縦にも空間の広がりを。エレガントな鉄製突っ張り棒「DRAW A LINE」
2018/01/09
僕の家は意外かもしれませんが、あまりモノが多くありません。
理由は二つあって、一つは僕が使わなくなったモノはすぐに誰か身近な人にあげてしまうから。僕よりも頻度高く使ってくれる人がいるのであればその人に持ってもらったほうがモノにとって良いので。
もう一つの理由は部屋に収納を置いていないから。収納を置いてしまうとその「枠」の分だけモノが自然と増えていってしまいます。自分に本当に必要なモノだけ手元に残すように生活をしているので今僕の部屋にある荷物は「フェローズ バンカーズボックス」6箱の中に収まっています。上蓋があるので取り出しも容易ですし取っ手が付いているので運ぶのも簡単な実に良いアイテム。
上記2つの理由で僕の家は明け透けにスッキリしていて、monographを読んでいる人を家に呼ぶと毎回驚かれます。全然モノないじゃん、と。
今まではこの形で満足して生活していたのですが一つだけ困っていたことがありました。それは「鞄の置き場所がない」ということ。床に直置きでもまぁいいのですが、お気に入りのバックパックなので家に置いておくときも美しく飾ってあげたい。そう思っていたら年末に男子ハックさんでこれを解決してくれる、とても好みのアイテムが紹介されていたので早速購入。
僕の家に一筋の黒線が走りました。
DRAW A LINE
今回僕の家に取り入れたのはDRAW A LINEという突っ張り棒。ええ、そうなんです。「突っ張り棒」です。
一般に「突っ張り棒」と言うと白いプラスチック製の、100円ショップに売っていそうな安っぽい生活用品を想像すると思いますがこの「DRAW A LINE」は全くの別物。
平安伸銅工業という突っ張り棒のトップシェアを誇る老舗メーカーの三代目社長が世代交代と共にリブランディングを図った製品で、デザインはクリエイティブユニット「TENT」監修、素材は鉄と真鍮という従来の「突っ張り棒」のイメージを大きく覆すアイテムです。
オプション1「HOOK」
先程の「突っ張り棒」である「DRAW A LINE」はあくまでそれだけではただの棒。このシリーズの真骨頂は「広い拡張性」にあります。
シリーズ共通で用意されているオプションパーツが数多くあり、これを組み合わせることによって本棚やカーテンレール、ハンガーラック、ミニテーブルと様々な姿にカタチを変えることができるのです。
僕は今回DRAW A LINE 012 Hook Aというアイテムを二つ購入。
これは縦型の突っ張り棒につける簡易的なフックです。鉄部分のマットなブラックに輝く真鍮が美しいバランスを保っています。
ネジを回して固定するシンプルなスクリューロック方式を採用。この小さなパーツで1,600円というのはなかなか強気な値段だなと思いましたが、トータルのデザインと素材感を考えればお金を出す価値はあります。逆に言えば価格はメーカーの自信の現れ。この値段で売るべきものだと考えられて値付けがされているのだからそれだけこだわりも詰まっているのだと考えるべきです。
オプション2「TABLE」
フックと合わせて購入したのがこちらのDRAW A LINE 006 Tableというアイテム。
天板に無垢の木材を使用した正円状の小さな丸テーブル。ちょっとした小物の置き場所として使うことができます。
縦型の突っ張り棒に取り付けるモノなので下から見られることも意識してなのか裏側から見てもシンプルでエレガントなデザイン。幾何学的な美しさを感じます。
DRAW A LINEを設置してみる
3種類のパーツを組合わせて設置したのがこちらになります。「DRAW A LINE」本体を継ぎ合せる際にオプションパーツの輪を棒に通し、天井の高さに合わせて長さを調節。最後に下部のパーツをグッと締め上げて上下の張力を発生させ固定します。
縦型なので揺れにも強くちょっと力を入れたくらいではびくともしない頑丈さ。
鞄の居場所
下部にフックを一つ付け、バックパックの居場所を作ってあげました。出先から家に帰ってきたら中から荷物を取り出しフックへ。鞄の形も綺麗に保てますし宙に浮くような見た目も気に入っています。
ミニテーブルで一休み
家に帰ると僕はポケットの中身を全て一度取り出します。iPhone、ガムの包み、領収書。その時にちょっとした小さなテーブルがあると助かります。椅子に座って一息ついてから、テーブルの上を片付けて綺麗な状態に。また「一休み」ができる状態に戻してあげます。
宿り木のようなハンガーラック
同じく家に帰ってきたらまずアウターを脱ぐので、その一旦の置き場所として上のフックをハンガーラックとして活用しています。友人が遊びに来た時の上着の置き場所としても使えますね。翌日朝が早い時は前日にここに翌日着る服を準備して置いておくこともあります。ここに乗せるだけでセレクトショップのようなディスプレイ感が出てくる気がするのは僕だけでしょうか。
縦の広がりを生む一筋の黒線
前述のように、僕は「収納」はあまり家の中に置かないようにしています。
「DRAW A LINE」は何かをしまうという「収納」ではなくモノを置いておける「宿り木」のような一休みできる場所。ずっとここにモノが居座るわけではありませんが、一時の間モノに居場所を与えてくれる。こういうちょうど良い置き方のできるアイテムをずっと探していました。
あくまで棒なので場所も取らず、一筋の黒線のような佇まいは部屋の中にメリハリを産んでくれます。
僕と同じように場所は取りたくないけれど、モノに一時の居場所を用意してあげたいという人は、一本家の中に線を引いてみてはいかがでしょうか。
次の記事は折り畳みスツール
同じように、一時のモノとして活躍してくれてるのがこの紙製の折り畳みスツール。お客さんが来たら「DRAW A LINE」に上着を引っ掛け、このスツールを開いて座ってもらう間に、コーヒーを淹れます。
来客が楽しくなる折り畳みイス。紙製スツール「DuCôté(デュコテ)」