NFCを使ったiPhone6の電子決済「Apple Pay」のわかりやすい解説。はよ日本おいで。
はよ。日本上陸はよ。
本日も“monograph”をお読み頂きありがとうございます。
PITE.(@infoNumber333)です!
今日のAppleの新製品発表会でiPhone6とiPhone6 Plus、そしてApple Watchが公開されましたが、実はこの3機種には「NFC」という近距離での通信機能が搭載されていて、「Apple Pay」というNFCを介した独自の電子決済システムを使うことができます。
この「Apple Pay」は現時点ではアメリカ国内での展開ということなので日本のApple公式ページでは紹介が省かれており、「Apple Pay」に関する情報は何も載っていません。
しかしこの「Apple Pay」は今後の買い物の在り方をガラッと変えてしまうほどの可能性を秘めたシステムだと僕は思っております。
そう遠くない未来にも日本にも上陸するはずなので、新製品発表でプレゼンされた「Apple Pay」に関する内容を記事にしてわかりやすくまとめておこうと思います。
これが来たら世界変わるでマジで。
ポケットの分厚い財布にオサラバ。
ひとしきりiPhone6/6 Plusについてのプレゼンを終えた後、クック船長がおもむろにスクリーンに映したのは財布。
これだけでiPhone6についての情報を追っていた人ならもう何のことだかピーンと来るはず。
財布をなくすための財布「Apple Pay」
発表されたのは「Apple Pay」というApple独自の決済サービス。
アップルパイではないので注意。
この「Apple Pay」は買い物をして支払いをする時のあれこれを簡略化するために生まれたものです。
今までは買い物をする時はカバンの奥から財布を引っ張りだしてお金を払って、お釣りを受け取って…という手間のかかる動作を行っていました。
時間のあるときにはいいですけど朝遅刻しそうなときやレジで自分の後ろに行列ができている時なんかはどうしてもイライラしてしまいますよね。
僕はabrAsusの「薄い財布」という財布を使ってるんですが、この財布薄さを追求するあまり小銭を入れるスペースがとても狭いので小銭の出し入れにあたふたすることがよくあります。
「Apple Pay」が普及すれば小銭の管理に付随する面倒も無くなるし、もしかしたら財布自体持ち歩かなくていい世の中になると思うと楽しみでしかたありません。
手軽に、簡単に、安心して。
Apple Payは電子決済の方法としてはこれ以上ない程にフローが簡略化されています。
他のサービスのようにクレジットカードの番号や住所を入力することもありませんし、カード自体を用意する必要さえないんです。
指でホームボタンにタッチするだけで決済ができ、カードの情報もお店側に渡ることもありません。
Passbook内にクレジットカードを収納。
Apple Payでは自分が普段使っているクレジットカードのデータをiPhoneの機能の一つである「Passbook」の中に取り込んで使用します。
取り込みはとても簡単で、持っているカードをiPhoneのカメラで撮影するだけ。
後はAppleのシステムがカードの情報を認識し、決済に使えるようになります。
登録したクレジットカードはiTunesアカウントと紐付けられ、複数のアカウントで使いまわすことが可能です。
iTunesアカウントと紐づくということは請求の方法はiTunesやApp Storeで買い物をした時と同じような形になるのでしょうかね。
実際に買い物をしたい時はホームボタンの上に指を置きながら専用の端末に自分のiPhone6/6 PlusもしくはApple Watchを近づけるだけ。
たったこれだけの動作で支払いが終わってしまうなんて素晴らしすぎますよね!
このシステムが導入されればレジの渋滞なんて一発で解消できてしまう気がします。
対応の会社は3社。
このApple Payに対応予定なのは「AMERICAN EXPRESS」「MASTERCARD」「VISA」の3社。
予想ではこの中から1〜2社といったところでしたが、3社ともしっかり巻き込んできましたね。
この3社が対応していればもうほぼシェアとしては問題ないはず。
海外旅行時も強い味方になってくれそうです。
万が一iPhoneを紛失した時でも「iPhoneを探す」機能と連携してクレジットカードの情報を遠隔で消去することもできるので安心。
個人情報は一切いただきません。
発表を見ててやるなぁと思ったのが、この「Apple Pay」は「だれが・いつ・どこで・何を購入したか」という情報を一切トラッキングしないというのを公言したところ。
クレジットカードの購入履歴は極めて個人的な情報なのでそれを知られることを懸念して「Apple Pay」を敬遠している人にも安心して使ってもらえるように、という策ですね。
Amazonを始め決済系に紐付いたサービスというのは始めの一歩のハードルは高いものの、二回目からは自分でも驚くほどすんなりと買い物をしてしまうようになります。
まずは使ってみてから考えてみてよ、ということですね。
正直購買履歴のデータは企業からしたらとんでもなく価値があるものなのに、それをきっぱりと諦めたAppleの潔さに好感が持てます。
チェーン店から順次導入予定。
インフラである決済機器の設置に関してもすでに話が進んでおり、マクドナルドやスターバックス、サブウェイなどの大型チェーンから順次導入していくそうです。
なんとあの夢の国でもすぐに「Apple Pay」が使えるようになるのだとか。
財布もカバンもロッカーに入れて、iPhoneだけ持って遊びまわりたいすわ。
また、リアルの店舗だけではなくて「Apple Pay」にカードを登録しておくとWebで買い物をするときでも指紋認証だけで決済ができるようになります。散財が怖いけど圧倒的に便利だよなぁ。
米国では来月から利用可能。
なんとこの「Apple Pay」は米国なら来月から使うことができます。
アメリカは「Paypal here」や「Square」などクレジットカード文化がすでに根付いているので導入の障壁も小さくすぐに普及しそうですね。
規格が今日本で使っているものと互換性があるのかどうかわかりませんが、早く日本にも上陸してほしいものです。
せめて2020年のオリンピックまでには財布を持ち歩かなくても自由に買い物ができる世界が実現しているといいなぁ。
いや、きっとたぶん実現してると思います。
日本での対応はまだ未定ですが、これからの買い物・決済の未来を変える可能性を持った注目の技術なのでアメリカでの今後の動向にしっかりとアンテナを張っておきたいですね。
iPhone6/Plusのスペック比較記事。
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