ほぼ世界最古、創業1465年から500年以上続く京都のお蕎麦屋さん「本家尾張屋」の宝来そばを食す。
京を堪能してきました。
本日も“monograph”をお読みいただきありがとうございます。
PITE.(@infoNumber333)です。
一つ前の記事でも書きましたが、何故か紅葉シーズン一歩手前の時期に京都へ一泊の旅行へ行ってまいりました。せっかく京都まで来たんだから朝昼晩美味しいもの食べたい!ということで、京都に着く前に色々とリサーチ。
その日はさっぱりしたものが食べたい気分だったので蕎麦でも探してみようかな、と検索してみるとめっちゃいい感じのお蕎麦屋さんが。
こりゃもう行くしかないということで、駅についてからその足で、街の景色もそこそこに蕎麦を食べに向かいました。
歴史ある京都の蕎麦屋「本家尾張屋」
ポケモンGOをしながら歩くこと十数分、数人の行列を見つけ足を止めてみるとそこが「本家尾張屋」さんでした。
僕はアメのほしさに2駅くらい先から歩いてしまいましたが最寄りの烏丸御池駅からは2分位の距離なのでご安心を。
お店構えに歴史を感じるなと思ったら、なんとこのお店創業1465年、そこから500年以上も営業を続けてきたという気が遠くなるくらい由緒正しいお蕎麦屋さん。世界の中でも類を見ない、歴史あるお店です。
元はお菓子屋、江戸時代から蕎麦屋へ。
元々この「尾張屋」さんはルーツを辿ると蕎麦を使った「お菓子屋」さんが起源。その後蕎麦を麺状にした現在の形で営業を始め、様々な寺院や御所に蕎麦を納める役目を担うようになりました。
いわゆる「宮内庁御用達」というやつです。
縁起物、尾張屋の宝来そばを食す。
「尾張屋」さんで食べたかったのは看板メニューでもある「宝来そば」。元々蕎麦は「宝来」と呼ばれ縁起物として楽しまれていたんだとか。今でも大晦日にお蕎麦を食べるのはその名残。
縁起物らしく華やかな薬味がたっぷり用意されています。
ネギ、大根おろし、刻み海苔、海老天等など一膳で色々な味を楽しむことができます。
こちらの五重塔のような器は何かなと思って蓋を取ると、、
SO★BA!
一口でちゅるっといけちゃいそうな束感の蕎麦が。
そしてその下の皿にも同量の蕎麦が。
五段に分かれて蕎麦が盛り付けられているので結構ボリューム感的には充分。わんこそばみたいな感覚でパクパク食べ進められます。
皿ごとに好みの薬味を。
この「宝来そば」がわざわざ蕎麦を小分けに盛り付けている理由は、”色々な味の蕎麦を楽しんでほしい”から。
先程の豊富な薬味の中から皿ごとに自分の好みのものを選び、食し楽しむというのが「宝来そば」のコンセプト。
確かに一つの皿だと薬味の味が全て混ざってしまうので、それぞれ別々で楽しむことができるのはよく考えられているなぁと思います。
5枚分の皿を用意し、小分けに盛り付けるという手間を惜しまず、食べる人の体験を大切にする。そんな姿勢が500年前からずっと受け継がれてきているんですね。
ちなみに蕎麦はつゆに漬けるタイプではなくて上からぶっかけるスタイル。これも味を混ぜないための工夫の一つなんでしょう。
一皿毎に違う味のお蕎麦を食べられるので少食の僕でも最後の皿までつるっといけてしまいました。
公式ページがお洒落。
これだけ歴史があり古きを重んじているお店なので、ネットとかその辺の新しいことには疎いのかなと勝手な偏見を持っていたのですが、公式サイトを見ると何これめっちゃお洒落やん。
お店の由来やこだわり等を美しい写真と共に紹介してくれています。これまで積み上げてきたものにあぐらをかくことなく成長を続ける。このお店が昔から今もずっと人気店であり続けられる理由がわかったような気がします。
をわりや今昔 / 御用蕎麦司 本家尾張屋 – HONKE OWARIYA –