ネタバレあり「シン・ゴジラ」の感想・考察。ゴジラの正体、ラストシーンが意味するものとは。

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考察1.日本VSゴジラ

Shin godzilla 4

そしてここから、「シン・ゴジラ」を見ての考察へと入っていきます。

超映画批評でも書かれていましたが、今回はゴジラという災害と、それに立ち向かう日本人の姿を描いた映画だというのが僕の感想です。

劇中では登場人物が次々と目まぐるしく変わり、主役以外の俳優さんは基本セリフ一言で出番終了。次の俳優へとバトンタッチしていきます。有名な俳優さんでもいわゆる個性派と言われる俳優さんでも同じでポンポン次の人へとリレーを繋いでいきます。これは何故でしょうか。

見方によっては「俳優の無駄遣い」とか「登場人物が多すぎてわけわからない」とか言われそうですが、僕はこれこそが日本という国そのものを表しているのだと思います。

誰か1人が頑張る、という話ではなく個性ある一人ひとりが自分のできることをする。その積み重ねによって「ゴジラ」という大きな敵と立ち向かっていきます。

人間が地球上でここまで繁栄することができたのは、その「社会性」と「多様性」にあると言われています。人々が支えあい、協力し合い、それぞれの個性を持って集団を形成することによって困難を乗り越えてきたのです。

特に日本人はその中でも調和を重んじる民族。冒頭の政治家達のようにその民主性ゆえにヤキモキすることもありますが、団結できた時の力はすごいんだよと、庵野監督は言いたかったのかもしれません。

考察2. ゴジラが暗喩するものとは

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考察のテーマとして取り上げられる代表格と思われるのがゴジラの正体とはなにか、何を暗示しているのかという点でしょう。

分かりやすいのは、東日本大震災でメルトダウンして高熱を放つ事になった福島第一原発。体内に原子炉を持ち、放射能を周囲に撒き散らす。そして給水によって冷却された原発同様、ゴジラも最後は凍結をされて動かなくなります。

凍結後もシンボルとして東京にあり続け、緊張感を絶えず与え続けるゴジラは今も閉鎖され近づくことのできない原発を嫌でも想起させます。

また、「地震」やそれに伴う「津波」というのもゴジラのテーマの一つ。ゴジラから逃げ惑う人たちの姿は震災の時のテレビ中継と瓜二つのように感じました。

ゴジラの元となった大戸島の神様「呉爾羅」は戦争で失くなった人々の恨みの魂が具現化されたものだということですが、今回のゴジラも同じく”人に恨みを持った何か”が具現化したものなのでしょう。だから人が多い東京の都心へと淡々と足を進めて行く。

それは「牧」の生まれ変わりかも知れませんし、震災の犠牲者かもしれないし、何かは分かりませんが、人の恨みが「災害」という形を持って現世に現れたのが「ゴジラ」です。

考察3. ラストシーンの意味

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そしてもう一つ考察が避けられないのが、今回のラストシーンが意味することです。

最後にゴジラの尻尾の先がアップで映し出され、そこには人のような形をした小さな生物たちが無数に集まり固まっていました。これが何を意味するのか、非常に意見が分かれるところですが僕は下記のように考えています。

ひとつ目は先程の通り、ゴジラが「人の恨み」の集合体であることを暗示しているという考え。

沢山の人々の恨みや怨念が集積し、具現化したのがゴジラという考えが合っているのであれば、その一つひとつの怨念を視覚的に表したのだと思います。

そしてもう一つ僕が考えているのはゴジラの次の進化が人間なのではないかということ。

ゴジラは劇中で水生生物から陸上へと上がり、二足歩行と劇的な進化を遂げていきます。凍結したゴジラは第4形態ということですが、誰もこれが最終形態であるとは明言していません。

もしかしたら”この次のゴジラ”がいるのかもしれないのです。

むしろここまでの流れを考えると二足歩行の次、人間という「知的生物」へ進化する可能性が高い。そして人間の「社会性」「多様性」すらも学び、エネルギー量を減らすため身体を小さくして数を増やし分裂を始めたと見ることもできるでしょう。

ラストシーンが意味するものが、「ゴジラが人間になる寸前で食い止めた」というハッピーエンドなのか、「ゴジラの身体は既に分裂を始めていて、遺伝子が世界中にばら撒かれてしまった」というバッドエンドなのか。

神(庵野監督)のみぞ知るエンディングですね。

オタク気質がある人は是非。

個人的にはエンタメとしてもプロパガンダ作品としても十二分に楽しめる作品でした。とは言えパッと見では分かりづらく、受け身ではツラい作品ですのである程度オタク気質があるというか、細かいこだわりにグッと来れる人にこそオススメしたい作品でした。

各所で様々なレビューを書かれるのも分かるほどオタクホイホイなこの映画。「我こそは」という方は是非劇場へ足をお運び下さい。これは絶対映画館で見たほうが良いよ。

[おまけ]

前作(?)エヴァQの考察も書いておりますのでよければどうぞ。

エヴァンゲリオン新劇場版:Qの面白い考察をまとめてみました。次回作への期待が高まる!!!

ホーリーはこう思うよ。
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エヴァのBGMとかヤシマ作戦とか語りたいことはまだまだあるんだけど今回は一旦ここまでにしておきましょう。今作の一番の驚きはエンドロールの「KREVA」でした。

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