家電をスマホで一括コントロールできるスマートリモコン「Magic cube」が小さくて可愛い。
クリスマスもお正月も同じで、その日が来るまでが実は一番楽しかったりします。
今僕の中でその「クリスマス」や「お正月」に当たるのが自宅のスマートホーム化。完成するまでの過程が面白くてついつい日々新しい機器を家に招き入れ、コツコツとシステムを構築しています。この感覚はプラモデル作りにも近いかもしれませんね。自分の手で、オリジナルな環境を作れるのが醍醐味です。
昨日はGoogle HomeとHueを連携させて声で照明をオンオフさせる方法という記事を書いて、声で照明を自在に操れる環境を作る方法を紹介してみました。昨日に続き今回はスマートホーム化の第2弾。赤外線で操作できる家電をスマホで一括管理できるようにしてみます。
コンパクトで可愛いスマートリモコン「Magic cube」
今回家電コントロール用に購入したのがこちらの「Magic cube」という小さなスマートリモコン。
実は僕は数年前にiRemoconというスマートリモコンを自宅に導入しているのですが、使っている家電の環境が特殊でiRemoconとは相性が悪かったんですよね。なので今回はそれを解決するべく新たにこちらの「Magic cube」というリモコンを導入。
機能自体の素晴らしさは後述しますが、こいつを選んだ理由はシンプルに「見た目が好みだった」から。直方体でミニマルなフォルムとカラーリング。どこでも置けるコンパクトさ。見た目にもサイズ的にも他の部屋のアイテムと喧嘩をしないと感じたのでこの子を選びました。
価格的も6,000円と他のスマートリモコンよりも割安というのも心理的なハードルを下げてくれます。
僕の家のモニター環境事情
先程ちょっと触れたのですが、僕の家の環境はちょっとだけ特殊で、
・UPQの50インチモニター
・sonyのブルーレイレコーダー
・GENEVAのスピーカー
という3つのアイテムを組み合わせて、テレビを見たりAmazon Primeビデオを見たりしています。
UPQの50インチモニター
ちょっとした問題児がこのUPQのモニターでして、大きくて映りはいいものの、リモコンが特殊な赤外線を使っているらしく、iRemoconでは対応しておらず長く付属のリモコンでオンオフをしていました。
ところが今回購入した「Magic cube」ではこの赤外線にも対応しているということが分かったのでリモコンの乗り換えを実施したという経緯です。
GENEVAのスピーカー
UPQのモニターはあくまでモニターなので映像を映すだけ。音声はGENEVAというスイスのメーカーのスピーカーを通して再生しています。小さいボディからは想像できない広がりと温かみのある音を出してくれるスピーカーで、テレビからのライン接続も、スマホやPCからのBluetooth接続も可能。毎日を少しだけ楽しくしてくれるスピーカーです。
このスピーカーもリモコンが特殊な赤外線を使っているらしく、iRemoconでは読み取ることができなかったのですが、「Magic cube」では無事対応してくれました。
SONYのブルーレイレコーダー
モニターとスピーカーだけあって、テレビを見るにはどうしているかというと、最近SONYのブルーレイディスクレコーダーを購入してこれを使っています。
最近まではPS3のtorneを使ってテレビを見ていたのですが、長年のガタが来たのか誤作動を頻発するようになり、IoT的な連携も望めなさそうだったので思い切って買い替えました。薄くて場所を取らず、シンプルなデザインが気に入ったのが選択理由。「Magic cube」と並べてもまるで兄弟のような見た目です。
このように「モニター」「スピーカー」「レコーダー」という3つの家電がそれぞれ独立して動いていたのでリモコンも同じく3台分を常にデスクの上に置いていました。
テレビを見るだけでも「モニターを付けて、スピーカーを付けて、レコーダーを付けて」と3つの動作を毎回行っていたわけです。全然スマートじゃないですよねこれ。
アプリ「HomeMate」はUIが綺麗
それらの家電達を一括で制御すべく、今回「Magic cube」を家に迎え入れました。「Magic cube」のデザインが優れているのはハードの外観だけではなく制御するアプリも同じ。
「HomeMate」という専用アプリを使って操作するのですが、これが設定から操作までめちゃめちゃ快適。アニメーションに従っていけばらくらく接続も済んでしまうし、プリセットのリモコンも使いやすいです。
IoT系の製品はどれも設定が面倒なイメージがあるので敬遠されがちですが、こういう誰でもわかりやすいデザインの製品が増えてくればもっとIoTを身近に感じられる世の中になりそうですね。
「Magic cube」でエアコンを操作してみる
設定画面からエアコンを追加し、メーカーを選択。テストで信号を送って反応すれば登録完了です。エアコンのリモコンは特にUIが良く直感的に使えるので気持ち良いです。
簡単に使っているところを動画で撮ってみました。しかもこれ自宅のWi-Fiじゃなく、外出先からも操作ができるので駅から家に帰るまでの間に部屋を暖めたり涼しくしたりといったこともできます。
ドアを開けた瞬間がベストな室温。家に帰るのがより楽しくなりますね。
信号を学習してオリジナルのリモコン作成
GENEVAのスピーカーはプリセットがなかったので1つずつ「Magic cube」にリモコンの信号を覚えさせ、必要なボタンだけを集めたオリジナルなリモコンを作りました。大抵どんな機器でも赤外線操作のものであれば「Magic cube」で一元化できてしまうのはやはり便利ですね。
テレビの操作もこれ一台
テレビ用にはプリセットでリモコンが用意されているので、ここに当てはめていけばするりとテレビリモコンがスマホの中に格納されます。
チャンネルボタンも用意されているので見たいテレビ局を直接指定することも可能です。僕の場合はレコーダーを操作しているので、番組表と録画一覧もここから起動できるように設定しています。
こちらも実際の使用の様子を動画に収めてみました。普通のリモコンと変わらずサクサク快適に使えます。
「シーン」で一括操作できるのが、良い!
さらにこの「Magic cube」はソフト的な面でも優れていて、タイマーや位置情報など様々なオプションと組み合わせた操作が可能です。
中でのその内の一つ「シーン」という機能がシンプルに便利。「複数の信号を、指定した順番で発信してくれる」というもので、僕のように多数の機器を別々に管理している場合にはこの上なく頼りになる機能。
僕の家の場合は「テレビを見る」というシーンを一つ設定して、テレビにまつわる動作を全て一元化しています。
ボタンをワンタップするだけで、
・モニターの電源をつける
・スピーカーの電源をつける
・スピーカーの入力を有線接続に切り替える
・レコーダーの電源を入れる
という動作を順番に行ってくれるので、これまでのようにいちいちリモコンを持ち帰る必要がなくなりました。今ではリモコンたちは部屋の奥深く、クローゼットの中にしまわれていますが、一切困ったことはありません。
モノと手間を大幅に削減してくれる優れモノ。
スマートスピーカーとの連携は?
これで家の中の全ての家電を「Magic cube」で操作できるようになったので、後はこいつとスマートスピーカーをつなげればHueのように全てを音声操作で行える環境が完成します。
実はまだこの「Magic cube」は絶賛ソフトウェア開発中の製品でして、今も順次スマートスピーカーへの対応を進めている途中。Amazon Alexaへは12月中に対応し、Google Homeには来年1月に対応予定ということなので、楽しみに待ってみたいと思います。
競合製品は多数ありますが、見た目の可愛さ、対応機器の柔軟さ、アプリUIの良さという点では、かなりオススメできる一品です。