映画「アイアムアヒーロー」感想・レビュー。衝撃のZQN再現度!原作のハラハラ感がそのまま映像に。
いやーちびった。
本日も“monograph”をお読みいただきありがとうございます。
PITE.(@infoNumber333)です。
2年ほど前から毎巻楽しみに読ませていただいているマンガ「アイアムアヒーロー」がなんと実写化されたということで先週の土曜、公開日に新宿のTOHOシネマズに友達と一緒に観に行って来ました。
原作からしてかなりショッキングなマンガというかエグい描写が多い作品なので、正直それをどこまで実写で再現できるのか期待半分、不安半分という感じで足を運んだのですが、ところがどっこい、エグみそのまま、むしろ濃縮還元しちゃってるんじゃないくらいスゴい映画でした。ここまで再現できたらマンガより上なんじゃないかってくらいです。
本当は公開すぐに感想書きたかったのですが、まぁこのタイミングでも大丈夫でしょう。GWの予定が空いている人は是非ご参考に。満足感高しです。
映画「アイアムアヒーロー」あらすじ。
主人公・鈴木英雄は、さえない35歳の漫画家。デビュー作は連載開始後半年で早々に打ち切られ、借金も背負い、アシスタントをしながら再デビューを目指しネームを描いては持ち込む日々が3年を経たが、依然として出版社には相手にされない悶々とした日常を過ごしている。
そしてある日、そんな日常は思いもよらない形で崩壊を始める。英雄の眼前に繰り広げられるのは、周囲の人々がゾンビのような食人鬼と化す謎の奇病が蔓延、彼らに噛み付かれた者は感染者となり次々と増えて行く悪夢のような光景であった。恋人や仕事仲間も犠牲となり、世界がパニック拡大と秩序崩壊へと覆われるパンデミックの中、英雄は早狩比呂美との出会いを通じ、世界の崩壊から生き延びようとする。
「アイアムアヒーロー」は設定自体は良くあるゾンビものとそう変わらないのですが、特筆すべきは作品全体に漂う不穏な不気味さ、そして今まで普通の日常を過ごしていた人間が突然ゾンビへと変貌してしまう不条理さ。
マンガを読んだ人は強く印象に残っているいるであろう第一巻のラスト。まるまる一巻分主人公英雄の冴えない日常を延々描いた上に、最後はアレですからね。そりゃもう二巻を読まざるを得ないですよ。
映画が先か原作が先かは難しい判断ですが、アイアムアヒーローは原作を読んだ後に映画を観ても充分楽しめる珍しい作品なのでどちらが先でも大丈夫かと。ちなみに話はショッピングモール編までで終わります。
ストーリーを楽しむというよりもワーキャーいいながら楽しむ感じのカジュアルな映画なので深く考えずに軽い気持ちで観に行ってほしいと思います。まぁ血しぶきとか目潰しとか表現は全くカジュアルじゃないんだけども。
再現度高し。豪華なキャスト陣
冴えない主人公「鈴木英雄」を努めるのはあの人気役者大泉洋さん。最初このキャスティングを聞いた時はちょっと違うかなとも思ったのですが、実際完成したビジュアルを見てみるとなかなかどうしてしっくり来てしまいました。英雄の気弱な感じと大泉洋持ち前のコミカルさが映画として観るにはちょうど良い。
ヒロインの比呂美が有村架純、小田さんが長澤まさみと、原作キャラに対して可愛すぎるだろとも思いましたが慣れたらこれもハマリ役でしたね。むしろ良くこの役OKしてくれたなってくらい二人共熱演してくれてました。有村架純とか今一番イメージが大事な時期だと思うのにゾンビの役やって頭撃ちぬかれてますからね。
一番忠実に原作キャラを再現してたのはコロリ先生ですね。ラーメンズの片桐さんという配役も絶妙。もし続編があるなら大活躍してほしいところ。
再現度めちゃ高し!ZQNがヤバイ。
とにかくZQNの再現度が高すぎる。
上では色々と書きましたが今作の見どころどこ?と聞かれたらこの一点に尽きますね。
作中に登場するZQNが(ゾキュン)と呼ばれるゾンビたち。このゾンビたちの異常さ恐ろしさが作品の肝なのですが、すっげー忠実にこのゾンビを再現しているんですよ。
こういうB級映画って特殊メイクとかCGが中途半端で冷めちゃうことが多いのですが今作「アイアムアヒーロー」は逆にゾンビがリアルすぎてちょっと引くレベル。英雄の彼女がゾンビになるくだりはもうトラウマもんですよ… パンデミックが始まった瞬間の街の混乱はもう圧巻。かなりショッキングな映像が続くので心して観るように。
強烈な刺激がほしいあなたへ。
「アイアムアヒーロー」はディズニー大好きふわふわ系女子とは間違っても一緒に行かないように。ゾンビの頭が盛大に吹っ飛ぶのを見て溜まったフラストレーションを発散したいという方にオススメです。
原作が好きな方なら間違いなく楽しめる作品ですので、できれば劇場の大画面で存分に味わってみてください。