幹を太くするために枝葉を伸ばす。今後の方針について少し。
樹木には縦に伸びて暗がりから抜けるための枝と、横に広がり光を目一杯受けるための枝があります。
縦にばかり伸びるとやせ細って倒れてしまうし、横にだけ伸ばしていても誰かの日陰に重なるだけでいつまで経っても陽を浴びることができない。自然界で上手くやっていくためには伸ばす枝のバランスが大事。
縦にも横にも枝が伸びていけば、栄養が集まり幹が太くなる。そうすればしっかりとした根を張れ、結果的により高く遠くまで成長ができる。
これは人間にも同じく言えることで長く第一線で活躍をしている人は、一つの「枝」で縦に突き抜け成功した後もきちんと左右に枝葉を伸ばしているように見受けられます。
有名人で言えば、星野源さんや所ジョージさんのような方、と言えばイメージしやすいでしょうか。
どちらも「音楽」や「司会業」といった軸になる縦に伸ばす枝を持ちつつも、「エッセイ」「ラジオ」「役者」「モノづくり」と幅広い活動をしています。
そしてその横の「枝葉」から新たな栄養が集まり、主軸がより太くなっている。おそらく枝葉の経験がなければ生まれなかったであろう作品が多く存在します。
同じように僕が好きなジェーン・スーさんというエッセイストがいるのですが、彼女も文章が上手いだけでなくラジオの語りも音楽の知識も一級品。
松浦弥太郎さんも物書きでありながら写真家で、経営者。
彼らはきちんと枝を伸ばし、幹を育てているからこそ違ったフィールド、プラットフォームでも同じように活躍できるのだと思います。
その「幹」の正体は、「センス」や「ファン」「仕組み」等様々な言葉で置き換えられるような気がしますが、自身の柱を強くするという意味では全て同じ。
枝葉を伸ばす時期に。
そういった僕が目標とする方々の姿を見て、僕もそろそろ枝葉を伸ばしていかないと行けないと感じるようになりました。
僕の主軸、縦に伸びる枝はこれまで「ブログ」という存在が担っていましたが、今後ただ同じように力を入れるだけではこれ以上伸びることが難しいのではないかという実感があります。
これは「ブログ」という形式の問題ではなく、僕の問題。もう8年近くも続けているライフワークなので、どうしても自分の中の「型」ができてしまっているんですよね。これをどうにか変えていきたいなと。
会社員だったら数年で部署の移動がありますが、ブロガーにはそれがありません。ならば自分でそのきっかけを作るしかない。
そう思いTwitterやInstagram、本の執筆など挑戦をしてみました。そして、ここ最近でこの「枝」はきちんと伸ばしていくべきだろう、と感じているのが「モノづくり」と「Youtube」。
「モノづくり」はメディア運営に極めて似ています。
一定の人が関心を抱いているトピックを探し出し、形にしてそれを広げていく作業。その選球眼と広げる力はこれまでブログから学んできたことが存分に活きています。
そして作った製品は様々な人の手に渡り、店頭に並び、そこからまた僕のブログを読んでくれる人が増える。TwitterやInstagramをリアルな形に変えたような感覚でモノづくりをしています。
「Youtube」も基本はブログやTwitterと同じ。
先程同様「一定の人が関心を抱いているトピックを探し出し、形にしてそれを広げていく作業。」です。
ただYoutubeの良いところは、大きなプラットフォームの中でプレーができるので自身の実力以上の波及効果を狙えるという点です。
ブログは一軒家の個人商店。自分の好きなようにできますが、自分で人を呼んでこなければいけません。
一方Youtubeはイオンモール。”とりあえず来た”という人がたくさんいるので新たなお客さんを開拓するには適した場所。
なので本店は持ちつつも、支店を人通りの多い場所に開店するような感覚ですね。
実際Youtubeを始めてから今まで触れる層とは全く違う人たちにリーチすることができています。
ブログからYoutubeに、Youtubeからブログに、と循環を生みながら「幹」を太くしていければと思います。
マルチは結果。
僕が目指す、星野さんや所さん、ジェーン・スーさんはいわゆる「マルチタレント」と呼ばれることが多いですが、コアになる「幹」に連なる「枝」が広がり、そう見えている結果なのだと思います。闇雲に伸ばしたわけではなく、必然的な結果。
僕も見習い、自分から連なる枝を横にも伸ばしていきたいので、ここ数ヶ月はYoutubeを頑張ってみようと思います。
今の世の中の流れ的に陽の当たっている場所なので、まずはそこに向けて葉を向けたいなと。
なので少しブログの更新頻度が減ってしまうかもしれませんが、そこは暖かい目で見守っていただけると嬉しいです。Youtubeも基本的に伝えたいことは一緒なので同じように楽しんでもらえると思います。
動画の領域でもブログと同じように伸ばすことができれば、よりブログの読者も増えてもっと面白い記事を書けるようにきっとなるはず。
いつか大きな花を咲かせられられるように、淡々と頑張りたいと思います。
