タイで使えるsim、dtacの「HAPPY TOURIST SIM」を使ってみた!めっちゃ安くて速くて快適。
もはや電波がない世界では生きられない体。
本日も“monograph”をお読みいただきありがとうございます。
PITE.(@infoNumber333)です。
先日からシルバーウィークを利用してタイに旅行しておりました。海外旅行に行く際は今までは空港で「イモトのWi-Fi」的なレンタルの海外用モバイルルーターを借りて使っていたのですが、僕のiPhone6sがSIMフリーということもあり、今回は海外のSIMを入れて使ってみるという選択肢を取ることに。なんかSIMフリー機に海外のSIM入れて運用するのってワクワクしますよね。なんか旅行先で現地の外人の女性とイイ感じになって付き合う的な。違うか。
そんなわけで今回のタイ旅行はネット環境はSIMを入れたiPhone6s一本で臨んだのですが結論から言ってしまうと、これ、超快適です。もう海外旅行はSIM運用以外の選択肢がなくなるほど素晴らしい体験でした。
タイはどこでもSIMが買える。
タイには「AIS」「True」「dtac」という3大通信キャリアが存在します。この辺りは日本の市場とほぼ同様ですね。
この3社は空港を始め繁華街の様々な場所にお店を構えていて、店頭でパスポートとスマホを渡して「SIMプリーズ」と言えばすんなりSIMカードを入れてタイで通信が使える状態にして返してくれます。
この3社に関してはほとんどサービス・料金的な違いは無いので、近くで見つけたもので選んでしまって問題ないと思います。
僕は今回タイのクラビーという場所に滞在していたのですが、けっこうな田舎町だったので各キャリアの専門店は街に一軒もありませんでした。
「しまった…これなら空港でSIM買っておけばよかった…」と後悔するも、さすがSIM環境が発達しているタイ王国、なんと実は普通にその辺のコンビニでもSIMが買えてしまうんですよ。
買い方も超簡単で、レジの店員さんに「SIMプリーズ」と言えば、何種類かのパッケージを出してくれるので好きなものを選んで、パスポートを渡すだけ。すると店員さんが回線開通の手続きをしてくれてSIMが使えるようになります。
日本の携帯ショップでの面倒な手続きを前提に考えていたのでこのカジュアルさは衝撃でした。週刊少年ジャンプを買うくらいの手軽さでタイの人はSIMを買っています。
dtacの「HAPPY TOURIST SIM」を購入。
今回僕が購入したのはdtacというキャリアの「HAPPY TOURIST SIM」というパッケージ。なんでこれにしたかというと大した理由はなく、クラビーが田舎だったので在庫がこれしかなかったため。
ただ、ホントになんでも良いというわけではなく、事前の調べによると旅行の場合は各社が出している「HAPPY TOURIST SIM」というパッケージが良いということだけは知っていたので、dtacの中でもこのパッケージを選びました。
この「HAPPY TOURIST SIM」がどういうものかというと、購入から7日間有効で、1.5GBまで4G回線が使え、100バーツ分の無料通話が付いてくるというお得なパック。しかもお値段299バーツ(900円)ですからね。日本のキャリアよりも圧倒的に安い値段で通信ができてしまいます。
あと購入する時に「tripadviser」のロゴがパッケージに入っているのも地味に背中を押してくれました。こういう時にブランドの安心感て大事だよね。
裏面には説明とシリアルナンバーの記載が。この番号は後で使うことがあるのでしっかりとメモをしておきましょう。
中にも色々と説明が書いてあります。
ここに書いてある電話番号のコマンドは良く使うのでメモを。
例えば、電話アプリで*101*9#とコマンドすると上記のように残りの無料通話分を表示してくれたりします。
あともう一つ覚えておきたいのは残りのインターネット使用量を確認するコマンド。*101*1*9#とダイヤルをすると、
上記のようなSMSが送られてきて、文中に「〇〇GB中〇〇MB使ってるよ〜」という記載があります。データ使用量が上限に近づいてくると同じくSMSでアラートしてくれるので時々SMSをチェックしてみて下さい。
dtac SIMの設定は超簡単。
dtacのSIMを使えるようにするための設定は超簡単で、iPhoneの場合はSIMを中に入れるだけ。これだけで設定完了です。SIMを入れてしばらくすると上のようなSMSが届くので、これが回線開通の合図。特別APNの設定等をすることなく使えるので超楽チン。
Andoridのスマホをお使いの場合は、「設定」→「ネットワーク設定」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」という手順でAPNの設定画面を開き、「新しいAPN」を設定。
APNの名前は適当なものを付け、
APN:www.dtac.co.th
と入力(ユーザー名・パスワードは空欄でOK)すれば設定完了。こちらも簡単ですね。
キャリアの販売店であれば設定も含め行ってくれますが、僕の場合はコンビニで買ったので自分でSIMを抜き差しして設定しました。SIMカードを取り出すピンを忘れがちなので、僕は家から安全ピンを一つ持っていってSIMを交換できるようにしました。
dtacのSIM、けっこう速い。
iPhone6sにSIMを入れて、ブロガーとしてまず初めに行わなきゃいけないのが速度の確認。回線の速度測る時ってなんでこんなにワクワクするんでしょうね。
ちなみに速度を測る前に軽くブラウジングをしてみたところ、思いの他レスポンスが速い。これはもしや…と計測してみると、
3G回線で23.8Mbps、
4G回線で30.9Mbpsと、日本のキャリアもびっくりの速さ!
正直5日間これ使っててめちゃめちゃ快適でした。ホントに日本で生活しているのとほぼ変わらない感じで携帯を使えるので不自由は一切ありません。むしろ東京よりもタイの方が通信速いんじゃないかってくらい。
なんとなく海外ってインフラしっかりしてないんじゃないかっていうイメージありますが、ネットに関しては海外の方がよっぽど普及進んでいるのでアジアだからって見くびってはいけませんね。
データ通信量が無くなったらオンラインで買い足せる。
さらに便利だなーと思ったのがこちら。購入したデータ通信量まで使い切ると上のようなSMSが届きます。通信量を使い切ると残りの有効日数の間は日本の速度制限のような通信速度規制が入り、低速でネットを使うことになります。
しかしdtacではデータ通信量の追加をオンライン上ですることができ、しかもこれが結構安い。
上のSMSに付いているリンクをタップするとdtacのマイページにログインでき、その中にいくつかプランがあるので自分の好きなものを選びます。
僕が購入したのはこちらのプランで49バーツ(約150円)で2GBの通信量を追加することができます。いやー150円でこれって格安ですよねマジで。日本のキャリアもこれくらいの手軽さで通信量チャージさせてほしいっす。
そして通信が快適すぎてまたすぐ2GBの通信量も使い切ってしまったので最終日に12バーツ(約40円)で500MBの通信量を補充。これくらいの小銭だったらマジでホイホイ買っちゃうわ…。
支払いはマイページに登録したクレジットカードから行われるのでサクサク購入できちゃいます。こんな感じで購入させて終わりではなくプラスで通信量を課金させて行くスタイル。日本の通信業者もぜひ見習ってほしいですね。
タイに行くならSIMフリー試してみて。
以上タイでSIMフリーの端末を運用してみたレポートでした。
購入は簡単、速度は快適、料金も格安、と正直日本の通信事情に慣れてしまっていた僕には衝撃の使い心地。最近では日本でも格安SIMが出てきて僕も今はFreetelをメインに使っていますが、それでもまだまだ海外には追いついていない印象。
また、海外ではほとんどのカフェやレストランにWi-Fiがあるのに日本はWi-Fiが使えるお店が圧倒的に少ないです。これからオリンピックに向けて外国人旅行者を増やしていくのであればWi-Fiの拡充とフリーSIMの普及は必須事項だと思うのだけれどここらへんは果たして進歩していくのでしょうか。
SIMフリーの端末をお持ちの方は是非海外に行った際に向こうのSIMを試して見てはいかがでしょうか。日本からルーターを持っていくよりも確実に快適で安上がりだと思います。特にタイはSIM市場がしっかり確立しているので安心して使ってみて下さい。
向こうでSIMカードを買うのがなんとなく怖い…という心配症の方は一応Amazonでも売っているみたいなので多少割高ですがこちらで取り寄せて日本で準備してから渡航してみる、というのもアリだと思います。