monographが紙の本になりました。「人生を変えるモノ選びのルール」
2018/07/23
「ときめくモノを集めよう」。
3年前にこのブログの名前を「monograph」に変えた時に、付けたサブタイトル。身の回りのモノを持っているだけで気分が上がる”ときめくモノ“で揃えれば、それだけで人生が少しだけ楽しく、平坦な日常にメリハリが生まれる。そんなことを伝えたくて付けた、僕の意思表示も込めたサブタイトル。
宣言をすれば、それに共感してくれる人もいて、このテーマを掲げてから以前にも増して沢山の読者の方が付いてきてくれるようになりました。タイトルを変える前のゲームの攻略記事やiPhoneの新着情報を書いていた頃の方がPVは多かったのですが、「monograph」になってからは数字ではない「人」としての本当の読者の方と出会えているような気がしています。
「人生を変えるモノ選びのルール」
ブログのテーマを決めるとその事柄について深く考えるようになり、ふと軽い気持ちで書いたコラム「若者こそモノに投資しよう」が幸運にも出版社の方の目に留まり、連絡が来たのがちょうど半年前くらいのこと。
実はこれまでも書籍出版の話は何度かあったのですが、「ブログで生きていく100の方法」「パソコン1台で自由に生きていく」のような、あくまで「ブログ」を主体とした出版の話で、あまり気が乗らずに断っていました。何となく最初の一冊は、ブログという「箱」の話ではなくその中身で書きたいな、と思っていたので。
しかし今回担当の方が持ち込んできてくれた企画書にはブログに関するノウハウ的な話は一切なく、「monograph」という中身を読み込んで提案してくれたんだという内容が詰め込まれていて、それが嬉しくて本を書くことを決めました。
構成を決め、スケジュールを切りながら半年間出し戻しをしながら文章を書き続ける。会社も忙しい時期でしたし並行して「monograph」でも記事を書かなくてはいけなかったので、休める土日はほぼ無い状態でしたがそれでも自分の好きなことを、言葉でまとめるという作業はとても楽しくて苦にはなりませんでした。
雑記として好きなジャンルをあれこれと書いていくのもいいですが、読者から「この人は〇〇について書いている人なんだ」と受け取ってもらえるだけの分かりやすさがあるとやはり強いです。
僕もブログを今の「monograph」の形にしていなかったら今回の出版の話はきっと来ていなかったので。
2〜3ページの小さな贈り物を詰め込みました
今作「人生を変えるモノ選びのルール」は僕のモノを選ぶ時の基準とそれに纏わる考え方をmonographの中からまとめて再編集した一冊です。
実際僕自身、沢山の良いモノに囲まれ、それによって人生が大きく変わったと実感をしています。いきなり「人生」というのも大げさですが、皆さんの「日常」が少しでもモノを通して上向きになるような話を細かく詰め込んでいます。
内容は僕が好きなエッセイの形に寄せていて、一節が2〜3ページくらいで終わるように調整しているので朝起きたときや夜寝る前のちょっとした空き時間に、一息つくくらいの気持ちで読んでもらえると嬉しいです。
1章は「ときめくモノ」に関する考え方とエピソードを。
2章はそこからさらに「洗練」をテーマに、日常の中で活かせるちょっとしたモノの話を。
そして3章は「モノ選びのマイルール」と称して僕がモノ選びをする時に基準にしているルールを10個ご紹介しています。この部分はmonographの方でも書いていない内容なのでほとんどがこの本のための書き下ろし。
4章では僕の鞄の中身について再編集。
表紙に合わせて、数字や文字のフォントをシンプルだけど愛らしいものにしているのがちょっとしたこだわり。
5章では鞄の中身以外の僕のお気に入りのモノをピックアップしてご紹介。
いつも画面越しに見ている僕の写真やモノ達がこうして印刷されて、綺麗に並べられてぎゅっと詰め込まれているのをみると感慨深いものがありますね。
そして最後の6章には、モノを通し日々の暮らしや出来事に関するちょっとしたエッセイを。最後まで読んでいただけたら、きっと僕が考えていることは全てあなたに吸収されているはず。「おわりに」まで読んでくれたら簡単にで良いのでSNSで感想を教えてもらえると嬉しいです。後生大事にしますので。
“ときめくモノ”を集めよう
この本を通して、「モノ」を基軸に「生活」を考え、こだわりを持って愛情を注いでいる人、「モノマリスト」が増えてほしい、というのが僕のただひとつの願いです。
この考えが世の中に広がれば、良いモノを作っている作り手にも、販売している小売店にも、そして日々に小さな喜びを感じたい人にもそれぞれ良い世界が生まれるのではないかと。
せっかくモノが溢れている、この世の中なのだから「何でもいい」はもったいない。砂漠の中から一粒のダイヤモンドを見つけるためのコンパスにこの本がなれば幸いです。