息継ぎをしなければ、人は遠くまで泳げない。”適度”に休む僕の集中法。
2018/02/15
時間がない。ついつい口を突いて出てしまう言葉です。
しかし、この「時間がない」とは何を指す言葉でしょうか。「予定やタスクが多くて、時間がない」ということももちろんありますが、よく見てみると日常の中に「時間」は散らばっています。
家に帰ってきてテレビを見る時間、椅子の上でぼーっとスマホを眺める時間、寝る前についついスマホゲームをしてしまう時間。日常の大切な「息抜き」の一つだとは思いますが、気がつけば2時間、3時間経っていたということも。後から時計を見て後悔している、という人も多いはず。分かってはいても、ついつい気を抜いてしまうんですよね。
大事なのはただ漠然と「時間」を確保することよりも濃い「集中した時間」を作ること。そのためには普段の生活の中から「集中に入る」ためのきっかけ作りと「集中を長続きさせる」ための工夫する必要があります。
スキマ時間でブログは書ける
大学生の頃にブログを始め、企業に勤め、今では会社を運営している身ですが、それぞれどの時期にも問われたのが「いつそんなにブログを書いてるの?」という質問。
特に就職してからは終電で帰れない日もあるような忙しい日々を送っていたので「よく続けられるね」と同僚によく言われていました。
とは言えどんなに忙しくても一日の中で1時間、2時間という自由時間は確かに存在します。僕はその限られた時間の中でギュッと濃く集中し、アウトプットを出すように努力を重ねてきました。その結果として今のmonographがあります。
今回は短時間で濃く集中するために、そしてその集中を切らさず続けるために僕が普段よく使っている「集中するメソッド」のようなものを紹介してみます。「集中するのが下手」だと思っている方がいらっしゃいましたら参考までにどうぞ。
1. タスクを書き出す
まず集中に入るための導入として、オススメしたいのは超シンプルに「タスクを書き出す」ということ。
人間は「あれもしなきゃ」「これもしなきゃ」と複数の物事を考えている時には集中することができません。その「あれこれ」が不明確な場合は特に。
まずはその時間で「やりたいこと」や「やらなきゃいけないこと」を簡単に書き出していきましょう。試してみればわかると思いますが、たったそれだけでふっと心が軽くなります。
何となく気になっていたことでもタスクとして書き出していくと、何をしなければいけないのか、どれくらいの量があるのかを把握することができます。
後はそれを上から優先順に並べていきましょう。タスクが明確になり、順番が付くことによって「今はこれをやればいい」と脳が認識してくれます。シングルタスクにまで落とし込めれば意識をその時間全てその事に向けれるので集中力の無駄がなく効率的に作業をすることができます。
僕は紙に書き出すこともありますし、Wunderlistというシンプルなタスクアプリを使うこともあります。最初は特にツールにはこだわらず、「あれもしなきゃ」「これもしなきゃ」を書き出すことだけができれば良いです。
2. ポモドーロで集中しやすく、続けやすく。
続いてやることが分かったらあとはそれにどう取りかかって、どれだけ続けられるか。導入と持続の両方で僕はいつもポモドーロ・テクニックという手法を使っています。
最近作業する時は「25分集中して5分休む」というポモドーロ・テクニックを多用してる。この25分というのが絶妙で、前半は「もっと作業したい!」とやきもきするのに後半になってくると「25分だけなら頑張ろう…」とお尻を叩いてくれる。集中力を一気に使うんじゃなく均等に長く配分してくれる感じ。
— 堀口英剛@モノグラフ (@infoNumber333) 2018年2月12日
これもまたシンプルな手法で上に書いてある通り「25分集中して5分休む」というルーティーンを繰り返すだけ。
この「25分」というのが実に絶妙で、作業に取り掛かる際は「25分ならやってみるか…」と始めのハードルを下げてくれるし、ちょうど集中が深まるタイミングで休憩が挟まるので、一気に集中力を使い果たさずに済みます。
休憩の間も脳は無意識に作業の続きを考えてくれるという性質があるので、休憩から戻ると新しいアイデアが湧いたり、終えたときと同じハイスピードの状態で作業に取り掛かれるという利点も。
僕は現代っ子なので自宅で2時間スマホを見ない、というのは中々精神的に難しいものがあります。でも25分なら我慢できる。
この25分という枠組みの中でタスクを消化していくとどのタスクにどれくらいの時間がかかるのかが分かるので、ルーティーンの作業をする際には非常に役立ちます。
「今日は2時間あるからブログ1記事書けるな」「今日は1時間しかないから写真撮っておしまいかな」という見積もりが立てられるようになれば理想的ですね。
ちなみに僕は「Be Focused」というポモドーロ用のタイマーアプリを多用しています。ワンタップで使えますし後からいつ何セットやったという記録も残るので重宝してます。
2時間ずっと闇雲に集中するよりも、間に休憩を挟んだほうが集中が濃くなり結果的にパフォーマンスが上がる、というのがポモドーロ・テクニック。
「集中」は「泳ぎ」と同じ。
適度に「息継ぎ」をしなければ、人は遠くに行けないのです。
ちなみに思えば僕は大学受験の時もこの「タスク分け」と「ポモドーロ・テクニック」をずっと使っていたんですよね。ブログでも仕事でも勉強でも何にでも使える便利な集中法です。
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3. 週に1度は「何にもない日」を
もう一つ、これはおまけみたいなものですが、週の中で土日も含め最低でも一日は「何にもない日」を意識的に入れるようにしています。
土曜日予定があるなら、日曜日は空ける。平日の中でも意識的に一日予定を詰めない日を作る。このバッファがあることによって日々に余裕が生まれます。
何にもない日は、何でもできる日。
週のタスクの中で漏れたものをこの日に片付けてもいいし、どこかへふらっと出かけても良い。半日くらいは「ブログの時間」に充てて集中して取り組んでも良し。
先日は仕事が終わらずこの「何にもない日」に7時間通しで作業をしていましたが、そこはポモドーロのおかげで最後までずっと集中して走りきることができました。
この「何もない日」があるから、メリハリが生まれ他の日が忙しくてもやりたいことに挑戦できる。一週間の中でのちょっと大きめの「息継ぎ」。
もっと長期的な目で見れば、一週間でなく月単位、年単位の節目に大きな「息継ぎ」を意識的に取ってみてもいいかもしれませんね。
僕も節目節目で旅行に行くのですが、日常と離れると自分のことがより良くわかる。何がしたいのか、どこへ行きたいのか。
僕がこのブログの名前を「monograph」に変えたのもちょうどそれくらいのタイミングでした。
ブログ名をNUMBER333から「monograph(モノグラフ)」へと変更します。
意識的に、息を吸おう
最後に簡単にまとめると、僕の集中方法は以下の3つ。
1.タスクを書き出す
2.ポモドーロ・テクニックを使う
3.何にもない日をつくる
魚のように、えら呼吸ができるのなら人生もスイスイと進めるのかもしれませんが、人間はそういう作りにはなっていません。適度に休んで、「息継ぎ」をしなければ遠くへは行けないのです。
むしろ自分から前のめりで、意識的に休憩を日々の生活の中に取り入れてみましょう。