世界初の”膨らませるコンサートホール”「Ark Nova」が日本の被災地でツアー予定。一度中に入ってみたいアートなフォルムがすごい。
2014/11/16
僕は基本的にあまり家に居ないのでブログは移動中に書いていることがほとんどです。
PITE.(@infoNumber333)です。
今日は、昨日海外ブログで見つけた”移動式の膨らませるコンサートホール”という記事が何となく僕と似ているなと思ったのでNumber333でも紹介してみます。
”移動式で膨らませる”というだけでとても画期的なアイデアなんですが、そこにデザインの力が加わってどこか未来的な、不思議なプロダクトに仕上がっています。
その名は「Ark Nova」
こちらが”移動式の膨らませるコンサートホール”「Ark Nova」です。
一瞬ぎょっとするような、流線型で光沢のあるデザイン。
人工物というよりは宇宙からの飛来物っぽい印象を受けますね。
あとガンホーのロゴに似てる。
上空の別の角度から。パンッパンに膨らんでますね。
この「Ark Nova」は日本人の建築家「Arata Isozaki」さんと海外の彫刻家「Anish Kapoor」による合作。
なんとこのサイズでは世界初の移動式コンサートホールなんだそうです。
この半透明で紫色の皮膜のようなコンサートホールはわずか2時間足らずで設営可能で500人もの人間を一度に収容できます。
もっと時間がかかるイメージがありましたが、こんな短時間で設置できてしまうものなんですね。これならば実用性も高そう。
津波被災地で活躍。
この「Ark Nova」は来月10月14日から津波などで被害を受けた被災地でさっそく活躍するそうです。コンサートやワークショップを開催予定とのこと。
このような移動式のコンサートホールは、イベントを開きたくても建物が不足している被災地などには打ってつけのアイデアなのではないでしょうか。
会場に設置される観客席は、津波被害を受けた地域で伐採された杉を使って作られました。こうして見ると未来的なデザインと木の暖かさが絶妙に調和していますね。
また、その木材を反射板として使用することによりアンプなどの拡声器が無くても充分音を響かせることのできる構造になっているのだとか。電力に悩む地域にはありがたい仕様ですよね。
ここまで「Ark Nova」の機能や利便性について説明してきましたが、僕はこの「Ark Nova」が本当に優れていると思うのはやはりその「デザイン性」です。
ただ、移動式のコンサートホールを作ろうというアイデアではここまで素晴らしいプロダクトが生まれることはなかったでしょう。
強烈なイメージを与える紫色の皮膜は透明性があるので陽の光を通し内部を幻想的に照らしてくれます。その球状の内壁もどこか異世界へ迷い込んだかのような錯覚さえ覚えさせてくれます。
このような、ただ問題を解決するだけではなくそこにデザインを加えてさらに一歩上のプロダクトを作り出せるようなアイデアを考えて行きたいものです。
Pite(@infoNumber333)はこう思うよ。