【要チェック】このマンガがすごい!2015 オトコ編の1位〜10位のランキングまとめ。今年のキーワードは…◯◯!
「このマンガがすごい」の話題が出てくると「あぁもう一年過ぎてしまったのか…」と時の流れをひしひしと感じます。
本日も“monograph”をお読みいただきありがとうございます。
PITE.(@infoNumber333)です。
昨年もまとめた「このマンガがすごい」のランキングですが、今年もやっと発表されたので2015年度版の”オトコ編”を1〜10位と+αで紹介したいと思います。
昨年とはかなり違った毛色の作品が多く選ばれていますので、マンガ好きは必ずチェックしておくべし!(´・ω・`)ビシッ
このマンガがすごい!2015 オトコ編第1位「聲の形」
お前なんかに出会わなきゃよかった。
もう一度、会いたい。耳の聞こえる少年・石田将也(いしだしょうや)。
耳の聞こえない転校生・西宮硝子(にしみやしょうこ)。
ふたりは運命的な出会いをし、そして、将也は硝子をいじめた。
やがて、教室の犠牲者は硝子から将也へと移っていった。
幾年の時を経て、将也は、 もう一度、硝子に会わなければいけないと強く思うようになっていた。
週刊少年マガジン掲載時に、空前の大反響を巻き起こした衝撃作。待望の単行本1巻発売!
このマンガがすごい!2015 ”オトコ編”の第1位は耳の聞こえない女の子といじめっ子の男の子との甘酸っぱいけれどもちょっと心の痛くなるような恋愛を描いた作品「聲の形(こえのかたち」となりました。
少年マガジンに初めて読み切りが掲載された時は僕も衝撃を受けましたね。少年誌であそこまで攻めるとは。
読み切り時はラブコメ要素は全くなくいじめや差別をテーマに描かれた作品だったのですが、連載ではテイストを変えて恋愛モノに。
この方向転換はどうなんだと最初は戸惑いましたが、今はこれはこれでとても面白い作品になっています。
しかし、この「聲の形」が1位に選ばれるというのは単純な作品としての面白さだけではなく選考委員からの社会的なメッセージが多分にありそうだなぁ。
このマンガがすごい!2015 オトコ編第2位「魔法使いの嫁」
少女を金で買ったのは、ヒト為らざる魔法使い――……。
羽鳥チセ15歳。
身寄りもなく、生きる希望も術も持たぬ彼女を金で買ったのは、ヒト為らざる魔法使いだった……。
新進気鋭の作家が描く、英国を舞台にした異類婚姻幻想譚が堂々、開演!
2015年”オトコ編”の2位は「魔法使いの嫁」がランクイン。
これも読んでましたがまさか2位にまで登りつめるとは予想もしていませんでした。
簡単に説明するとスゴい魔法使いが傷ついた人間の女の子を嫁にして愛でる話。と、いってもエロい要素は全く無くほっこりとした気持ちにさせてくれるマンガです。
異種婚姻系のジャンルが好きな人にはたまらないはず。
このマンガがすごい!2015 オトコ編第3位「子供はわかってあげない」
ひと夏の自由、はじまりはじまり。
「KOTEKO、好きなのか?」
「ああ、かなり」
サクタさん(水泳部)と
もじくん(書道部)は
学校の屋上で出会った。読むとうっかり元気になる、
お気楽ハードボイルド・ボーイミーツガール、
開幕なんです!水泳×書道×アニオタ×新興宗教×超能力×父探し×夏休み=青春(?)。モーニング誌上で思わぬ超大好評を博した甘酸っぱすぎる新感覚ボーイミーツガール。センシティブでモラトリアム、マイペースな超新星・田島列島の初単行本。出会ったばかりの二人はお互いのことをまだ何も知らない。ああ、夏休み。
オトコ編第3位に選ばれたのは「子供はわかってあげない」。
このマンガは選ばれるまで知らなかったので、是非読んでみようと思います。あらすじを見るとかなり個性的なサブカル感溢れるテイスト。上下巻なのでサクッと読めそうですね。
このマンガがすごい!2015 オトコ編第4位「いちえふ 福島第一原子力発電所労働記」
福島第一原発作業員が描く渾身の原発ルポルタージュ漫画!
「いちえふ(=1F)」とは福島第一原子力発電所の通称。「F」は福島。「1」は第一。
現場の作業員や地元住人は「フクイチ」ではなく「いちえふ」と呼ぶ──。新人賞MANGA OPENの大賞受賞作として「モーニング」に掲載されるやいなや読者、国内外のメディアからのすさまじい反響を呼んだ話題作がついに単行本化!
ここに描かれるのは「フクシマの真実」ではなく、作者がその目で見てきた「福島の現実」だ。「メディアが報じない福島第一原発とそこで働く作業員の日常」、そして「この先何十年かかるともしれない廃炉作業の現実」を、あくまでも作業員の立場から描写。「この職場を福島の大地から消し去るその日まで」働き続ける作業員たちの日々を記録した、いま日本に暮らすすべての人たちに一度は読んでみてもらいたい「労働記」です。
4位は「いちえふ 福島第一原子力発電所労働記」。
これも発表後話題を読んだ作品ですね。
実際に福島の原発で働いていた人のリアルな話をマンガを通してわかりやすく伝えようとする作品です。文字で読むには重い内容かもしれませんが、マンガなら比較的楽に読めるので今まで知ろうと思っていたけど一歩踏み出す勇気がなかった人にオススメ。
このマンガがすごい!2015 オトコ編第5位「あれよ星屑」
死に損ないふたり。
焼け跡トーキョーアンダーワールド。焦土の首都、闇市、パンパン、進駐軍……。
かつて死線を共にした川島徳太郎と黒田門松は、
敗戦直後の「影の時代」を生きていく……。その匂い立つような筆致に、多くの漫画家たちから
熱い賛辞を受ける山田参助、待望の初長編作!
5位には山田参助の「あれよ星屑」が選ばれました。
僕はまだ読んでないのですが、読んだ友達曰く描写の生々しさがえげつない、らしいです。戦後という闇の中で翻弄されながら光を求めて生きる人々の物語。
今度読んでみよう。
このマンガがすごい!2015 オトコ編第6位「五色の舟」
第18回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門大賞! 津原泰水の傑作幻想譚を、近藤ようこが鮮烈に漫画化!
先の見えない戦時にありながら、見世物小屋の一座として糊口をしのぐ、異形の者たちの
家族がいた。未来を言い当てるという怪物「くだん」を一座に加えようとする家族を待つ
運命とは――。第18回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門大賞を受賞! 津原泰水の傑作
幻想短編を、近藤ようこが奇跡の漫画化。2014年度、各マンガランキングでも高評価!
6位には5位と同じくビームコミックスから「五色の舟」がランクイン。ビームは本当に良作、奇作が多い。
第18回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門の大賞も獲っているこの作品。とても好みの予感がするのでまずはこれから読んでみようと思います。
このマンガがすごい!2015 オトコ編第7位「ギガントマキア」
数億年に一度繰り返される地球規模の大災厄の彼方。
その変わり果てた世界を舞台に語られる生命群の激突。
神話の巨人を擁する帝国に、ただ一組の男女が挑む。
男の名は「泥労守(ルビ・デロス)」、女の名は「風炉芽(ルビ・プロメ)」。
彼らの目的と、この世界の成り立ちとは…?
圧倒的な想像力と筆力で描かれたSFロマン開幕!!
リアリティ重視の作品が多く並ぶ中がっつりとSFを描いた「ギガントマキア」が7位にランクイン。これも1巻完結なので読みやすそう。
このマンガがすごい!2015 オトコ編第8位「シャーリー」
「エマ」の著者、森薫氏が個人誌のみで発表された3作品が1冊となって登場。 「シャーリー・メディスン」「僕とネリーとある日の午後」「メアリ・バンクス」を収録。
今年はビームコミックスが強いですねー。
「エマ」で有名な作者の短篇集「シャーリー」が8位に登場。
「乙女語り」とかほんわか系の作品が好きな人におすすめ。
このマンガがすごい!2015 オトコ編第9位「僕だけがいない街」
毎日を懊悩して暮らす青年漫画家の藤沼。ただ彼には、彼にしか起きない特別な症状を持ち合わせていた。それは…時間が巻き戻るということ! この現象、藤沼にもたらすものは輝く未来? それとも…。
9位は「僕だけがいない街」。
これも単行本集めていますが、やはり1巻のラストが印象的ですね。
ネタバレが絡んでくるので説明が難しいですが、伏線系が好きな人にオススメのマンガ。
このマンガがすごい!2015 オトコ編第10位「健康で文化的な最低限度の生活」
[生活保護]のリアルに迫る青春群像劇
新卒公務員の義経えみるが配属されたのは福祉事務所。
えみるはここでケースワーカーという
生活保護に関わる仕事に就くことになったのだが、
そこで生活に困窮した人々の暮らしを目の当たりにして――新聞メディアはもちろん、
現職のケースワーカー、医療、福祉関係者の方も注目する本格派ドラマ![生活保護]に向き合う新米ケースワーカーたちの奮闘劇、開幕!
第10位に選ばれたのは「健康で文化的な最低限度の生活」というこれまた社会的な青春マンガ。
「生活保護」というとネットで叩かれがちなテーマをリアルな視点から描いた作品。
このマンガがすごい!2015 オトコ編第12位「All You Need Is Kill」
人類は今、かつてない戦争をしている。敵は「ギタイ」と呼ばれる化物。ジャパンの南方、コトイウシ島で繰り返される戦闘。初年兵であるキリヤ・ケイジと戦場の牝犬と呼ばれるリタ・ヴラタスキは、まだ見ぬ明日を求める戦いに身を投じていく──。
10位以下から気になった作品をピックアップしてご紹介。
12位にはやっとジャンプから「All You Need Is Kill」が選ばれました。と、言ってもこれも期間限定の短編なので純粋なジャンプ漫画とは違いますが。
映画化もされたこの作品ですが、マンガと映画でテイストも結末も違うので両方見る価値有りです。
このマンガがすごい!2015 オトコ編第17位「アルスラーン戦記」
大陸公路の強国「パルス」の若き王子・アルスラーン。永遠と思われた国の栄華が終わりを告げた時、すべての運命が変わる!! 荒川 弘×田中芳樹の最強タッグで描く、世界最高の歴史ファンタジー、最新作!
国が燃えている‥。世界はどれだけ広いのか? 強国「パルス」の王子・アルスラーンは、いまだ何者でもなく、ただ好奇心にあふれていた。「頼りない」「気弱」「器量不足」と言われたアルスラーンが14歳になった時、遠国の異教徒がパルスへ侵攻。アルスラーンは初陣の時を迎える。パルス軍の強さは古今無双。この戦もパルスの圧勝に終わると誰もが信じていた‥‥。奈落へと落ちたアルスラーンの運命! 激動の英雄譚、開幕!!
「ハガレン」「銀の匙」の作者、荒川弘が描くファンタジー。
原作自体が有名な物語なので荒川ファンでなくても純粋に楽しめる話になっています。1巻冒頭の数ページの描写・書き込みは圧巻。
このマンガがすごい!2015 オトコ編第19位「あそびあい」
自分の欲望と快楽に素直すぎて、いろんな人とエッチしちゃう小谷さん。
彼女を独占したいピュアボーイ・山下くん。
そんな二人のストレンジラブストーリー。
好きな人に一筋で、付き合ってる人としかHしないのが“正しい”のか。
好きでもない異性とも、「気持ちいいから」Hするのは“間違っている”のか。
全世界共通の病・“恋愛”をえぐる革命的作品!!
自分の欲望と快楽に素直すぎて、いろんな人とエッチしちゃう小谷さん。彼女を独占したいピュアボーイ・山下くん。そんな二人のストレンジラブストーリー。束縛とか嫉妬とか喧嘩とか倦怠期とか、泣いたり悩んだりノタウチまわったり、面倒くさいだけなのに。それでも、どうして人は恋だの愛だのを繰り返しするんだろう。全世界共通の病・“恋愛”をえぐる革命的作品!
19位は「あそびあい」。
どこかのブログか何かで紹介されていて気になっていた作品でした。
こういう「グミ・チョコレート・パイン」系の青春マンガは最近離れていたのでそろそろ読みなおしてみよう。まだ若いんだし。
2015年は”社会派” “リアリティ”がキーワード。
さて、いかがでしたでしょうか。今年の「このマンガがすごい」は。
去年のランキングを見ると「暗殺教室」「坂本ですが?」「亜人」「進撃の巨人」とダーク寄りのエンタメ系が多く選ばれていたこの企画ですが、今年は一転して”社会派”といったキーワードが似合うような”リアリティ”を追求した作品が多く選ばれています。
流行というのは時代を映すものなので、こういったジャンルのマンガが多く選ばれるということには必ず意味があるはず。オンナ編第一位のちーちゃんはちょっと足りないも同じく心の深いところに訴えかけるような内容なところを見ると編集部の強い意向を感じます。
来年は楽して面白くて、ほっこりするようなマンガがたくさん選ばれる年になるといいですね。
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