デザインは機能の一部。本革張りの無接点充電器「ENETREE Qi 」
2018/03/31
「デザインは機能の一部」だと、僕はそう思います。
皆さんは普段モノを選ぶ時、どんな基準で選びますか。服や家具を買う時は「生地の質感」や「モダンなデザイン」など抽象的で感覚的な基準で選ぶのに、電化製品やガジェットを選ぶ時はなぜだか比較表を見ている。よくある話だと思います。
数字として見えやすいスペックというのは比較をしやすいので、ついついそれだけが独り歩きしてしまいがち。モノ自体の姿形と関係なく数字の並びだけで選択を決めてしまっていませんか。
無接点充電器は「常に」置けないと意味がない
僕は今メインのスマホはiPhone Xを使っています。今回のiPhoneのアップデートの目玉の一つの機能として置くだけで充電ができる「無接点充電」というものがあります。
僕も購入した当時は気になって色々なメーカーの無接点充電器を試しました。が、しかし彼らが僕の机の上に残ることはありませんでした。理由はシンプルで「デザインが浮いてしまっていたから」。各社から出ている無接点充電機は大抵プラスチック素材の、黒。常に目に入るインテリアとしてはあまり適さないかな、と思う製品が多いです。
充電ケーブルのように使うときだけ出すようなアイテムであれば別段問題ないと思いますが、無接点充電器はいつでも置くだけで充電できるというのが売りなので隠すことができない。だからこそ「いつでも置ける」デザイン性の高さが求められるのです。
インテリアとしても通用する無接点充電器
そんな折に今回メーカー様より提供されて「これなら置ける」と納得できたのが「ENETREE」の無接点充電機。見ての通りガジェットらしからぬ見た目のデザイン性に重きを置いたアクセサリーです。10,000円と他社に比べて強気な価格設定の製品ですが、それも頷けるなと思えるアイテム。
表面の滑らかな本革
この充電器の最大の特徴は、見て分かる通り筐体の表面、iPhoneを置く場所に張られたイタリア製のベジタブルタンニンレザー。艶やかで滑らかな質の革なので見ても楽しいし、触っても愉しめる。
無接点充電器という新しいジャンルの製品に、古くからある革素材を使うというこのギャップが良いですね。ひと目では誰もこれが充電器とは気づかないはず。
充電器本体も薄い造りになっているので視覚的にも圧迫感がありません。
一つだけUSBの給電ポートがあるのでここから有線で機器を充電することも可能です。無接点充電に対応していない機器もこれで安心。
充電中はライトが点灯
iPhoneを置くとふわりと充電器の下にライトが点灯し、正常に充電が行われていることをビジュアルで伝えてくれます。
僕は家の中でもiPhoneよりMacを触っていることの方が多いのですが、その際にiPhoneをその辺に置きっぱなしにしていていざ出かけようと思った時に充電が全然残っていなかった、ということがよくあります。一々立ったり座ったりする度にiPhoneのプラグを抜き差しするのが少しだけ煩わしくて。
でもこの無接点充電器があれば「とりあえずそこに置くだけ」で勝手に充電をしてくれるので、いざという時の充電忘れを防ぐことができます。Macの側、いつでも手が届くところにiPhoneの「定位置」ができました。
一緒に育つ無接点充電器
僕が使っているiPhone Xには今Appleの純正レザーケースを使っています。まだ半年と少ししか使っていませんが毎日手に触れているモノなのでかなり強めに経年変化が現れてきています。
今回の「ENETREE」の無接点充電器もベジタブルタンニンレザーという経年変化しやすい革を使っているので、毎日手が触れる度、擦れる度に少しずつ独自の味が表面に刻まれていくのでしょう。今から成長が楽しみなアイテム。
冒頭でも書きましたが、「デザインは機能の一部」。中身も大事ですが、「使っていて気持ちがいいか」ということを考えれば見た目や素材も重要な要素であることは間違いありません。
数字で選ぶのは簡単です。比較をすれば全員同じ答えが出るのですから。数字で見えない「良さ」を見つける感覚を磨くことが大事だと思います。