トラウマを力に変えろ!アメトークで紹介されたボクシング漫画「リクドウ」が熱くて全巻一気読みしちゃった。
久々に一気読みしてしまいました。
本日も“monograph”をお読みいただきありがとうございます。PITE.(@infoNumber333)です。
毎日少しずつでも新しいこと、まだ僕が知らないことを吸収しようと思い最近は”一日一冊”のペースでマンガを1巻読む習慣を付けています。最初は5000円で買えるタブレット「kindle fire 7」で読んでいたのですが、より快適な読書体験を求めてすぐにiPad Pro 10.5インチを購入。毎日「今日は何を読もうかな!」とワクワクしながら過ごしています。
先日もフォロワーの皆さんにオススメのマンガを聞いて、毎日少しずつ消化をしているところ。しばらくは食いつなげるくらいのリストができたので安心かなと思っていたのですが、この間ふとテレビでやっていたアメトークの「マンガ芸人」を見ていたらとんでもなく面白そうなマンガが紹介されていて、ストックそっちのけでのめり込んでしまいました。
シビアな世界を描いたボクシング漫画「リクドウ」
そこで紹介されていたのがこちら。現在ヤングジャンプで連載中の「リクドウ」というタイトルのマンガです。実は僕昔ヤングジャンプを何かのきっかけでパラパラとめくっているときにこのマンガを一話だけ読んだことがあったのですが、その時の印象は「暗くて読むのがツラいマンガ」でした。ジャンルとしては闇金ウシジマくんと似ている感じ。
でもアメトークでの紹介を聞くと出演者が全員べた褒めしてたので、モノは試しと一巻を購入。そしたらもうそこから先は滑り台のように最終巻まで直滑降で読み進めてしまいました。カフェで隣に友だちがいるのも忘れ、無言で2時間読んじゃうほど。
主人公が抱える過去のトラウマ
まずこのマンガ、最初の「ツカみ」が物凄いです。
というのも物語の冒頭、主人公「リク」の登場シーンは「小学生の主人公が首吊りをした父親をサンドバッグにして殴っている」という場面から始まります。理由は読んでみて下さいという感じなのですが、このシーンだけで如何にクレイジーなマンガかわかるでしょう。
その主人公の姿を見た元プロボクサーの借金取りがリクに何かを感じ、彼に人の殴り方を教えるところから彼のボクサーへの道が始まります。
急所をとらえる天性の嗅覚
少年漫画の主人公には必ずと言っていいほど、「特別な能力」が備わっていますよね。それは概ね先代の火影の子孫であるとか、実は他の星の戦闘民族だったとか先天的な「選ばれし者」的な場合が多いのですが、このマンガの主人公リクの「能力」は後天的に備わったものです。
リクが持つ「能力」とは人間の急所を的確に殴れるというもの。幼い頃から父親の暴力を受け続けていたリクは生きるため、本能的に人体の急所を理解しダメージを受けないように守るすべを体得したのです。
その悲しい「能力」がリクのボクサーとしての道を切り拓きます。格闘家という職業において人体の急所を完璧に把握する能力は攻守において絶大な力を持つことは想像だに固くないでしょう。
守るための拳を
幼少からスーパーハードモードで始まったリクの人生ですが、そこから先の人生も同レベルに過酷。身に降りかかる残酷な出来事を乗り越え、リクは「強い拳」がほしいとボクサーとしてプロを目指すように成長していきます。
字面だけ見るとなかなか暗いマンガに見えるかもしれませんが、2巻以降は普通に熱いスポーツ漫画に変わっていくというのもいいですね。なんだかんだでバトル有り恋愛有りの王道漫画です。でもなんとなく、どこか根底にドス黒い何かを感じるんですよね…今最新刊(12巻)では順調にリクが進んでいるだけに、どこかにまた落とし穴があるんじゃないかとソワソワしています。
一日一冊のペースで読むと決めていたのに、「リクドウ」に関しては3日で最新刊まで12冊一気読みしてしまったというくらい面白いマンガ。
過去のトラウマが力になる、勇気をもらえる作品です。
まだすぐ追いつける巻数なのでお早めにどうぞ。