WWDC2014で発表されたiOS8の新機能をわかりやすくまとめます!地味だけどかゆいところに手が届くアップデート。
2014/06/04
これぞ正統進化でしょう。
本日も“monograph”をお読み頂きありがとうございます!
PITE.(@infoNumber333)です。
先ほど書いた新Mac OS「OS X Yosemite(ヨセミテ)」に続き、今日の深夜2時から行われたWWDC2014の講演でiPhone、iPad用の新たなOSである「iOS8」が発表されました!
この記事にiOS7からの変更点・新機能などをまとめておきますのでiPhoneユーザーの方は是非押さえておくように。
地味ですが、かゆいところに手が届くようなニクい機能が詰まったOSへと仕上がっています。
[関連]
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iOS8 通知関連機能
まずは全体的なシステムのところで、「通知」に関連した機能のアップデートから。
今までは上からにゅっと出てくる通知センターは文字通り「通知」だけをするものでしたが、iOS8ではその通知バーをプルダウンすることによってメッセージを返したり、Facebookの友だち申請を承認したりと、その場での対応が可能です。
メッセージを打つ場合は同じ画面のまま下からキーボードが出てきて文字を入力可能。
いちいちアプリを切り替える手間がないというのいいことですね。
通知を無視する場合は今までどおり上にフリックで消すことができます。
ロック画面からのアクセスも可能で、例えば出欠確認などはその場でスワイプで返事を帰せちゃいます。
Safari
純正ブラウザのSafariも進化。
OS X Yosemiteと同じく開いているタブを一覧で見ることができるようになりました。
同じサイトはひとかたまりにまとめてくれるのが気が効いてます。
また、iOS8からはサイドバーを採用しブックマークなどはここに表示されます。
確かにこの方が収まりはいいかも。
メール
純正のメールアプリも細かく改善。
メールをスライドで操作して振り分ける機能や、書きかけのメールを下にスライドして一旦置いておきメールの文面を確認できる機能が付きました。これはきっとサードパーティの「MAILBOX」というアプリの影響を受けているような気がしますね。
また、お気に入りに登録している人にはマルチタスク画面から直接ダイレクトにアクセスできるようになりました。
この辺りホント地味なんだけどよく考えられてますわ。
Keyboardに「QuickType」という予測変換機能搭載
iOS8ではキーボードに新機能「QuickType」というものが搭載されます。
簡単に言うと「予測変換・文字入力」機能です。
これまでの文脈や打ち込んだ文字によって次に入るだろう単語を提示してくれます。
日本では馴染みの深い機能ですが、英語圏の人からしたら便利な機能なんじゃないでしょうか。一応「QuickType」は日本語キーボードにも対応するということなのでどう変わるか楽しみ。
SNS
SNSにグループ機能が追加されます。イメージ的にはLINEのような使い方になるのかな?
ビデオや音声が送れるようになったり位置情報機能が使えたり、送った画像をまとめて見れたりと細かい機能が増えました。
HealthKit
これは完全に新機能。体の健康状態を管理してくれる「Health」というアプリが追加されます。
これは様々なサードパーティ製のアプリで測定した活動量や健康に関するデータを全て一元化してまとめてくれるサービス。
確かに今までフィットネス系のアプリやデバイスが乱立していたのでそれを一つにまとめてくれるのはありがたい。しかも健康状態によっては病院へ警告を送ってくれる機能まで入っています。人間がどんどん機械に支配されていくなぁ。
Family Sharing
今回なかなかの目玉なんじゃないかと思うのがこれ。
「Family Sharing」という新機能。
家族間でメッセージのやりとりやタスクの共有、スケジュール管理をすることができるアプリです。
感覚的には「冷蔵庫に貼ってある家族用のホワイトボード」みたいなものをイメージしてくれればわかりやすいと思います。
まさかあれがスマホに取って代わられるような時代がやってくるとは。
他にも友達や子供の位置を検索して探すことができる機能だったり、
家族内でデータを共有できる機能があります。
これ写真や動画はもちろん、家族内の誰か一人が購入した映画、音楽も共有できるという素晴らしい仕様になっています。なんと良心的。
ただ、くれぐれもきわどい写真や動画を家族内で共有してしまわないように気をつけて下さいね、全国のお父さん。
さらにこれまた良いなと思ったのが、不用意なアプリ課金の対策。
子供が有料のアプリを購入しようとすると親のiPhoneに通知が来て購入を承認するかどうかを判断できるんですね。これでソシャゲのトラブルもきっと少なくなっていくんじゃないでしょうか。
「Family Sharing」は6人まで登録可能で一枚のクレジットカードを共有して使うことができます。
写真
写真アプリもアップデートで色々新機能が付きました。
一つは写真の検索機能。膨大な写真の中から時間や場所などで検索をかけることができます。
そしてもうひとつは写真の編集機能。
より直感的に写真の加工ができるようになりました。
またAppleは写真を全てのデバイスで共有させたいみたいで、写真用のクラウドストレージが別途用意されます。
5GBまで無料で使え、20GBで100円、200GBで400円ほどの月額料金がかかります。
写真が多い人だとすぐ5GBなんて埋まってしまいますが、その先の課金の値段が良心的なので他にクラウドストレージ系のサービスを利用していない方は課金してみてもいいんじゃないでしょうか。
Siri
Siriちゃんも地味にアップデート。
Shazamと連携して今流れている曲の名前を検索し、そこからiTunesで曲の購入までできるように。
プライバシー管理機能の強化
今までiPhoneのセキュリティを守る機能はロック画面のパスコードぐらいでしたが、iOS8からはメールやカレンダーなど個別のアプリにパスコードロックをかけられるようになりました。
メールにロックを書けていた青春のガラケー時代を思い出しますね。
純正アプリだけでなくサードパーティ製のアプリにも対応しているので、会社の重要な書類が入っているアプリだけに鍵をかけたりなど汎用性は広いと思います。
App Store
App StoreのアプリにもiOS8では新機能が追加。
検索の機能がパワーアップやまとめ買い機能に加え、アプリのレビュー画面からプレイ動画を見ることができるようになりました。
動画ほどわかりやすいものはないので、購入に二の足を踏んでいた人の背中を押せる良い施策だと思います。
また、一部のアプリだけに限定されると思いますが、期間限定のお試し機能も追加。とりあえずまずは使ってみてくださいというやつですね。
しっかりと脇を固めてきたiOS8
ここまでが本日WWDC2014で発表されたiOS8の主な新機能です。
見た目はそれほど変わらないのでiOS7が出た時ほどの衝撃はありませんが、必要な機能を着実に入れてきた良いOSだと思います。
iOS7で切り開いた新境地をiOS8で固めてきたという感じ。
またあとで別の記事でも書きますが、サードパーティのアプリとの連携など、地味ですが確実に便利になる進化を遂げようとしています。
リリースはおそらくiPhone6と同じタイミングの今年秋になると思われます。
OSで手堅くまとめた分、ハードの方は刺激のあるものを出してほしいですね!
・Macの新OS「Yosemite(ヨセミテ)」についても一緒にチェック!
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