軽やかでリズミカルな打鍵感。メカニカルキーボード「taptek」
キーボードで文章を書くということは、楽器を弾くことに似ていると思います。
始めは誰しもキーの文字の並びを知らないので、ボタンに印字された記号を見ながらパチ、パチと確かめるように文字を打ち込んだことでしょう。
ピアノも同じで、ドレミの音階を表した色のシールを目印にしたり、ギターのコード表を見ながら音の出し方を学んでいきます。
どちらも動きや型に慣れてくると、5本の指が軽やかに動き始め、指板を見ずにまっすぐ前を向いて指板を打てるように習熟します。
その体に馴染んだときの一体感、リズム良く指が動く心地良さは楽器とキーボード共通の悦びがあると思いませんか。
ミニマルなメカニカルキーボード「Taptek」
一日何時間も向き合い手に馴染ませてようやく使い物になる道具、キーボード。
楽器にこだわらない演奏家がいないように、僕たちも仕事道具であるキーボードについて、もっと深く考えてみる必要があるのかもしれません。
そう思わせてくれたのが香港からやってきたメカニカルキーボード「Taptek」です。
「Taptek」は現在Makuakeにてクラウドファンディング実施中のプロダクト。2600万円を越える支援を達成している今注目のキーボードです。今回monographにレビュー用として一台ご提供をいただいたのでここ数日自宅のiMacの前に置いて使っています。
この「Taptek」が注目されている理由は、その「小さくミニマルなボディ」、そしてそのコンセプトとは真逆の「押し応えのある打鍵感」。この二つです。
サイズはApple純正のMagic keyboardとほとんど変わらない大きさ。上下左右の余白が全く無く極限までコンパクトに設計されたメカニカルキーボード。
Bluetoothでの接続なので机の上が視覚的にすっきりとまとまるのも嬉しいですね。
キートップの刻印も必要最低限と行った形で洗練された印象を受けます。
「青軸」タイプのメカニカルキーボード
キーボードにはいくつかの種類があるのですが、この「Taptek」はメカニカルキーボードと呼ばれる一つ一つのスイッチが独立した構造を持つキーボード。
その中でもクリック感の強い「青軸」と呼ばれる軸を採用しているため、しっかりとした打鍵感を味わうことのできるモデルです。
通常この「メカニカルキーボード」の類は構造上厚みが出てしまう傾向があるのですが、「Taptek」は厚さ16mmという超薄型仕様。
キーに指を置き、少し力を入れると「カチリ」というスイッチ音が鳴り、バネが指を跳ね返してきます。文字入力を続けていくとこの「カチカチ」という音がリズミカルに鳴り、なんとも言えない心地よさが。
まるで楽器を弾いているような没入感を与えてくれるキーボードです。
バックライトで気持ちを加速。
そしてこの「Taptek」。実はゲーミング用のキーボードしても使えるように設計されていて、複数キーを同時に押しても全て認識をする「Nキーロールオーバー」にも対応。
そして、プレイを盛り上げる「RGBバックライト」も搭載しています。
単色パターン、カラフルなパターンと複数の配色に対応しており色や明るさを自由に設定可能。
キーを押すとそのキーから周辺に波紋が広がるように、押していて楽しくなる演出が多く盛り込まれています。
最近のAppleの広告「Macの向こうから」のように、Appleのロゴが光に照らされてぼんやりと浮かび上がる感じ、テンション上がりますね。
僕は文章を書くときは音楽を聴いていることが多いのですが、ノリの良い曲を聴いていると文章にも流れやグルーブが生まれるような気がするんですよね。
暗い部屋で四つ打ちが効いたEDMかけて、このバックライトを付ければ気分はDJ。シンセを弾くようにキーボードを叩けば自宅がダンスフロアに早変わり。筆が進まない時のファンキーな解決策としてオススメです。
デバイスを瞬時に切り替え
一つのキーボードに軸を据えると、打鍵感や配列から全ての入力を同じキーボードで統一したいという人も多いはず。
そんなユーザーの要望に応えるように「Taptek」も複数のデバイスを登録し、瞬時に接続を切り替える機能を搭載しています。
家のMacとMacBook、iPadなど複数のデバイスを一台で共有可能。いつでもどこでも同じフォームと感覚で指を動かすことができます。
たまにコワーキングスペースで見かける、MacBookをスタンドに立てて使うスタイルも実現可能。
僕はMacbook用極薄スタンド「MAJEXTAND」というスタンドを使っているのですが、これなら目線を上げつつ無理のない姿勢でタイピングをすることができ、理にかなっているなと。
サイズもコンパクトなので持ち運びやすいというのも執筆環境を統一するという上で大きな利点です。
楽器のように文字を弾く
とにかくこの「Taptek」を使っていると文字を”打っている”という確かな打鍵感を感じることができます。
カチカチカチ、とキーボードが奏でる音が耳に馴染んでくると自然とトランス状態に入っている自分が。
僕は普段、打鍵感を出すために打鍵音を電子でカスタマイズできるMacアプリ「Tickeys」というものを使っているのですが、この「Taptek」なら何も調整せずとも十分心地よい打鍵音を感じることできるようになりました。
「Taptek」はUSキーボード配列なので、僕が普段使っているMacbookのJISキーボードと並びが異なってしまうのが気になるところですが、これを機に将来的にMacbookもUSキーボード配列に変えても良いかなと思うくらい。
US配列の方が今回のように世界的に互換性の高いアイテムが多く出ているので、新しい製品を試す際には良いのかなと。
今まで手に馴染んだ文字の並びを捨ててでも乗り換えてみようと思わせてくれる極上の打鍵感がここに。
タイピングが楽しくなるマイ・キーボード!超薄型ワイヤレスメカニカルTaptek | クラウドファンディング – Makuake(マクアケ)
関連:Majextandと組み合わせて
今回の「Taptek」を魅力に感じたのは、普段使っているMacbookスタンド「Majextand」との相性が非常に良いと感じたから。
家のデスクトップもMacbookも同じキーボードで統一できる環境が作れたら気持ち良いだろうなぁ。