現代に蘇るこのカタチ。黒板消しみたいなディスプレイクリーナー

逆さにしても持ちやすいカールした傘の柄、熱いものを飲むためのマグカップの持ち手、滑りやすさを考慮した爪楊枝のギザギザ。
昔からあるモノがその”カタチ”であることには必ず意味と意図があります。
長い年月たくさんの人の手に触れることによって、無駄という角がなくなりシンプルな丸に近づいていく。
そんな、モノとしての「正円」に近いプロダクトが僕は「良いモノ」だと思っています。
あの頃に立ち返るプロダクト

そんな「昔からのカタチ」を継承し現代へと蘇らせたプロダクトを今日はご紹介したいと思います。
昔から好きでよく取り入れている、デザインユニット「TENT」さんによる「Display Cleaner」という製品です。

TENTさんのプロダクトは全てにおいて、着想の秀逸さとデザインの無駄の無さの2点が担保されているのでついつい手にとってしまうんですよね。

タグを引っ張って取り出したのは…

黒板消し、に見えますが、実はこれ黒板消しをオマージュしたディスプレイクリーナー。
何とも可愛らしくユーモア溢れるプロダクトではありませんか。

やはり大きな平面を拭くにはこのカタチが最適解である、という着眼点から現代に蘇った黒板消し。
一人に一つPCのディスプレイが存在すると考えるとむしろ今の時代の方が需要があるカタチなのかもしれませんね。
天板には天然の木材を使用。

この「Display Cleaner」、モノとしてもきちんと作り込まれていて天板には天然の木材が使われています。
ブナとウォールナットの二種類が用意されているのですが、僕は家の木材の色味に合わせてウォールナットを選択。
木目の風合いが美しく、ずっと触っていたい。
コシのあるマイクロファイバー

指紋を拭く面は超極細のマイクロファイバー素材が使われていて、優しく画面の指紋を取り去ってくれます。
よく考えられているなと思ったのは、そのマイクロファイバーに包まれているスポンジ部分。このスポンジがちょうど良い固さというかコシがあるので力を入れやすく、グッと接地面に圧をかけてくれるので指紋がとても良く取れるんですね。
感覚としての気持ちよさってモノの良さの重要な要素の一つだと思っているので、こういうこだわりは響きますね。

僕の家にはiMacがあるので、一息付く時にこの「Display Cleaner」を使って画面の指紋やホコリを取っています。
特に触ったりしてる記憶はないんですがよく見ると細かな汚れが付いているんですよね。
木の部分が持ちやすく、軽い力でスッと綺麗になっていきます。

他にも50インチくらいのディスプレイがあるのでこちらも「Display Cleaner」で掃除。これはもう本当に黒板消しと同じ感覚ですね。
大きい平面はやはりこのカタチが一番拭きやすい。
インテリアを邪魔しないカタチ

そしてこの「Display Cleaner」はミニマルなデザインなので置いておいても視覚的に邪魔にならないというのも魅力の一つ。

作業を始める前に、仕事の合間に、文章を書き終わった後に。
隙間の時間に、頭の中を整理し直すようなイメージで画面を整えておこうと思います。
関連:一筋の黒線

同じTENTさんプロデュースのアイテムとして、僕の家にあるつっぱり棒「DRAW A LINE」をご紹介。
およそ「つっぱり棒」という名前からは想像できないエレガントな黒線です。