日本とインドの狭間のグラス

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    2019/01/15

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「これ、”B品”だけどいいですか?」

この間、中目黒の雑貨屋で同じガラスのコップを3つ買いました。歪みのない綺麗な円柱型の透明なコップ。スチールの棚に等間隔に並べられた姿が理科実験室に置いてあるフラスコを彷彿とさせます。

僕は生活に関わる身近なものはできるだけ同じモノを揃え、交換していつでも使えるようにしています。その幾何学的で均一的な形は僕の感性とポリシーにぴったりで、整然と等間隔に並ぶ姿を見た瞬間に、家の中のガラスコップを全て入れ替えが決まりました。

VISION GLASS

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今回家に迎え入れたのは「VISION GLASS(ビジョングラス)」という名前のグラス。インドの理化学ガラスメーカーであるBOROSIL社が製造する円柱形のミニマルなデザインのガラスコップです。以前僕の好きなブログCoarse Paperが購入していたのを見ていたのでそれも後押しになりまとめ買いをしてきました。

耐熱性に優れたグラス

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理化学系のメーカーが作っているということもありこのグラスは非常に熱に強い作りになっています。電子レンジやオーブンに入れて加熱しても大丈夫ですし、直火に当てても問題ないくらいなので高級レストランなどではカップケーキの容れ物として使っているところもあるそうです。

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熱に強いので普通のグラスと違い、熱い飲み物を注いで飲むこともできます。流石にそのまま持つとやけどしてしまうのでフェルト製の専用スリーブが別売りされています。

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ほっと落ち着きたいときにコーヒーをドリップしてVISION GLASSで飲むことも。透明なのでコーヒーの色がよくわかり、豆や挽き方による違いを視覚的に知ることができるので、本当にフラスコで研究をしているような気分。

ミニマルだから使い方も自在

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取っ手もなく、装飾もなく、色もない。とにかくミニマルなデザインなので幅広い用途やシーンに自然と溶け込みます。普通にコップとして使うだけではなく、食卓の彩りとしてサラダを入れてもお洒落ですし、水を張って花を一輪挿して花瓶にしてもいい。お気に入りの万年筆を入れるペン立てにしている人もいるそうです。

NO PROBLEM

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「これ、”B品”だけどいいですか?」

グラスを3つ抱えて中目黒の雑貨屋さんのレジに持っていった時に店員さんにこう言われました。

「”B品”ってなんですか?」

と聞き返すと店員さんがにっこりと笑顔で丁寧に説明をしてくれました。

VISION GLASSはインドで製造され日本に輸入されているガラス製品です。製造されるグラスの中で現地の検査を通過して日本へと出荷されるのが全体の2〜3割、そして到着したグラスを日本人が検査して通過するのがまた2〜3割という割合なのだそうです。

インドの基準では合格したけれど、日本の基準には満たなかった。そんな製品をVISION GLASSでは「VISION GLASS NO PROBLEM」として販売しています。そしてそれをこの雑貨屋さんでは”B品”と呼んで売っているそうです。

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見た目にはほとんど違いはありませんが、よく見ると輸送時に着いた細かな傷や歪みがそれぞれにあるらしい。確かにそれぞれのグラスをよーく目を凝らして見つめると微妙な違いがあることがわかります。まるで間違い探し。

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VISION GLASSの公式ではこの僅かな違いを、あくまで規定に満たない製品だと前置きをした上で、「個性」と考え正規品と同価格にて販売しています。傷の種類に「流れ星」や「侍」など名前を付け、それを気に入ってくれた人に選んでもらうという考え方です。

普通に考えれば廃棄品ですが、そこに新しい意味と生命を与えるブランディングに感心しました。

日本とインドと狭間のグラス

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一通り説明を聞き終え、

「どうします?正規品もありますけどそちらと交換しましょうか?」

と提案してくれる店員さん。僕は少しだけ悩んだものの、「”これ”を下さい」と伝え、3つの”B品”を持って帰ってきました。

インド人の感覚では「良し」とされても日本人の感覚には「満たない」と判断されてしまった狭間のグラス。二つの国の”価値観の違い”を表しているようなこのグラスが妙に気に入ったのです。

均一に作られた、整ったモノを揃えるのが好きな僕ですが、これくらいの細かな差異なら気にならない。そういう意味では感覚的には僕は日本人よりも、インド人に近いのかもしれないな、と思いました。

ホーリーはこう思うよ。
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他のサイズも可愛い形してるので徐々に揃えてみます。

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CATEGORY - 家のモノ

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日本とインドの狭間のグラス

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