“差し色”が生むメリハリ。adidas × PORTERのコラボスニーカーを買いました。
僕は東京タワーが好きです。
色のない同じ形のビルが立ち並ぶ中、鮮やかなオレンジで天を差す光り輝く鉄塔。
“東京”と言えば無意識に東京タワーを思い出す人も多いであろう、東京が東京足り得る象徴。
東京タワーというビル単体が好きなのではなくて、それを囲む街や建物との対比が好きなのだと思います。目を引くオレンジ色が、ぽつん、とあることが大事。メリハリのついたコントラストに美しさを感じます。
この考え方は街だけでなく持ち物や衣服でも同じ。
僕の身の回りのモノは黒やネイビーなと地味なものが多いのですが、その中にいつも一つか二つ、ヌメ革のスニーカーや有田焼の指輪など形や素材でメリハリを生めるモノを混ぜることが好きです。
adidas × PORTERのコラボスニーカー
そんな「メリハリ」という観点で最近心惹かれて買ったモノが一つ。前回のMONO LETTER vol.3で取り上げさせていただいたadidasとPORTERのコラボスニーカーです。
最初は「気になる」程度だったのですが、自分で文章を書いていく内に「ほしい」に変わってしまうから怖いですね。
この靴はadidas往年の定番ライン「Campus」に鞄ブランド「PORTER」の「TANKER」シリーズの要素を加えて作られた特注モデル。
黒のヌバックレザーの上に走る三本のオレンジの線。
「TANKER」で裏地として使われている鮮やかなオレンジをアクセントとしてアッパーの上に刻み込んでいます。
シュータンには「PORTER」と「アディダスオリジナルス」のタグが。
見慣れた「PORTER」のタグですが靴に付いているのを見るのは初めてですね。隣の「アディダスオリジナルス」のカタカナロゴが適度な抜け感になっていて可愛らしい。
“差し色”が生むメリハリ
形はスリムでシンプルなスニーカーなので普段遣いに使いやすく、この夏は頻度高く履いています。
最近は暑いので上のようなTシャツ+短パンという格好で出歩くことが増えてきました。
トップスも黒、パンツも黒、靴も黒だと単調な印象になってしまいますが、足元にオレンジの線が入るだけで途端にテーマが生まれますね。
このオレンジを目立たせるために、他を削る。敢えて色を使わないという楽しみ方ができるようになります。
履いたところを近くで見るとこんな感じ。
暗闇に灯る焚き火のように、不思議と目が行ってしまう三本の線。
この日はネイビーのスーツに履いてみました。インナーの色と合わせてオレンジを強く印象付けています。
このスーツについても近日記事公開予定なのでお楽しみに。
ふわっとしたワイドパンツに合わせて使うと、裾の間からちらりとオレンジが除いてさり気ないアクセントに。
光が強ければ影が締まる
ミニマリストのように白や黒の最低限の色だけでも暮らしてはいけますが、それだけじゃ味気がない。
「モノマリスト」という考え方という記事でも書きましたが、人生を楽しく送るには刺激を生む「差し色」が必要だというのが僕の持論です。
「差し色」があるから周りの色にも意味が生まれ、調和が生まれる。縁の下の力持ちであるベーシックな持ち物の価値を上げるためにも、対比となる照らす光を差しましょう。
東京タワーのような差し色をあなたの足元に。
MONO LETTERも読んでみてね
今回紹介したスニーカーは前回LINE@の読者限定コンテンツ「MONO LETTER」でご紹介したモノのひとつ。
他にも気になるモノを紹介しているので、ぜひご覧になってみて下さい。もちろん無料で読めますが、読んだ後財布の紐が緩んでしまう可能性は否定できませんのでお気をつけて。