謎を通して映画の価値を再発見。「ある映画館からの脱出」体験・感想レポート!
”映画の価値”を再発見。
本日も“monograph”をお読みいただきありがとうございます。
PITE.(@infoNumber333)です。
以前の記事でも書きましたが松竹様のお誘いで、本物の映画館からの脱出を目指すリアル脱出ゲーム「ある映画館からの脱出」を一足先に先行体験して参りました!
これまで色々な場所から脱出してきましたが映画館を舞台にした脱出ゲームは初めて。果たしてそこにはどんな謎やドラマが待っているのでしょう。この日はもう朝からワクワクが止まりませんでした。
届いた招待状。
イベントの数日前に自宅に届いた「ある映画館からの脱出」への招待状。映画館の席の最前列で息絶える一人の老人の絵が描かれています。
ここでもう一度「ある映画館からの脱出」のあらすじをおさらいしてみましょう。
世界的な成功をおさめた巨匠巣蔵構造が死んだ。
ある映画館の一番後ろの席で、謎のフィルムを抱えて…
そのフィルムを観ると、不可解な映像が流れた後、突然奇妙なメッセージが現れた。
「この映画館に謎を仕掛けた。1時間以内に脱出しろ!さもないと… お前たちは私の映画の中に閉じ込められる!」バタンバタン!
突然、音を立てて扉が閉じる。
スクリーンでは、未完成の映像がループし続けている。巨匠がその映画に隠した秘密とは?
この映画館からの驚天動地の脱出方法とは?
謎が謎を呼ぶ謎解きシネマクライシス!
あなたは、この映画館から脱出することが出来るか!!
そう、この話はある映画監督の死にまつわる物語。
彼の死に秘められた「謎」を解き明かし閉ざされた映画館から脱出することが今回の目的です。
会場は有楽町・丸の内ピカデリー
そしてやってまいりました!こちらが今回の脱出のステージとなる映画館有楽町 丸の内ピカデリーです。最近では珍しい少しレトロな雰囲気漂う、歴史を感じさせる劇場です。テンションアガルッ!
駅からすぐ近くの有楽町マリオンという建物の9Fなのでアクセスは抜群。集合時間に遅れてやってきた僕の連れも駅から5分くらいで会場まで辿り着いていました。
とはいえ駅近だからといって油断せず時間には余裕を持って来場しましょう。早めの集合には”遅刻しないように”という意味もありますが、もう一つ意味があるのでそれは後述させていただきます。
会場前には「ある映画館からの脱出」のポスターが。
館内にも色々なところにポスターが貼られています。
ここまであからさまに同じポスターが貼ってあると何かヒントがあるのではなかろうかと勘ぐってしまったり。
”映画館の価値”を再発見したい。
今回は完成披露体験会ということで脱出が始まる前に主催である「松竹マルチプレックスシアターズ」より井川さん、SCRAP代表加藤さんの挨拶がありました。
脱出ゲーム好きかつ映画も好きな僕にとってお二人の話はとても興味深く、特に「このような歴史ある映画館で映画の新しい使い方や”映画の価値”というものを再発見していきたい」という言葉にはなるほどなと思いました。
ディスプレイの広い大型のテレビが普及し、ネットを繋げば家でも十分な映像体験ができるようになった今、映画館に足を運ぶ人には何らかの理由があります。
「好きなシリーズの最新作をいち早く見たい」「彼氏/彼女とのデート」「とにかく映画に没頭したい」「音響設備の整った場所で臨場感を感じたい」等、それぞれ理由やこだわりがあって映画を見に来ているのです。
各々理由は異なれど、その根底にある動機は”非日常の世界を体験したい”というものでしょう。
そんな気持ちを持った人々にとって「脱出ゲーム」と「映画館」のコラボは映画館に足を運ぶ理由の新たな一つになりうるはず。実に良い目の付け所だと思います。
また、加藤さんがおっしゃっていた「ビジネス的な観点から考えてもスケールがしやすい」という考えにも納得。今回の脱出は確かに映像さえあれば日本全国、いや世界中の映画館で展開することができるものなので単純に横展開がしやすいですからね。
席の配置にはご注意を。
ここで実際に公演を体験してきた僕から読者の皆さんに2つだけアドバイス。
まず、席は可能であれば端の方の席を選びましょう。というのも頻繁にではありませんが数回座席から立ち館内を移動することがあるため、真ん中の方の席だと一々他の参加者の方にスペースを空けてもらわなければならず気まずいから。
先述の通り、ちょっと早めに来て端っこの移動しやすい席を確保するのがオススメ。
スマホの容量にも気をつけて。
あともう一つは”スマホの空き容量”はちょっと多めにして臨んだ方がいいかも。詳しい内容はネタバレになってしまうので触れませんが、スマホの容量がギリギリという方はある程度中身を整理してから挑戦した方が良いでしょう。
“映画”ならではの脱出。
というわけで先行体験イベントに参加してきた僕ですが、結果は見事脱出成功!!参加者の内、脱出成功者は全体の10%くらいでした。難しすぎず簡単すぎず、ちょうど良いレベルの問題が多かったと思います。
中にはやはり「映画」ならではの要素を使った謎もあり、工夫が効いていて楽しかったです。通常の脱出ゲームのように足を使って手がかりを集めるようなことはないのでじっくりと謎に向き合って考えたいという大人の参加者にも優しい内容の公演でした。
手ぶらで気軽に体験できるイベントですので会社帰りや休日に是非立ち寄ってみてください。きっとあなたの行きたかった”非日常”の世界に行けるでしょう。