万年筆のインクを詰めて持ち歩ける。カキモリのローラーボールペン
身の回りのほとんどの情報がデジタル化した今、インクを使ったペンを使う機会は大きく減少しています。
僕もほとんどのことはMacかiPadで済ませているのですがそれでも、宅配便のサイン、契約書への記入、入国時の手荷物検査など、物理的なペンを使う機会はまだ多く存在します。
なので1本はカバンの中にペンを入れておくようにし、その1本としてこれまで長らく無印良品の万年筆を使っていたのですが、複写式の用紙や厚手の筆圧が必要な紙類に書き込めないことが多くあり、持ち歩き用にはもう少し汎用性の高いペンがほしいなと考えていました。
カキモリのローラーボールペン
ただそこで普通のボールペンを選んでしまうのも芸がない。無印の万年筆を使っていたときのような、触っていて高揚感のある一本がほしい、と思っていた時に見つけたのがカキモリのローラーボールペンでした。
このボールペン、普通のボールペンと何かが違うのが分かりますでしょうか。
そうよく見るとインクが入っていないんですね。
万年筆のインクを充填できるボールペン
このローラーボールペンはインクを自分で選んで充填するというタイプのボールペン。
万年筆用のインクを使用することができるので多種多様な色の中からお気に入りの一色を選んでボールペンの中に詰めて持ち歩くことができます。
万年筆同様中にコンバーターを挿せる構造になっているので、インクの水面に先を漬け、くるくると回してインクを吸引。
インク瓶の中身が少なくなってきた時用に専用のスポイトと受け皿が付いてくるという心遣いも嬉しいですね。
インクを吸ったコンバーターをペン芯に挿し直し、
ボディを締めれば準備完了。自分のお気に入りのインクが詰まった特別な一本が完成です。
万年筆のように傾けて。
ローラーボールペンは万年筆同様やや斜め、50度くらいの角度に傾けてインクを滑らせるように使います。
シャッ、シャッという紙を撫でる音が心地良く、ついつい腕が動いて気付けば何かの線や文字を書いてしまっていますね。
ペン先は0.5mmと0.7mmの2つから選べ、僕は汎用性の効く0.5mmを選んでいます。逆に0.7mmだとインク溜りが表現しやすく味のある線が引けるので自身の表現しやすい方を選んでみて下さい。
自分好みの色がクリアボディから覗く、万年筆の要素を兼ね備えた特別なボールペン。
僕はいつもペリカンのロイヤルブルーのインクを使っているのですが、このボールペンをきっかけに、オーダーでその人だけの色を作ってくれるカキモリのinkstandというお店の存在を知り、今度ちょっと足を伸ばしてみようかななんて思っています。
書類のサインのような、日々のちょっとした小さなタスクを気持ちよく変えてくれる一本です。
余談ですが、届いた箱に書かれた手書き(?)のイラストが可愛すぎました。
動画レビューもあるよ
そして今回も併せて動画を作ってますので、書き味や詳しい使い方を知りたい方はぜひご覧になってみて下さいね。
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