読んだ数だけ中身が変わる。ふんわり鏡月✕浅野いにおコラボがWebマンガの常識を変える。
さすが浅野いにお。さすがサントリー。
本日も“monograph”をお読みいただきありがとうございます。
PITE.(@infoNumber333)です。
何の気なしに昨日Facebookを眺めていたらタイムライン上にふんわり鏡月が提供しているふんわり妄想マンガシアターという企画の中で、あの浅野いにおとコラボした漫画が公開されていて、しかもそれがWeb独自の面白い仕掛けをしていると話題になっておりました。
ふんわり鏡月と言えば、石原さとみのあざとすぎるCMが有名ですが、今回は浅野いにおですか…!さすが若者ののトレンドをしっかり押さえてますね。
僕もFacebook経由でその作品を読んでみたのですが確かにこれは面白い。まさにWebならではの独特の漫画体験ができる作品に仕上がっていました。この企画考えた人すごいなぁ。もうこれは確実にバズる!と思える企画ですが、こういう動きがもっと増えていってほしいと思うのでmonographでも記事としてご紹介しておきたいと思います。
ふんわり妄想マンガシアター
今回のマンガが載っているのは上述しましたがふんわり妄想マンガシアターという企画の内の一つ。浅野いにおの他にも有名な作家さんがコラボ作品を公開しているので是非読んでみてください。恋愛系の作品が多いのでターゲットはきっと女性なんだと思いますが、男性でも充分楽しめる作品です。
読んだ回数で演出が変わる!「ふんわり男」
今回話題になっているのは浅野いにおとコラボした「ふんわり男」というタイトルのマンガ。
早速「※」マークが付いていますが、そこに書いてあるとおりでこのマンガは読んだ回数に応じて中身が変化するという特殊なマンガです。
一周目はまぁ普通のラブストーリー。
「ふんわり男」のストーリーはわりと普通などこにでもある日常系ラブストーリー。やや地味系のメガネ女子が主人公です。会社帰りにふんわり鏡月たくさんまとめ買いしちゃう辺りお酒好きなんでしょうね。
そんな会社帰りに職場の後輩である”ふんわり男”と出会いなんかいい感じに。
そして突然のキス。王道のちょっと背伸びするやつ。
最後は手を繋いでそのまま宅飲みへ。
この後二人がどうなるかは読者の想像におまかせというやつですが、何とも羨ましい展開ですねこれは。ニヤニヤしちゃう。くそぅ。
ただ、”ふんわり男”はこれだけでは終わりません。
マンガを読み終わった後に「もう一度読む」というボタンが表示されます。これを押すともう一度最初から作品を読めるのですが、同じストーリーなのにちょっとだけ違うマンガになるのです。
”ふんわり男”二周目
2周目に入ると”ふんわり男”にサブタイトルが付きました。
スクロールしていくと”ふんわり女の心の叫び”が聞こえるようですが果たして…?
主人公の”心の中”が読める。
スクロールしていくと思わず「なるほどですね〜」と納得。同じコマ、同じ絵柄、同じセリフのマンガなのですが、スクロールすると二周目は主人公の心情が”ふんわり”と浮かび上がる仕掛けが施されているんです。これはちょっと新体験なので是非試してみてほしいです。
というかこの女の子ソシャゲやってるんだね。詫び石大量ゲットってグラ○ルですかね。”珍しくいいこと”が詫び石とは切ない。。そりゃふんわり鏡月まとめ買いしちゃうよね。
スクロールするとどんどん流れて溢れてくる彼女の気持ち。
一周目はどんなことを考えているのか想像しながら読んでいましたがなるほどこんなことを考えてたんですね〜。ふむふむ。
Webマンガは可能性無限大。
そして、”ふんわり男”は3周目まで展開が変わるのですが、続きは是非ご自分でお読み下さい。ストーリーも演出も今時の若者の気持ちをよく理解し、寄り添う素晴らしいプロモーションだと思います。昨日の帰りの電車でスタンディングオベーションしちゃいました。元々吊革スタンディングスタイルでしたが。
紙の漫画の良さもモチロンありますが、こういう仕掛けはホントにWebマンガの特権ですね。読んだ回数・スクロールに応じた動き・位置情報・端末等いくらでも面白いことができそうです。僕ももうジャンプはスマホで読んでいますが、紙の発行部数が下がっている今、早くWebにシフトできた出版社・作家が生き残っていくのだと思います。
スマホで漫画読むのも意外といいかも!というきっかけにもなると思いますので時間のある方は暇つぶしにでも読んでみてください。なんとなく”ふんわり”した気分になれますよ。