トートの格好良さとリュックの快適さ。都市の暮らしを乗りこなす2wayバッグ「HANDLE」
「二兎を追う者は一兎をも得ず」という諺があるけれど、スマホが普及しほとんどの物事がマルチタスクで進む今。「二兎を追う」くらいの気持ちでいかなければ一兎も得られず、誰からも選ばれない時代になってきているように感じます。
仕事を複数持つ人もいれば、お医者さんの意見も相見積を取ろうという世の中。同じ様な考えがモノの世界にも反映されているのではないでしょうか。
タブレットにもなるスマートフォン、非常用電源にもなる車、リモコンにもなるスマートスピーカー。
一つのことを突き詰める格好良さもありますが、臨機応変に形を変えられる柔軟さにもまた、憧れるものがあります。
形が変わるトートバッグ「HANDLE」
そんな「形を変えて二兎を追う」ような思想を具現化していると感じたトートバッグを先日見つけました。
デザイナーユニット「idontknow.tokyo」さんが手がける「HANDLE」という名前のバッグで、中目黒の蔦屋書店で行われていたポップアップストアで展示されているものを触り、気に入って購入。
見た目は縦長のスマートなトートバッグ、という感じですが実はあるギミックが一つ搭載されています。
そのギミックについて説明する前にトートバッグとしての質について触れておきたいのですが、このバッグ、普通のトートだけの機能だけでも買ってしまったのではないかと思うほどクオリティの高いアイテムです。
パラフィン加工された張りのある帆布は今後の経年変化を楽しみにさせてくれますし、日本の工場で施された縫製の丈夫さは使っていて安心感を感じます。
縦長の形状の深さもちょうど良く、PCもすっぽりと収まるサイズ。
小物もたくさん入るので、ちょっとしたお出かけであればこれ一枚で十分事足りますね。
紐の位置で形が変わる2wayバッグ
それではいよいよ「HANDLE」の機能に触れていくことにしましょう。
通常は上の写真のように肩がけのトートバッグとして使えるのですが、
「HANDLE」にはバッグ部分をぐるっと一周するようにベルトが巻かれていて、この巻かれている部分をぐいっと伸ばすことができるようになっています。
さらにその伸ばした部分を引っ張っていくとこのように肩がけのベルトになりバックパックのように背負うことができるのです。これは何とも画期的。
肩がけトートはお洒落だけれど自転車に乗ったり、荷物が増えた時に不便に感じてしまうこともしばしば。
しかし「HANDLE」なら必要なときにリュックに変形し身軽に動けるようになる。今の都市の生活に合わせた素敵なアイデアです。
機能を図で解説されていたのがこちら。
ベルトの上下に金属の四角い輪が設置されていてその中を滑らせながらベルトを伸ばすことができます。
背負った時に激しく動いても中身が飛び出さないように上部に2箇所の留め具を用意。こういう細かな気遣いも嬉しいですね。
滑らかに都市を乗りこなすためのトートバッグ
トートの格好良さとリュックの快適さ。
その二つをどちらも諦めることなく、それでいて無駄なく取り入れたバッグがこの「HANDLE」。まさに「二兎を追って二兎を得る」ことのできた好例です。
刻一刻と表情を変える都市の暮らしを滑らかに乗りこなす、魔法の絨毯のようなトートバッグ。
Yahoo!クリエイターズで1分動画も作ってます。
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