アニメ映画「SHORT PEACE」。荒削りな中に才能が光る|感想・レビュー
アニメより3度の飯が好きです。PITE.(@infoNumber333)です。
とはいえ一応ブロネクのアニメ回には出るくらいにはアニメを観ています。
もちろん地上波で放送している深夜アニメも好きですが、実はどちらかと言うと『言の葉の庭』のような劇場アニメが好きです。
先週も短編アニメ映画「SHORT PEACE」を新宿で観てきたのですが、まだレビューを書いていなかったので今日記事にしておくことにします。
オープニング
序盤は絵柄にいまいち着いて行けませんでしたが、終盤の少女の衣服が次々と変化していくシーンは正直熱くなりました。目まぐるしく変わる彼女の服装から、これからどんな多種多様な物語が始まるのかと期待が膨らみます。ある意味全作を通して一番高まった部分と言っても過言ではないです。良いオープニングでした。
九十九
旅人が嵐の中雨宿りのために立ち寄った祠で、人に捨てられた「物」達と不思議な一夜を過ごす物語。絵柄や演出が「モノノ怪」にちょっと似ている。デジタルな作画が逆に良い味を出している作品。キャラデザも良かったな。
火要慎(ひのようじん)
江戸の町の一組の男女の恋愛と火事を描いたアニメ。
雰囲気は良かったんだけど話に内容がない。オチもなかった。ちょっと残念かな…
とりあえず火元には気をつけよう。
GAMBO
SHORT PEACEの目玉作品。暴れん坊のシロクマと少女が心を通わせる物語、かと思いきやまさかのガチバトルアニメ。シロクマと鬼の異種バトルロワイヤルが延々と繰り広げられます。マジか。かなりグロめのシーンもあるので覚悟する必要あり。
とはいえバトルシーンはさすがの迫力でした。動きが素晴らしいです。鬼超怖ぇ…
武器よさらば
ガンダムシリーズのメカデザインを手がけているカトキハジメ氏が監督をしている近未来の物語。プロテクションスーツや自動戦車の細部に機械への愛が溢れているように感じます。実に男くさくて大好き。プロテクションスーツ着てみたい。
劇中の会話もダンディで格好よく、どちらかと言うと男性にオススメの作品ですね。荒廃した日本、という背景も面白いです。
Piteはこう思う。
簡単ですが、各作品の感想はこんな感じでした。個人的に好きだったのは「武器よさらば」ですかね。あんなダンディなおじさんになりたい。
4作品通して感じたのは、「映像は良いんだけど中身が薄い」ということでしょうか。どの作品も絵柄、タッチ、演出に個性があって楽しめたのですがあまりストーリーにはいまいち入り込めませんでした。そこがちょっと荒削りと感じたところです。
単純に映像を見にいくのであれば期待しても良いと思います。
なんかこの「SHORT PEACE」を観てから俄然アニメ欲が高まってきました。次は同じような括りの短編アニメ集「GENIUS PARTY」でも観てみようかな。
PITE.(@infoNumber333)