惚れてしまった。台湾のデザイナー夫婦が営む「TOOLS TO LIVEBY」の”ハサミ”に。
2019/02/05
パズルのピースを一つひとつ埋めていく感覚。
僕の身の回りのモノの選び方はジグソーパズルに似ています。
良いペンを買ったら、それを包む筆箱がほしくなる。お気に入りのカメラを買ったらそれにとびきり似合うストラップを揃えたくなる。
新しいピースがハマれば、それと地続きになって次の、そのまた次のモノに興味が湧いていきます。
そして、パズルが先に進むほど身の回りのあらゆるモノがピースの対象となっていく。
「ハサミ」のピースがハマりました
近いところまで来ている感覚はあったのですが、まだ「この一本だ」と言えるモノに出会うことができていなかったのが「ハサミ」。小学生の頃からずっと使っているのに不思議なものです。
持ち手が大きく取り扱いやすいものや、栓抜きなど色んな機能が付いたものなど色々試してはきたものの、どれもいまいちしっくり来ることがなく、何かの折に都度手放すことになっていました。
しかし平成最後の冬になり、やっと「パチリ」とピースがハマる音が僕の頭の中で鳴ることになりました。
そのピースというのが、今回ご紹介する「TOOLS TO LIVEBY」のハサミ。
前回のMONO LETTER vol.11 – "香りを纏う" –でご紹介した製品なのですが、予想通りに僕好みの一本でした。
TOOLS TO LIVEBYの”シザーズ”
「TOOLS TO LIVEBY」は台湾のデザイナー夫婦、マルコさんとカレンさんが営む、文房具のブランド。
「古いものに新しさを見いだし現代の感性でリプロダクトする」というコンセプトの元に2013年から活動をしているそうです。
そのコンセプト通り、作られる製品はシンプルで洗練された嫌味のないデザインにも関わらず、どこか懐かしさを感じさせる作り。
このハサミも形状は昔ながらのハサミを踏襲しながらも、素材は耐久性の高いステンレス、持ち手はゴム製と機能面を考えられたものが選ばれています。
商品名が直球の「シザーズ」というのも好感が持てますね。余計なものが何も入っていない、純度100%のハサミ。
刃は日本製
ステンレス製の刃は日本で作られており、何の引っ掛かりも無く滑らかな切れ味を楽しむことができます。
ハンドルは軽く、サク、サク、サクと小気味良い音を立てながら切れていく紙。
表面にはテフロン加工がされているので、のりやテープの部分を切っても切れ味が悪くなりにくいという心遣いも。
ビニールや厚紙を切っても紙同様サクサクと軽快に切れていくのが楽しいです。
ハサミの終わり
この製品はハサミ以上でも、以下でもありません。
ですがその「ハサミ」を突き詰めたのがこの「TOOLS TO LIVEBY」の「シザーズ」。
もうこれがあれば次のハサミを探さなくて済むと思える、僕の終わりの一本になりました。
こうやってこれからも身の回りのモノを、一つひとつ自分が満足する終わりまで集めて行こうと思います。
いつかこの、大きなパズルが完成することを夢見て。
ツールズ トゥ リブバイ シザーズ 6.5 (ブラック) TOOLS to LIVEBY HIGHTIDE ONLINE
関連:僕の最後のキーケース
同じように、僕が「最後」まで辿り着いたモノを関連として紹介しておきます。Hender Schemeのシンプルな革のキーケース。