るとその姿はまるで一枚の板、立方体の小さなプレート。金属のインゴットのような統一感を感じるフォルム。
これほどまでに無駄を削ぎ落とした爪切りは他に見たことがありません。
この真四角の中に少しのギミックが搭載されていて、爪切りとして機能をするというのがまた男心をくすぐりますよね。
爪切りとして使用をする際は端にある溝を外側にパチリと引っ張ります。
すると上部のプレートのロックが外れ、レバーとして作動。
上げたプレートを刃先部分にグッと押し込むと、てこの原理が作用し軽い力で爪をパチリと切れるようになります。
爪切りとして使用する際のフォルムもまた抜群に格好良い。まるでトランスフォーマー。メタルと変形の組み合わせはいくつになっても胸が熱くなるものがありますね。
まるでUSBメモリくらいのコンパクトなサイズ感も素晴らしいですね。形も出っ張りがないので家の引き出しのどんな隙間にもピタッとハマります。
レバーの裏面には小型の爪やすりが着いているので、爪を切った後のケアも一台で可能。これだけシンプルなプロダクトなのに、必要な機能は妥協をしないという姿勢が素晴らしいですね。
専用革ケース付属モデルも
こちらのツメキリの正式名は「kershaw リーフタイプツメキリ」というのですが、公式から専用の革ケース付きのセットが販売されています。
刀を鞘に収めるような感覚で、スッと中に滑らせるように。
長期の旅行など、持ち歩く必要が生まれた際にあると便利ですね。こ長く使って受け継いでいきたいと思えるプロダクト。
切れ味も抜群
これほど小さく精密なプロダクト。製作においても特殊な技術が必要で、粉末状の金属を型に嵌め圧力で成形するという「MIM」製法という工法を使い作られています。
ステンレスというと削り出しのイメージが強いですが、より精密に均一に生産するという目的の上に確立された手法です。
そして元々が刃物業界で名だたる賞を受賞してきたメーカー。
爪切りになってもその切れ味は顕在で、軽くレバーを下げるだけで気持ち良いほどパチリパチリと爪が切れていきます。
デザイン面も、プロダクトとしての機能も高い完成度を持ち合わせたアイテム。
たかが爪切りと言ってしまえばそれまでですが、こういった細かなモノ一つひとつまで僕はこだわりを貫き通したいと思います。
動画もあるよ
関連：MONO LETTERをよろしく
今回の爪切りは連載企画「MONO LETTER」の中でご紹介したモノ。定期的に良いモノ情報をお届けしておりますのでよかったら合わせて見ていって下さい。
