このWEBマンガがすごい!2013優勝作品「金魚王国の崩壊」。食べるということは悪なのでしょうか。|感想&レビュー
マンガっていいよね。PITE.です。
最近WEBマンガが面白いです。
WEBマンガは絵の巧さや完成度では紙媒体で連載されている作品には劣るものが多いですが、その分ストーリーやテーマなどの内容では決して引けをとらないものも数多くあります。
そして何より”個性”が凄い。
ギャグ漫画でもバトル漫画でもシリアスな漫画でも人気のある作品はそれぞれのベクトルに飛び抜けていて才能を感じるものばかり。色々なしがらみがある商業誌では表現できないような作品も多いです。
そんなわけで最近暇な時にiPhoneでちょくちょくWEB漫画を読んでいるのですが、「このWEBマンガがすごい!2013!」で見事1位に選ばれた「金魚王国の崩壊」という作品を読んで、考えるところがあったのでブログで紹介してみようと思います。
食べるということは悪なのか?
小学生の女の子、ミカゼはある日縁日で金魚を買い、育てることに。
金魚を飼い始めてから、心優しいミカゼは魚を食べることができなくなってしまう。
始めは魚だけだったが、すぐに肉も食べることができなくなり彼女は菜食主義者として生きていくことを決める。
学校でも男の子の生き物に対する残酷な仕打ちに怒りを抑えられず衝突。
その一件から彼女はクラスで孤立し始め、いじめを受けるように。
次第に彼女は自室に引きこもるようになり、深く考えを巡らせ始めるミカゼ。
食べることは悪なのか。
植物は食べてもいいのか。
人間は悪なのか。
生きるということは何なのか。
彼女の妄想は膨らみ、「金魚王国」という仮想の王国の物語を紡ぎ始める。
暗く、重いマンガ
「金魚王国の崩壊」は決して明るいマンガではありません。
むしろドン底。気分が落ち込んでいる時に読むのはオススメしないです。
しかし、その暗さや重さに耐えることができるなら読む価値はあるマンガです。
実は、この記事は最近話題になったマガジンの読み切りマンガ『聲の形』を読んで書くことにしました。
このような良くも悪くも考えさせられるマンガが好きなのでオススメがあれば教えて頂けると嬉しいです。
ちなみに各話の表紙が狂気を感じで怖い。
色々な意味で凄い作品でした。
PITE.