時代が変われば財布も変わる。Prairie GINZA(プレリーギンザ)の名刺入れを財布にするという新提案。[PR]
2017/12/18
今が100年に1度のタイミングなのかもしれません。
本日も“monograph”をお読みいただきありがとうございます。PITE.(@infoNumber333)です。
テクノロジーというものはそれまでの文化や慣習を一変する力があります。それを強く感じたのは4年前にサンフランシスコへ1週間の旅行に行った時。カラッとした心地よい陽気、爽やかな風、立ち並ぶビル。これで発展しないわけがないよなと思うほど過ごしやすい気候の街をぶらりと歩いていると、路地を一本曲がった先に一件の屋台のようなホットドッグ屋さんがありました。
ちょうど小腹も空いていたので「ワン、ホットドッグ、プリーズ」と片言の英語で鉄板の向こう側のおばあちゃんに話しかけると、そのおばあちゃんは言うのです。「ドゥー、ユー、ハブ、カード?」と。持ってるよ、とカードを渡すとおばあちゃんはそれをiPhoneに接続した端末(多分Squareだった気がする)にシャッと通して、ありがとう、とニッコリ。ポケットから小銭を取り出すこと無く僕は温かなホットドッグを手に入れることができました。
当時、4年前ですが既にサンフランシスコの街では小さな屋台でさえ電子決済が浸透していて現金を使わない文化が当たり前になっていました。4年前ですらこれだから、今は一体全体どうなっちゃってるんだろう。
そして最近も中国に住んでいる友達と話した時に、「日本は決済において後進国だ」という話をされました。中国では「wechat pay」の普及率が90%を超えており、現金はおろかカードでさえも持ち歩かなくなっているのだとか。レジに並んでいると「現金がないから代わりに払ってくれませんか?wechatでお返ししますので」と話しかけられることすらあるそうです。
そう考えると日本はまだまだ電子決済化が進んでないなぁと思いつつも、ここ1〜2年で確かに電子化への足音が聞こえてくるようになりました。
「財布」に対する新たな試み
昨年発売されたiPhone7からようやくiPhoneでもNFCを使った電子決済が可能になり、タッチで支払いをする場面が増えてきました。以前、iPhone7でのSuicaの使い方・設定方法。一日財布を出さずに過ごして「ピッ」と時代が変わる音がした。という記事でも書きましたが、今では支払いの半分はiPhoneで行っています。電車もコンビニもタッチだけで払えてしまうのは便利なことこの上なし。
「支払い」という機能がiPhoneの中に内包されたことにより、必然的に財布のあり方も変わってきます。テクノロジーの進化のおかげか、僕らの世代はできるだけ身の回りのモノをシンプルにミニマルにまとめたいという考えの方がとても多くなってきています。
そろそろ僕も財布という「モノ」に対し新しい試みをしてみたいなと思っていた矢先に、銀座の老舗革小物ブランドPrairie GINZA(プレリーギンザ)さんからお声がけをいただきタイアップを始めることに。
こんな良いタイミングはないなということで、今までの常識を取り払った、次の時代の財布について考えてみることにしました。
財布と、名刺入れ。
僕は元から「SECRID」というコンパクトな財布を使っていたので省スペース化は進めていたのですが、最近これを使っていて言われたのが「便利だけど格好良くないよね、それ」という一言。虚を突かれハッとしました。
確かに機能性から考えたら素晴らしいアイテムなんですが、女性から見たら正直どうなんだろうとは思わなくもありません。それもあって新しい財布を検討していました。
またよくよく考えてみると、財布以外にも基本的にセットで「名刺入れ」を持ち歩いているということにも気が付きました。上の写真右のラルフローレンの社会人になりたての頃に買った名刺入れ。身の回りのモノをスッキリさせるためには財布単体で考えてもしかたないということで、今回は「財布」と「名刺入れ」という2つの軸で持ち物を再編成することに。
今回選んだ2つのアイテム
そしてPrairie GINZA(プレリーギンザ)さんとの企画会議の末に僕が選んだのがこの2つのアイテム。高級感のあるパッケージに包まれて僕の自宅にやってきました。一つひとつ順番にご紹介したいと思います。
Victoria カードケース(名刺入れ)
まず一つ目に選んだのは「Prairie GINZA」のVictoria(ヴィクトリア)というシリーズのカードケース兼名刺入れ。これをどう使うかは後述するとして、モノとしてのこの名刺入れの良さを語っていこうと思います。
こちらの表面に使われているのはイタリア、サンタ・クローチェという場所にあるタンナーが独自の製法で作っているベビーカーフレザー。牛革の中でも特別高級とされる部位で、一頭からほとんど採ることのできない希少な革。滑らかで柔らかな質感があるのが特徴です。
さらに、このカーフレザーは通常のカーフレザーと異なり長く使っていても細かなシワができないという特殊な加工が施されています。これにより長く使うとコードバンのような美しい光沢を持ち始めるのだとか。確かに革モノは使えば使うほど表皮が縮みシワができてしまう印象なのですが、カーフレザーでそれがないとは面白い。今後の成長が楽しみなアイテムです。
一方裏側には職人が一枚一枚染色したベジタブルタンニンレザーが使われています。僕は表面がネイビー裏面がイエローのモデルを選択。鮮やかでビビットな発色が目を惹きます。
革の枚数が少ない名刺入れなので手に持ってもほとんど重さを感じません。
このVictoriaの名刺入れを選んだ最大の理由はその薄さ。マチが一切なくスリムでコンパクトな設計にピンと来て、これを使わせて下さいとお願いしました。
話の通り、ほんの数日手で触ったり布で擦ったりしているだけで表面に光沢が出てきました。早く使い込んで良い味出したいところ。
elephant 小銭入れ
名刺入れと合わせて、今回僕のポケットの中の新たな一員になったのがこちら。
「elephant」というシリーズの、名前の通り象革を使った小銭入れです。まず皆さん「象革」って見たことあります??僕は正直の今回の企画で初めて見て、触りました。
見た目でひと目で分かるこの「象」感。深いシワと細かな表皮の模様が圧倒的な存在感を放ちます。
最初は正直「象革」ってどうなんだろうと思っていましたが、触れば触るほど不思議とこいつ手に馴染んでくるんです。無骨でザラザラしているんだけどそこが普通の革モノと違って面白い。気づけばいつのまにかすっかりこの革の質感の虜になっていました。さらにエイジングを重ねていけば滑らかな光沢を讃えるようになるという話を聞き、名刺入れの相棒はこいつに決定。
象革のエイジングという情報自体がWeb上でもまだ多くないのでしっかり今後も記事に残していきたいと思います。
構造は折りたたみ式の小銭入れ。中身の一覧性が高く小銭を取り出しやすいモデルです。
財布と名刺入れをさらに小さく、スリムに。
さて、ようやくですが今回手元に届いた名刺入れと小銭入れの使い方を説明していきたいと思います。今まで使っていたのは前述の通り小型の財布と名刺入れ。
財布、「SECRID」の中身はこんな感じ。カードが5枚と小銭が数枚。
カードの内訳は運転免許証・健康保険証・クレジットカード・デビットカード・ジムの会員証というラインナップです。
そして名刺入れは用途に準じ会社の名刺を20枚程度入れています。
これを今回Prairie GINZA(プレリーギンザ)の名刺入れと小銭入れに中身を移し、更に持ち物を小さく、スリムに変えていこうというのが今回の目的です。果たしてどんな構成になるのか…!
小銭入れに現金を。
以前の財布の役割は「札入れ・小銭入れ・カード入れ」の3つでした。その内の「札入れ」と「小銭入れ」の2つの機能に関してはelephantの小銭入れに移します。
支払いに関しては基本的に「iPhoneで支払い」→「ダメならカードで支払い」→「しぶしぶ現金で支払い」という優先度で行っているので最近では現金を使うシーンがグッと減ってきました。なので現金支払いに関しては全てこの小銭入れに統一してしまい、いざという時に鞄やポケットから出すという形にしています。
現金払いはあくまで保険という形にしているので、それならばできるだけコンパクトに、スペースを取らない入れ物を選ぶべき。それでいて見た目も上品に、個性的にまとめたい僕にとってこの小銭入れはまたとないアイテムでした。
カードと名刺入れを一つに。
そして財布から余ったカード類と名刺はVictoriaの名刺入れに入れることにしました。同じ形状のモノは一つにまとめた方が管理しやすいという考えです。
入っているモノは同じくカード5枚と名刺8枚ほど。ジムのカードに関してはよく考えたら週一回しか使わないかつ、ジム用品を必ず持っていくのでそれとセットで保管し財布の中身から外しました。代わりに銀行のキャッシュカードを入れて同じく合計5枚のスタメン。
革には多少の伸縮性があるので数枚重ねてカードを入れても使用に耐えます。使っていく内に革が馴染んで中身を取り出しやすくなるでしょう。
中身自体は以前の財布+名刺入れとそこまで大きくは変わりませんが、圧倒的に変わったのはその薄さ。極力革の枚数を抑えた名刺入れを選択することによってカード類のさらなるスリム化に成功しました。
決済周りがよりコンパクトになり、見た目の高級感と持ち物としての質が大きく上がったような気がします。あとはこれからの経年変化でどう変わっていくのかが楽しみ。
ポケットに入れてもかさばらない名刺入れ
Victoriaの名刺入れの良いところはやっぱりその薄さ。ジャケットの内ポケットでもパンツの前後のポケットに入れても盛り上がらずシルエットを崩すことがありません。
iPhoneの決済が使えない場合はこの名刺入れからサッとカードを取り出します。カバーもないので直接カードにアクセスができ、そのまま引き出せるのも気に入っています。
そして今回名刺入れを選んだ最大の理由は名刺入れとしても兼用ができるという点。表面は上質なベビーカーフが使われているので名刺を載せる台としても申し分ありません。これだけデジタル化が進んだ現在ですが、意外と名刺って文化として深く残っているんですよね。もはや日本のビジネスマンの慣習と言うか挨拶に近い形のものなので、やはり持ち歩くことは必須。
とは言えそのためだけに名刺入れを用意するのはスペースも取って効率的ではないので、今回僕は名刺交換もできて財布の機能も持てる名刺入れにしたというわけです。意外と現金よりも名刺の方がモノとしては今後も長く残るんじゃないかなとすら思います。
質感を楽しむ象革小銭入れ
そして現金が必要な際はelephantの小銭入れを取り出します。現金で支払う機会は極力減らしてはいますが、数少ないその瞬間も大切に。一日に数回触るかどうかですがその度に独特な革の質感を感じ、少しずつ変化している表情を見て楽しむことができます。
クラシックな形の小銭入れですが長く愛されるシンプルな造りはやはり使いやすいですね。パカっと開いて中身がどうなっているのかひと目で分かるのは気持ちが良いです。
極力シンプルに、それでいて上質に。
というわけで僕の財布事情はこんな感じでガラッと一新されました。電子決済の波が到来し決済の方法も多岐に渡る現代、持ち歩くモノも大きく変わってくることでしょう。まだ完全に電子化も進んでおらず過渡期とも言える2017年、僕が選んだ答えがこれです。
今後数年から十数年で、現金も名刺もほぼ使われることはなくなるでしょう。だとしたら今使っている財布がもしかしたら”最後の財布”になるのかもしれません。しかし形は変われど、上質で作り手のこだわりのが詰まった製品を身に付けるという愉しみはきっと無くなることはないでしょう。
職人の技術と価値のある素材を後世に残していくためにも、”財布の次の形”を作り手と一緒に考えていきたいなと思います。
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