ひと冬に一本。撫でるだけで毛玉をかき取る「かなや刷子」の毛玉取り
「刷子」と書いて何と読むか皆さんは分かりますか?
答えは「ブラシ」と読むそうです。
いよいよ本格的に冬がやってきて冷え込んできましたね。僕は痩せ型ゆえに寒がりなので冬は防寒が欠かせません。
上下ヒートテックは当たり前、何ならヒートテックを2枚重ね着し、靴下を二重に履いていることさえあります。そしてその上にニットを一枚着るのが僕のいつもの冬の過ごし方。クローゼットを開けると色違いのニットが常に5枚綺麗に並んでいます。
冬の大敵、毛玉。
そんなニット着は暖かくて軽いのが魅力ですが、その代わりに「毛玉」ができやすいという欠点もあります。
僕のお気に入りのニット帽も気がつけば点々と小さな毛玉が。
表面の毛玉は電動の刃が回転するタイプの毛玉取りでも取り除けますが、そのタイプの毛玉取りは接地面が平面であることが多いので溝の奥の方の毛玉は取れないんですよね。
毛玉をかき出す「かなや刷子」の毛玉取り
そんな小さな悩みと毛玉を綺麗さっぱり取り除くために、僕がこの冬導入したのが「かなや刷子」というブラシタイプの毛玉取り。
「かなや刷子」はなんと大正三年から代々続いているという浅草の老舗ブラシ屋さん。ペンキの刷毛から歯ブラシまでありとあらゆる用途に適したブラシを作っている会社で、その品質は折り紙付き。
その「かなや刷子」の人気商品がこの「毛玉取りブラシ」。
猪の硬い毛を使ったブラシで、ニットを撫でるだけで毛玉だけを取り除いてくれるという機能性の高い一本です。この毛玉取りには「C-10」と「C-11」という二種類があるのですが、前者が一般用の柔らかい毛で後者が職人さん用の硬い毛という違いがあります。
僕は手持ちの服に頑固な毛玉が多かったので「C-11」の方を選びましたが、毛玉が少なく洋服を傷つけるのが心配という方は「C-10」を選んだほうが無難かもしれません。
斜めに傾けて使います
このブラシはこのように少し斜めに傾けて、繊維の流れに沿うように優しく撫でて使います。
力はあまり入れなくてもしっかりとブラシの毛が毛玉をキャッチしてくれるので数回繰り返し撫でればまるで新品のような綺麗な状態に。
説明はこれくらいにして、このブラシの威力がどれだけあるのか、去年古着屋さんで買って気に入って着ている「MA-1」で検証したいと思います。
古着屋さんの奥の方から見つけて来たということもあって、リブの辺りに細かい毛玉がびっしり。
首元もこんな感じ。一度電動の毛玉取りも試したことがあるのですが毛玉が細かくて足が短いせいか、上手く取り除けなかったんですよね。
このリブの部分をサッサッとブラシで撫でて行くと、気持ち良いくらいみるみると毛玉が絡め取られていきます。これはやみつきになる。
こちらで簡単な説明動画を作ってみたので合わせて見てもらえると、その様子がわかると思います。
上の画像の左がブラシ後、右がブラシ前の状態です。
あれだけ無数にあった毛玉が綺麗さっぱりなくなっています。あー気持ちいい。
裾のリブ部分のびっしり毛玉も、
さらっと滑らかに。
一度これで毛玉を取り始めると家中の毛玉を撲滅したくなるくらいハマっちゃうのでご注意を。
メンテンナンス用のブラシも付属
除去した毛玉はブラシの方に溜まっていくので、何度か使ったら付属の金属製のブラシで「毛玉取りブラシに付いた毛玉」をかき出して取り除いておきましょう。
電池も要らず、メンテナンスを続ければいつまでも長く使い続けることのできる毛玉取り。
良い服を自分の好きな状態で保ってくれる、頼れる冬の相棒を見つけることができました。
関連:このブラシもMONO LETTERから
一昨日の記事もそうでしたが、今回紹介したブラシもLINE@の読者限定企画「MONO LETTER」でお届けしたモノの中から購入した一品です。
僕のモノ選びの源泉になっているので、モノが好きな方はぜひ定期的に覗いてみて下さいね。
MONO LETTER vol.7 – "ちょっと遅めの冬支度" –