【映画】大人も子供も楽しめる?ディズニー最新作「シュガー・ラッシュ」を観てきた。|感想・レビュー
毎月1日は映画の日で一律1000円!ということでディズニー最新作のシュガー・ラッシュを観てきました。しかし、3D映画は定価という罠。
めげずに感想を書いておこうと思います。
*あらすじ・ネタバレは冒頭のみになりますが、気になる方は読み飛ばして頂くことを推奨します。
あらすじ
主人公・ラルフは「フィックス・イット・フェリックス」というレトロゲームの中に出てくる悪役キャラクター。
毎日ひたすらビルを壊し、ヒーローにやっつけられ、孤独に暮らす生活に疑問を抱えて他のゲームの悪役たちとの会合に出席するところから物語は始まります。
ちなみにコイツが「フィックス・イット・フェリックス」の主人公フェリックス。
本当に「主人公」といった感じの性格で良い奴なんですが、なかなかキャラが濃くて面白いですw
ラルフは自分のゲームの住人たちを見返すために、ヒーローだけが手にすることのできる「メダル」を手に入れようと、他のゲームへと旅立ちます。
そして最初に入った「ヒーローズ・デューティ」という今流行のシューティングゲームで、何とかメダルを手にするものの、その世界の凶悪な生物「サイバグ」を他のゲームに持ち込んでしまうことに。
そして行き着いたのがお菓子の国のレースゲーム「シュガー・ラッシュ」。
この世界で彼はヴァネロペという少女と出会い、レースに出ることになるが、実は彼女とこの世界にはこのゲームセンターをも揺るがす重大な秘密が隠されていた…
感想
「トイ・ストーリー」の”おもちゃは実は生きている”というコンセプトをゲームの世界に置き換えたような作品。ただ、悪役の視点から語られるところが新鮮でコミカルな印象を与えてくれます。
キャラデザも好みで、特にシュガーラッシュの世界に出てくる住人たちがめちゃくちゃ可愛かったです。この辺りは流石ディズニーといった感じ。
今回のシュガー・ラッシュが面白いのは実在のゲームのキャラクターが出演しているというところ。
クッパやザンギエフ、パックマンにソニック。
エッグマンやベガ、リュウとケンなど有名どころのキャラクターが前半に沢山出てきます。
懐かしのゲームばかりなのでこれはお父さん楽しめるんじゃないでしょうか。
あのマリオも話の中だけですが出てきます。
ストーリーや伏線もそれなりに練られていて面白い作品だったのですが、一つ疑問に感じたのは”ターゲットは誰なのだろう?”という所。
懐かしのゲームや用語が出てくるのはお父さん世代には嬉しいことですが、今の子供達からしたら何のことだか全くわかりません。特にゲームの中で重要な意味を持つ「不具合(バグ)」の説明が無いのはとても不親切に感じました。
僕の隣で見ていた小学生もしきりに用語が出てくるたびに父親に確認していて、集中できない様子。ジェネレーションギャップというものを肌で感じた作品でした。「全ての人が楽しめる」というのがディズニーのいい所だと思っていたのでこれは残念。
年齢の高い世代を狙うのも面白い試みだとは思いますが、もう少し本当のターゲットは誰なのか、誰に向けて伝えたい作品なのかを考えて作ってくれたら更に良いものに仕上がったのではないかと思います。
PITE.