青い空、白い雲、紅い湖。秋の青森十和田に住んだ一週間のこと。
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋。
人それぞれ色々な「秋」があったと思いますが、僕の今年の「秋」は間違いなく「旅行の秋」。
軽井沢のキャンプ、大阪でのPRESSoイベント、ノックスクートのタイ旅行、たけさんぽ東京と国内外いたるところに飛び回って、土日はほとんど家にいることがありませんでした。
中でも今秋、一番長く滞在をしたのが青森県十和田市の山の中の一軒家。
以前「十和田メディア研究部」というイベントに登壇させていただく際に初めて十和田の地を踏んだのですが、そこで出迎えてくれた方々の暖かさに触れ、今年の秋は仕事ではなく遊びに、十和田に訪れてみることにしました。
一週間十和田に滞在したので、東京に持ち返った写真も多く記事にするのが遅れてしまいましたが、ようやく時間が取れたのでまとめてここで載せていきたいと思います。
僕自身、写真を並べながら、この文章を書きながら、「あぁ楽しかったな」と改めて思い返しているのが、今です。
七戸十和田の駅から
新幹線に乗って七戸十和田の駅から青森に降り立ちました。
駅の近くでレンタカーを借りて市内へ。
一面に広がる青い空と、白い雲。
東京のようにビルがないからか、空がやけに近く感じます。
途中で写真を撮ったりちょっと寄り道をしながら。
雲の立体感が違う。
宿は十和田移住お試し住宅
今回の旅では「十和田お試し住宅」という市営の宿泊施設にお世話になりました。僕らが泊まったのは焼山という地区にある、元は地銀の保養所だった建物。蛇口から温泉が出ます。
初日は家の近くを歩き回って、秋を散策。
空が綺麗ということは夕日も美しいということ。
滞在中この夕焼けを何度も見ましたが、目にする度にため息が。
十和田湖のほとりでキャンプ
十和田市と言えば外せないのが十和田湖ですよね。
今回はその魅力を全身で感じるために十和田湖の湖畔に泊まり一泊のキャンプをしてきました。
夜は料理の美味しさと歓迎してくれた十和田の方々のお話の楽しさからほとんど写真を撮っていなかったので翌朝の写真から。
水面に反射する朝日にシャッターを切る指が止まりません。
朝の爽やかな空気と湖の静けさ。
秘境の紅葉、赤沼へ
キャンプに来てくれた地元の方の案内で、次の日は朝4時に起きて知る人ぞ知る秘境の紅葉を見に山の中へ。
闇の中を30分ほど歩いた先に、見えて真っ赤な木々。
朝日が差し込むと山肌も水面も真っ赤に染まるこの池は「赤沼」と呼ばれ地元の人に親しまれています。
左から朝日が差した部分から徐々に赤くなっているのが分かるでしょうか。
数分で目に見えて日の当たる場所が変わっていくので、思わず見とれて時間が過ぎるのはあっという間。
流木にいつも付けている「clipa(クリッパ)」を使ってカバン掛け。
帰り道ですがまだ時間は朝の6時。
優しい朝の光を浴びながら下山しました。
車で八甲田山までドライブ。
朝日も夕日も画になる。
帰ってきた今でも味を覚えている、八戸みなと食堂の海鮮丼。
道の駅で食べたあっつあつのせんべえ汁。冷えた身体に沁みるんですねこれが。
十和田市現代美術館
最後は街の中心地、「十和田市現代美術館」を一巡りして帰路へ。
まだあまり一般的には認知されていませんが、十和田は世界的にも評価をされている現代アートの街。この美術館を目当てに世界各地から人が訪れるほどの名所になっています。
ずっと見たかったロン・ミュエクの巨人の彫刻にも出会うことができました。
近くで見ると本当に行きて血が通っているような、リアルな質感に圧倒されます。
専用の部屋が用意された展示も良いですが、歩く先々に遊び心のあるアートが散りばめられているのが子供心をくすぐりますね。
天井裏にある世界。
連なった人形の塔。シン・ゴジラを彷彿とさせます。
屋上へ。
この日は小学校の遠足と重なっていて、子どもたちが勢いよく跳ね回っていました。青空があれば子どもはいつだって元気。
十和田の秋を満喫した一週間
ほとんど写真のみでお伝えした青森十和田の一週間のできごと。
紅葉に夕日に美味しいご飯。秋の十和田の魅力をお腹いっぱい胸いっぱい楽しませてもらいました。
秋という一つの季節だけでもまだまだ魅力を掘りきれていないと感じているので、きっとまた遊びに来ることになるのだと思います。
次の十和田の季節は、なんだろう。