今更だけど読んでよかった。「俺はまだ本気出してないだけ」は人生の参考書。
2017/07/08
今更だけど、ちゃんと読んでおいて良かったです。この作品。
本日も“monograph”をお読みいただきありがとうございます。
PITE.(@infoNumber333)です。
ちょっと前に映画化もされて話題になった「俺はまだ本気出してないだけ」というマンガ。各所で「おもしろいよー」「良いマンガだよー」という話は聞いていたのですが、なんとなく流行りに乗っちゃった感じが恥ずかしく、当時はあえて読もうとしませんでした。完全に思春期のソレ。
そんでほとぼりが冷めたころに、先日電子書籍の中にダウンロードしてあったのを見つけ「今ならそんなに流行ってないからいいか」と謎の理論で自分を納得させ、読んでみたんですよ。
いやーもっと早く読んでおけばよかった。
なんであの頃読まなかったんでしょうね…もう少し早いタイミングで読んでたら人生変わってた可能性もあります。良い方向にとは限りませんが。
それくらい考えさせられるというか、「ちゃんとしなきゃなぁ」と思わされる素晴らしい作品です。
「俺の人生これでいいのかなぁ」と思っている人は一度読んでみることをオススメします。
「俺はまだ本気出してないだけ」あらすじ
40歳になる中年バツイチ子持ちのおっさん「シズオ」はある日突然会社を辞め、無職に。自分探しの日々を過ごす中、彼はひとつの選択をする。
マンガ家になるという選択を。
甘い。甘々である。ホイップクリームたっぷりのパンケーキよりも甘い。
冒頭からしてもう「あ、こいつダメだ…」と思い知らされるダメ人間「シズオ」と彼を取り巻く人間模様を描いたのが本作です。
「俺はまだ本気出してないだけ」というタイトルがもう全てを表しています。この言葉を言ってる人が本気を出したところを僕はかつて一度として見たことがありません。
超プラス思考のダメ人間「シズオ」
冒頭だけで主人公「シズオ」という人間がダメ人間っぷりはなんとなく伝わったと思いますが、この「シズオ」確かにダメなんだけど、どうしても憎めない奴なんですよ。
齢40歳にして人生まだまだこれからと思っているポジティブさ、オレなら何でもできるという無根拠な自信を見ていると、まだ20台半ばの僕の悩みなんてどうとでもなるじゃないかと元気づけられます。
とは言え、そんなシズオも時には現実の厳しさに直面し自分の将来について真剣に考えることも。
客観的に40歳バツイチ子持ち漫画家志望ってかなり絶望的ですからね。これでヤバイと思わない人は相当ヤバイ。
それでも彼はめげること無く、不格好でも夢に向かってひたすら突き進みます。
彼がマンガ家として大成するかどうかは是非作品を読んで知ってほしいのですが、いくつになってもやりたいことをやる、自分に嘘をつかずに生きていくという姿にはきっとあなたも心動かされるはずです。
是非若者にこそ読んでほしい参考書。
ダメ人間「シズオ」ですが、40年も生きているだけあって要所要所で良いことを言います。作品の中には色々な理由で悩む「若者」が出てくるのですが、皆「シズオ」と出会い、彼の生き様や言葉に触れそれぞれの「自分の道」を見つけていきます。
確かに「シズオ」の姿を見ていると僕も「こうならないようにちゃんとしなくちゃいけないなという気持ち」と「こんな風に自由に生きてもいいんじゃないか」という相反した不思議な心境になりました。
どちらにも共通して、このマンガの作者「青野春秋」さんから伝わってくるのは「まだ若いんだからどうとでもなるよ」というメッセージ。
やろうと思えば何だってできる。
「俺はまだ本気出してないだけ」なんて言ってたらいつの間にか人生終わっちゃうよ?ってマンガを通して語りかけられている気がします。
僕はまだ「若者」と呼ばれる年なのでそう感じましたが、「シズオ」と同じ中年世代の方が読んだらまた感想は違うのかもしれませんが。
僕も「シズオ」と同じ年になった時に後悔しないよう、毎日「本気」で生きてみよう。
そして疲れちゃったらまたこのマンガを読んで「そんなにがんばらなくてもいいか」と自分を慰めたいと思います。
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