僕が毎年最新のiPhoneを買う理由
2017/12/15
今日はiPhone Xの発売日。これから沢山の人の手に「スマホの未来」と銘打たれた最新式のiPhoneが届くことでしょう。僕は予約開始の日についうっかりしてしまい、10分ほど遅れて予約をした結果到着が発売日より2週間ほど遅れることになりました。もう最近はあまりiPhoneのレビューも書かなくなったので、ファーストインプレッションは他のブロガーさん達にお任せし、到着の日を楽しみにしながら待ちたいと思います。
僕は2009年に発売されたiPhone 3GSの頃から毎年iPhoneを使っているので、付き合いは今年で9年になります。今年がiPhone誕生から10周年なのでiPhoneが生まれてから9割の時間を、僕が今年で27歳になるので僕の人生の3分の1の時間を共に過ごしている計算です。
もはやここまで長い時間一緒にいるとiPhoneに対する新鮮な驚きや期待は無く、もう空気のような家族のような存在。そして今では空気と同じくらい、生活になくてはならない存在です。
数年前、iPhone 4sくらいまでの時期はiPhoneというモノ自体が世間ではまだ珍しく、持ち物としても情報としても一定の希少性があるように思えましたが今ではiPhoneは日本人の7割の人が持っている大人気製品。僕だけでなく世界中の人々が持っていて当たり前のモノになってきました。
決して珍しい存在ではなくなったiPhone。それでも僕は毎年新しいiPhoneに興味を惹かれ、毎年必ず新しいiPhoneを購入します。日本はキャリアの2年縛りの関係から「買い換えるのは2〜3年に一度」という人が多いのですが、僕は必ず強い意志を持って毎年iPhoneを買い換えることにしています。なぜ僕が毎年iPhoneを最新式のモデルに変えるのか、その理由を今日は少しお話したいと思います。
毎日使うモノだから
実際に計測しているわけではありませんが、僕はiPhone3GSを手に入れてからほぼ100%に近い割合で毎日iPhoneを使っています。9年間、3285日間の間、毎日です。
これは僕に限った話ではなく、iPhoneを手に入れたという人はそこから毎日、必ず一日に一度はiPhoneに触っていると思います。よく考えてみればこんなに人の生活に根ざした共通のモノって他にないですよね。日本人のほぼ7割が毎日、そして一日の多くの時間をiPhoneの画面を見ながら過ごしているわけです。ジョブズは人の生活の在り方を変える、とてつもないプロダクトを生み出してくれました。
このように毎日長い時間一緒に向き合うモノだからこそ、僕はここに最優先にコストをかけるべきだと思います。洋服もカメラも本も車も毎日は同じものを使いませんよね。でもiPhoneは毎日同じ一つのモノを使います。ならば使用頻度の低い他のモノにコストを分散させるよりも頻度の高いiPhoneにコストを投下したほうがいいのではないでしょうか。
使う頻度が高く、接する時間が長ければ少しのレスポンスの速さの差が年間で見れば大きな差になります。毎日使うモノだからこそ、できるだけストレス無く気持ちよく使いたいのです。
仕事道具でもあるから
iPhoneは今の時代、生活必需品と言っても過言ではないでしょう。そして人によっては仕事の必需品であることも多々あると思います。
取引先と会話をするための「電話」として、LINEやFacebookメッセンジャー、メールなどの「連絡手段」として、アポへ行く際の「地図」や「乗換案内」として、情報を調べるための「ブラウザ」として、タスクを忘れないための「メモ」として、様々な機能がiPhone一台に凝縮されているので、iPhone一台あれば大抵の仕事がこなせてしまうでしょう。逆も然りでiPhoneが無かったら仕事が成り立たないという人が存在するのも頷けます。それくらいiPhoneは生活にも仕事にも根ざしたモノです。
iPhoneを個人的な趣味としてではなく「仕事道具」として考えてみれば毎年最新のモノに買い換える意味も少しは理解してもらえるでしょう。仕事道具として使うならバッテリー切れは死活問題なので省電力な方が良いですし、処理速度が速いに越したことはありません。仕事にiPhone使っているのであれば投資する価値は十二分にあるはずです。
アプリが進化するから
他のモノと違い、定期的にiPhoneを買い換えなくてはならない最大理由はここにあります。「iPhone」というのは単に端末そのものを示す言葉ではありません。iOSというAppleがiPhoneのために開発したシステムと、無数に存在する専用のアプリケーションが組み合わさって生まれる一つのモノ。Androidとの違いはこの点にあり、iPhoneの場合は外見も中身も一つの意志に則って設計されているので細部までどこを見ても齟齬がないのです。そしてAndroidのように多種多様な筐体が存在するわけでもないのでアプリ開発もしやすく、シェアも大きいのでアプリのラインナップが充実しています。「デバイス」「OS」「アプリのプラットフォーム」というスマホにおける重要な3つの要素を全て押さえているあたり、ジョブズは本当に素晴らしいビジネスセンスの持ち主であったと思わざるを得ません。
そしてiPhoneを構成するこの3要素の内「OS」と「アプリ」は筐体を買い換えなくても常に勝手に進化していきます。「iOS」は一年に一回大きなメジャーアップデートがあり、アプリも最新のiPhoneに合わせより高いスペックを要求してきます。そうするとデバイスが古いままだと徐々に動きがもたつき始め、その内満足に使えないアプリも出てくるのです。
「できるだけ長く使える良いモノを持つ」というのが僕のモノの考え方の一つではありますが、それが通じないのがiPhoneという存在。こればっかりは定期的に買い換えなくてはならない必然性があります。
コストもそんなにかからない
iPhoneは定価で変えば8万円から10万円前後と決して安い代物ではありません。なので毎年必ずiPhoneを買い換えるという話を友人にすると「よくそんなにお金があるね」と言われるのですが、実際のところそこまで僕の場合は買い替えに関するコストはかかっていません。
理由は単純で毎年買い換える度に前年のiPhoneを売っているから。日本人の7割が持っているiPhoneですから一つ前のモデルでもかなりの需要があります。特に新しいiPhoneな値崩れをせず、綺麗に使って箱や備品を残しておけば定価の7割くらいの価格で売ることが可能です。そうなれば差額の2〜3万円で毎年新しいiPhoneを使い続けることができるため実質はそこまでコストを払っているわけではないのです。
これを2年周期で買い替えにしてしまうと前モデルの買取金額がグッと下がってしまうので結果的には2年で買い替えても毎年買い替えても実質コストはそこまで変わりません。1年間iPhoneを綺麗な状態で守り通さねばならないというリスクはあるものの、運用方法としては試す価値が十二分にあるはずです。
また僕の場合は大手3キャリアではなくLINE mobile(ラインモバイル)を使っているのでキャリアに比べて月々6000〜7000円は安く運用できています。年間にすると約8万円。この差額だけで毎年iPhoneを買い換えることができてしまいますね。
「毎年iPhoneを買い換える」という運用方法は浪費のように見えて一種の「節約」でもあるのです。
一年に一回だから
これも非常にAppleは上手いな、と常々感じるのですがiPhoneは毎年必ず一年に一回、そして同じ時期に発表されます。毎年同じ時期に必ずモデルチェンジをするガジェットというのは決して多くなく、大体が数年に一度、不定期にアップデートが行われます。そうなるとユーザーとしても次のモデルがいつでるか予想しづらく、買うのを躊躇してしまうことも。
その点、iPhoneは必ず同じ時期に発売されるので「次のiPhoneはどうなる?」という事前の噂も立ちますし、その情報を元に購入の検討、予算の用意ができます。発売日に予約が殺到することが表しているように、iPhoneを購入する人の内一定数はiPhoneが発売される前に購入を決めているのです。もちろん僕もその内の一人ですがこれって本当に凄いことですよね。まだ触ってもないし見てもいない製品を何ヶ月も前から買うことを決めているんですから。
これは毎年ユーザーの期待に応え続けてきたAppleだからこそ積み上げることのできた「信頼」の為せる業でしょう。10年間毎年決まったタイミングに、昨年を超えるクオリティのアウトプットを必ず出す。この実績があるからこそ僕らも毎年安心して最新のiPhoneを手に取れるのです。
未来を見てみたいから
iPhoneは本当に便利なモノで、iPhoneを起点に人生が変わったという人も決して少なくはないでしょう。僕もiPhoneが無かったら今こうしてこのmonographを立ち上げることも無かったでしょうし、仕事も住む場所も全く異なっていたと思います。僕自身が実際そうなので、iPhoneには人の人生を変える力があると断言できます。
そしてiPhoneは多くのシェアを持っているため、個人だけでなく社会全体に及ぼす影響も非常に大きいもの。iPhoneがApple Payを開始してから飲食店やコンビニでの電子決済の普及率は極端に増え、改札でパスケースを出す人の姿は分かりやすく減っています。まだApple Payが日本に来てから1年足らずとは思えないほどの浸透スピードで広がり、今までおサイフケータイが崩せなかった電子決済普及への壁をいともたやすく破壊していっているのです。一般的な買い替え周期が2~3年ということを考えると来年、再来年には大多数のiPhoneユーザーがApple Pay対応のiPhoneを持つことになり、いよいよ電子決済主流の世の中がやってくるはずです。
このように新しいiPhoneが搭載する「機能」には「新しい未来を創る」可能性が秘められています。その「未来」をいち早く体験したいと思うのであれば、最新のiPhoneを手に入れたいと思うのは必定でしょう。ただでさえ僕は今世間のトレンドに敏感でなければならない仕事をしているので、そのトレンドを予想し人より少しだけ先の「未来」を見るために新しいiPhoneを買うのです。
ワクワクさせてくれるから
ここまで長文で様々な理由を連ねてしまいましたが、最後に総じて毎年買い換える理由を一つにまとめるとするなら、新しいiPhoneは僕を「ワクワクさせてくれるから」。明確な理由ではありませんが、こういう不明瞭な感情が一番根本的で強い。この「ワクワク」がなくなるまでは、ずっとiPhoneについて行く腹積もりです。同じように新しいiPhoneを見て「ワクワク」している方は、悩まず買ってしまっていいと思いますよ。