尊敬する3人のブロガー
最近、また「弱虫ペダル」という漫画を空いた時間に読み返しています。なんならアニメも見直しています。
自転車競技のロードレースを題材にした漫画なのですがこの作品の中では、チームで道を走る際に一人が先頭に立って後続の空気抵抗を減らし、仲間の負担を軽減することを「引く」と表現します。
大きな体で風よけになる、上り坂で仲間のリズムを作る、我武者羅にスピードだけを追い求める。キャラの個性が一人ひとり立っていて、その「引き方」にもスタイルとこだわりがありますが、共通するのは「先を行き、道を示す」ということ。誰かの背中が前にあれば、それだけで頑張れるのです。
僕も先人たちの背中を追いかけている
先月から、ブログの方向性や運営方法についてアドバイスをするブログのメンター制度を始めています。
週1回くらいのペースで話をしながら進めているのですが、その時の会話で聞かれた一つの質問。
「堀口さんは誰にブログを習ったんですか?」
今思い返してみれば、僕は誰かにブログというものを直接「習った」ことはありません。ですが、参考とし目標とさせてもらっている人は沢山存在します。僕も一人で道を進んで来たのではなく誰かの背中を追いかけてきたのです。
話していく内に「その中で3人選ぶとしたら誰か」という流れになり、そこからはとても悩みました。尊敬し、勉強にさせていただいているブロガーさんは数え切れないくらいいますが、「3人」となると難しい。
でもその「3人」と基準を決め、あえて選ぶことにより見えてくるものがあるのではないかと思い、悩んだ末にその「3人」を選びきりました。
今回の記事でその「3人」と選んだ理由をご紹介するので、皆さんも「自分が選ぶとしたら誰だろう」と思いながら是非読んでみて下さい。
goriさん
photo:via リクナビNEXTジャーナル
悩むまでもなく真っ先に出てきたのはgori.me(ゴリミー)のgoriさん。月間500万PVを誇るメディアを運営しているブログ界のスーパースターです。
goriさんの印象はとにかく、ポジティブ、そしてストイック。会社員として働いていた頃でも一日平均6本以上の記事を書き続け、独立しさらに数字を伸ばしている化け物のようなブロガー。僕も会社員として働いていた頃は忙しくても「goriさんはもっと書いてるんだから…!と勝手に励みにさせてもらっていました。
色んな人のブログの相談に乗っていることもあり、アドバイスをすることも多い僕ですが、「忙しくて記事が書けないんです」という人にはいつもgoriさんの社会人である僕がブログを毎日更新するために実践している7つのTipsを紹介しています。
また数年前にイケダハヤトさんが会社員を煽っていた時に書かれていた、月間120万PVの「会社員ブロガー」が語る、会社員でありながらブログを書くことの魅力を読んだ時には震えましたね。
正論で、常にまっすぐ道を突き進むgoriさん。見ているだけで元気をもらえるブログ界のトップランナーです。
最近リクナビでインタビューもされていたので是非読んでみて下さい。
会社員時代から“月間100万PV”を達成!ブログメディア「gori.me」はどのようにしてできたのか | リクナビNEXTジャーナル
イケダハヤトさん
photo:via 灯台もと暮らし
一方で、悩んだのですが「3人」の一人として僕の中で外せなかったのはイケダハヤトさん。
文体や手法から賛否両論があるのは承知の上ですが、それでも実際やっていることとその影響力は素晴らしいと思います。
僕が読み始めたのは2011年頃から。
最初はIT系のニュースやガジェット系の話を書いていたのですがそこから、
・独立して会社員を煽る
・本を出して「イケハヤ書店」に
・高知へ移住して東京を煽る
・仮想通貨を学び法定通貨、ひいては国を煽る
と数年で色々なテーマにピボットし、それぞれで絶大な衝撃を残しています。ブログを基盤にしつつもnoteや音声メディア、VALUなど様々なメディアで実験を繰り返しているのも特徴的。あとシンプルにめっちゃ記事書いてますからね。毎日5〜6本は平気で書いている努力の人でもあります。
毒があるので批判する人が多いのもわかりますが、正直自分だったらできないなと思うことばかりされているので、そこは素直に尊敬しています。だってやまもといちろうとタイマンで論争できますか?
批判が来るとわかった上で、リスクを取ってものを言うというのはとても勇気の要ることです。
スタイルがあまり好ましくないという方もいると思いますが、僕は漫画の中でもヒール役が好きなので、どうにも憎めないんですよね。弱虫ペダルなら御堂筋みたいな。
独特のスタイルで、トリッキーに攻めるイケダハヤトさん。道は違えど尊敬している人の一人です。
Ryoannaさん
photo:via #RyoAnnaBlog
僕が選ぶ最後の一人は#RyoAnnaBlogのRyoAnnaさん。
今見ると写真ブログのように見えますが、数年前まではかなり硬派な文章のブログでした。むしろ写真なんてなく、文字だけで世界観を想像させる力を持った、言葉のブログ。
読みやすい文章を書くための技法 – #RyoAnnaBlog
2010年に書かれた、上の記事は、何度読み返したか正直数え切れません。「文章はどこかで勉強したんですか?」と聞かれたときには僕はいつもこの記事を見せます。5000を超えるはてぶが物語っていますが、読みやすく受け取りやすい文章を書くための技法がここにたくさん詰まっています。
そして、RyoAnnaさんのことを輪にかけてチェックするようになったのは写真をブログに載せ始めてから。
RyoAnnaさんの写真には一枚一枚ストーリーがあり、裏に感情を喚起させるトリガーのようなものが仕込まれているように思います。あれだけ文章を書いて書き詰めて、その先に選んだ表現手法が「写真」。アウトプットの方法は異なれど、芯にある「考え方」や「センス」を鍛えることが如何に大事かわかります。
今のコントラスト強めの写真も好きでしたが、少し前のCONTAX T2で撮っていた浅めの色の写真も好みです。
あれだけ文章で語っていた人の記事が、写真一枚と数行の文字に変わっていく。その「一周回った感」が格好良い。
皆続けていて、書いている
今回僕が紹介した「尊敬する3人のブロガー」はこちらの方々です。
それぞれスタイルは大きく違いますが、共通しているのは昔から休むことなく続けていて、しっかり量も書いているということ。
素振りでバットを振りに振って、今の形があるんですね。自分のスタイルに悩んでいる方も多いと思いますが、まずは一心不乱に素振りをしてみましょう。試合に勝つためには練習が必要です。そしてこの3人は誰よりも練習を積んでいるからこそ、今のポジションを勝ち得ています。
彼らの背中を見ていると僕も毎日背筋が伸びますね。うん、頑張ろう。
「#尊敬する3人のブロガー」を教え合おう
そして今回せっかくなので、読者の皆さんの尊敬するブロガーがいたら是非教えてください。好きなブログを発表する流れは以前ありましたが「尊敬する」という軸はあまりなかったと思うので。
Twitterで「#尊敬する3人のブロガー」という形でシェアしてもらって上手くブロガーの中で良い人を「褒める」文化ができたら面白いなと思ってます。あと純粋に皆が尊敬している人を知りたい。
3人に絞るのは結構難しいので、じっくり考えて、是非皆に教えてあげて下さい。
休日なのでいつもと違う記事を。僕が尊敬するブログについて書いてみました。それぞれタイプは違えど背中を追いかけさせていただいている3人です。
Twitterで皆も #尊敬する3人のブロガー を是非教えて下さいね!@planetofgori@IHayato@RyoAnna#尊敬する3人のブロガー https://t.co/bJGAbU6Kcu
— 堀口英剛 #モノマリスト本発売中! (@infoNumber333) 2018年3月24日