複業ブロガーにこそ読んでほしいマンガ「さぼリーマン 飴谷甘太郎」
最近顕著に僕の周りで「複業」を始める人が増えています。自作の革小物をminnneで販売する人、週末カメラマンとして活動する人、人の家のDIYの手伝いサービスを始めた人、さらには自分でコーヒーの生豆を仕入れて焙煎して販売している人も。
それぞれが本業を持ちつつも、自分の趣味を形にし人に渡せる価値に変えて誰かの役に立っているというのは素晴らしいことだと思います。
ただ、僕も会社員時代複業ブロガーとして活動をしていたのでよく分かるのですが、本業と複業の「優先度と区別」を誤らないこと、これは複業をする上で非常に重要な考え方です。複業にのめり込むあまり本業を疎かにするのはもっての外。あくまで本業で十分な結果を出した上で複業をするべきというのが僕のスタンスです。
そして偶然先日、いつものようにウチのインターンの子におすすめされたのをきっかけに、これこそが複業の理想形だ…!という僕のイメージを具体化してくれている漫画を見つけてしまいましたので本日はこちらご紹介。
複業をしたい方、すでにされている方、特にブログをやっている方に読んでほしい一冊です。
「さぼリーマン 飴谷甘太郎」あらすじ
画像引用元:講談社 モーニングKC「さぼリーマン 飴谷甘太郎」1巻より
今回紹介するのはモーニングコミックスにて2年前に連載されていた「さぼリーマン 飴谷甘太郎」という漫画。上の画像のソフトクリームを口元につけたシュッとした風貌の眼鏡イケメンが主人公「飴谷甘太郎」その人です。
画像引用元:講談社 モーニングKC「さぼリーマン 飴谷甘太郎」1巻より
物語は「甘太郎(かんたろう)」が営業として転職をしてきたところから始まります。スーツをパリッと着こなし髪型も爽やか。礼儀も正しく仕事ができるオーラ全開です。
実際、めっちゃ仕事できる
画像引用元:講談社 モーニングKC「さぼリーマン 飴谷甘太郎」1巻より
そしてこの「飴谷甘太郎」めちゃめちゃ仕事ができます。
誰に対しても礼儀正しく真摯に、そして圧倒的な速度で仕事をこなす様は正にスーパーマン。
画像引用元:講談社 モーニングKC「さぼリーマン 飴谷甘太郎」1巻より
いかなるピンチが訪れても不敵な笑みを浮かべ、「私に任せて下さい」と引き取り迅速かつ正確に仕事を円満に片付けます。理想像とも言える完璧なまでのサラリーマン。
速さを追い求めるのには一つの理由が
画像引用元:講談社 モーニングKC「さぼリーマン 飴谷甘太郎」1巻より
彼がミスのないように、そして何よりも迅速に仕事を終らせるのにはある一つの理由があります。営業を誰よりも早く回り交渉を短時間で簡潔にまとめ、一日の中で分単位で時間を削るのは、自分の趣味の時間を確保するため。
画像引用元:講談社 モーニングKC「さぼリーマン 飴谷甘太郎」1巻より
「飴谷甘太郎」の趣味は各地の甘味巡り。営業のスケジュールを調整し、予定を細かく計算し時間を調整し、営業先の近くの甘味の名店を訪れるのが彼の何よりもの最大の喜びなのです。これが「さぼリーマン」というタイトルの由縁。彼はサボるために誰よりも真剣に働いているのです。
画像引用元:講談社 モーニングKC「さぼリーマン 飴谷甘太郎」1巻より
毎回甘味の実食シーンでは甘太郎の脳内風景が繰り広げられるのですが、実はここが一番面白いポイントだったりもします。毎回とにかくシュールな意味分からない世界観が溢れ出しまくっていて、毎話吹き出してしまうこと間違い無し。
画像引用元:講談社 モーニングKC「さぼリーマン 飴谷甘太郎」1巻より
甘味を嗜んだ後は定刻通りに何食わぬ顔で会社に戻ります。実際にはサボっているわけですから会社に甘味巡りがバレるわけにはいけません。
この漫画の中では甘太郎が度重なるピンチを華麗にくぐり抜けながら如何にして会社にバレずに時間を作り甘味を巡るかという一話簡潔のストーリーが続いていきます。
甘太郎は「甘味ブロガー」!
画像引用元:講談社 モーニングKC「さぼリーマン 飴谷甘太郎」1巻より
さらに甘太郎の甘味への情熱はただ食すだけに留まりません。その日に言った甘味処のレポート記事を写真とともにブログにアップ。これも営業の隙間に集中し圧倒的なクオリティかつスピードで書き上げます。
画像引用元:講談社 モーニングKC「さぼリーマン 飴谷甘太郎」1巻より
好きなものを突き詰めていくとありますよね「これ、誰かに伝えたい」という気持ちが湧いてくることが。自分が好きで、本当に良いと思っているものならば人に語りたくなるというのは自然の道理です。
僕も企業の営業職として働く傍らブログを書いていたので甘太郎の生き方には共感を禁じえませんね。
本業も複業も本気で。
甘太郎が偉いなと思うのは「ただサボっている」わけではなくて「本業をきちんとこなし誰よりも結果を出した上で時間を捻出しサボっている」という点でしょう。これだけ短時間で結果を出しているのであれば例えサボっているのがバレたとしても不問になりそうな気さえします。
とはいえ、もちろん業務中にサボるということが良いことだと推奨するわけではありません。朝少し早起きして業務前に複業をする、仕事を早く終わらせて早めに退勤して行きたいイベントに行く、等甘太郎の仕事っぷりから学べることはたくさんあります。
そして何よりきちんと本業をがんばっていれば複業が後ろめたくならないんですよね。僕の周りでも顕著なのですが、本業で成功している人は複業でも成功しやすく、本業が上手く行っていない人は複業に割くパワーも時間もなく結果が出ないという二極化が進んでいる印象です。
「本業がダメだから複業に逃げてみよう」というのが一番危険な考え方。まずは本業をとことんやりきって効率化して、結果が出てから複業を始めることをオススメします。その方が人生楽しく過ごせると思うので。
そんな僕の理想の「複業ブロガー」の画を表してくれたような漫画「さぼリーマン 飴谷甘太郎」。2巻完結と読みやすいので複業をされている方はちょっとした気分転換に読んでみることをオススメします。