【ネタバレ】「劇場版魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語」のあらすじと考察をまとめてみました!TVシリーズをしっかり理解しておこう。
2014/11/16
奇跡も魔法も、あるんだよ☆
PITE.(@infoNumber333)です!
先日公開されたばかりの「劇場版魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語」を観てきました!公開前から楽しみにしていたのですが、予定が立て込んでしまったためオール明けの翌日のレイトショーという過酷な状況下で観ることに。
案の定、僕自身うとうとしてしまったのと物語が複雑だったのが相まって上演終了後は「???」な状態でしたw
観たからにはしっかり理解したかったのでエヴァQの時のように新編のあらすじや考察スレを読んで知識を補完することにしました。
きっと僕のように完璧に理解できなかった人はかなり多いと思いますので皆さんも理解できるように今回記事として残しておきますので、上演後にもやもやが残ってしまった方は是非ご一読下さい。
劇場版魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語 あらすじ
今回のまどマギ劇場版は初見では物語の流れすら完璧に理解することは難しいので今作のあらすじから解説していきます。映画を見て「???」となった方はまずはこちらをお読み頂けると大体のことは理解できると思います。
また、今作はTVシリーズ終了後の世界が舞台となっているので、TVシーリズ終了時点での状況から解説します。TVシリーズを見ていないともう何もわかりません。見ててもよくわかりません。
TVシリーズ終了時点
まどかの「願い」により宇宙は新たな因果の元に再構成された。
この新たな世界ではまどかは人としての存在を捨て、未来永劫魔法少女を生み出さないための概念である『円環の理』へと昇華することになる。
『円環の理』が存在する世界では、魔法少女が魔女へと変化することはなくなり、力を使い果たした際は心安らかなままソウルジェムとともに消滅し、その魂はまどかの導きで別の宇宙へと転送されるというシステムに変化する。
すでに魔女化してしまった魔法少女(さやかなど)は『円環の理』へと導かれたが、魔女によって殺された魔法少女(マミ・杏子など)は魔女が存在しない世界へと変化したので復活することができた。
概念となったまどかの存在は世界の人々の記憶の中から消去されたが、時間転移の能力を持つほむらだけが彼女の記憶を持つ唯一の存在となり、まどかが付けていた赤いリボンがお互いの記憶の証として残った。
魔女の存在が消されたこの世界では穢れのバランスを取るために「魔獣」という存在が生まれ、この魔獣を倒すために魔法少女達は闘いを続けていく。
このTVシリーズ終了後の世界が劇場版である「新編」に繋がっていきます。
「新編」叛逆の物語
見滝原市では、鹿目まどかと親友の美樹さやか、先輩の巴マミ、佐倉杏子たち魔法少女が人の悪夢が具現化した怪物「ナイトメア」を退治にすることにいそしんでいた。
ある日、魔法少女である暁美ほむらが転校してくる。一ヶ月間彼女たちと共に過ごしたほむらは、「ナイトメア」との闘いに違和感を感じ、それを杏子に打ち明け、共に調査を行う。すると、二人は見滝原から出ることができないばかりか、自分たちの記憶が捏造されていることを確かめた。以前の記憶を取り戻したほむらは、ナイトメアとの戦いの舞台である見滝原が「魔女」によって構築された結界の内部であると確信する。
しかし、「円環の理」が存在するこの世界に「魔女」は存在し得ないはず。そう気づいたほむらはかつて過去の世界でマミを殺した魔女でありながらマミと行動を共にする「べべ」が怪しいとにらみ、「べべ」を尋問にかける。この結果マミとほむらは衝突し、ほむらはさやかに助けられる。そしてさやかはこの世界があまりにも魔法少女にとって都合が良すぎる世界だということを告げられる。つまり、自分たちの中にこの結界を構築している「魔女」がいるというのだ。
やがてほむらはこの偽りの世界を構築しているのが現実世界で魔女化寸前の自分自身だということに気づく。インキュベーター達が「円環の理」と「魔女の存在」を検証するためにほむらを外部から隔離する結界の中に閉じ込めていたのだ。
この結界は外部から干渉することはできないが内部からはそれが可能であるため、まどかを始めとする魔法少女たちは結界の中に入れられ、記憶を改ざんされて日々を過ごしていた。ほむらに「円環の理」であるまどかを結界の中に招き入れさせ、結界の内部でソウルジェムが浄化される過程を観測することがインキュベーター達の狙いだったのである。
インキュベーターからその実験の内容を聞いたほむらは「円環の理(まどか)」には手出しはさせまいとまどかに「円環の理」としての記憶を思い出させることなく自らが魔女化し、他の魔法少女達に葬られる道を選んだ。
魔女化したほむらを倒すため、魔法少女達との闘いが始まる。
ここで、実はさやかとべべ(百江なぎさ)はかつて救済された「魔女」であり結界の中に送り込まれた「円環の理」の一部であることが判明する。彼女たち魔法少女の活躍でほむらの魔女の結界とインキュベーターの遮断フィールドは打ち破られ、インキュベーター達の実験は破綻することになる。
これで「円環の理」の力が発動し、ほむらのソウルジェムが浄化されてハッピーエンド。となるはずが急展開が起こる。
ソウルジェムを浄化するため姿を表したまどかの手を不敵な笑みを浮かべて掴むほむら。「円環の理」の中からまどかの記憶を抜き取ってしまったのだった。神に仇なす存在、「悪魔」となったほむらは再び世界の再構築を始める。
ほむらによって再構築された世界では魔法少女達が今まで通りの生活を送っていた。やがて、彼女たちが通う見滝原中学にまどかが転校生として入学してくる。「円環の理」としての記憶を思い出しそうなまどかをほむらは必死に押さえつける。
「秩序」と「欲望」のどちらが大切かとまどかに尋ねるほむら。「秩序」と答えたまどかにほむらは「いずれ私達は敵対することになるかもしれない」と告げ、赤いリボンをまどかへと返す。
半月の夜に公演で佇むほむらのカット。笑みを浮かべダークオーブを取り出す。そして寄りかかるように闇へと落ちていった。
ラストシーンはボロボロになったキュウべえの瞳のアップで終了。
*劇場版 魔法少女まどか☆マギカ – Wikipediaを元に書きました。
「新編」叛逆の物語 考察
ここからは気になったネット上の考察を紹介していきます。まだ公開直後なのでこれからもっと確信に迫る考察が出てくるかも。徐々に追加していきます。
ほむら悪魔化の理屈
<ほむら悪魔化の理屈>
魔法少女の魂(希望)が穢れ(呪い)を溜め込むと、魂の形が変化して魔女(絶望)になる。
通常、「希望」から生まれた魔法少女にとって、「絶望」につながる穢れはマイナス要素だ。
ところが、ほむらにとってはSGが濁ることは、むしろまどかとの再会が近づくプラス要素。
SGが濁りきる魔女化は、ほむらにとって絶望どころか、まどかとの再会すなわち「希望そのもの」なのだ。
希望から生まれるのが、魔法少女。
絶望から生まれるのが、魔女。
では、魔女に「堕落する」こと自体が希望となったほむらは、何者なのか?
そんなものは、魔法少女の概念に収まらない。魔女ですらない。
これまでの法則に縛られない、新しい存在。
真実かどうかはおいておいて、面白い解釈だと思います。
投げつけられていたのは柘榴?
466: 名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/27(日) 19:23:40.01 ID:FBfcDjPG0
ほむらが使い魔?にトマト投げつけられてたけどどういう意味なんだろう717: 名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/27(日) 19:44:48.04 ID:9/+pHU0s0
>>466
俺もトマトかと思ってたんだけど
あれが柘榴ならキリスト教的には「再生と不死に対する希望のシンボル」って意味があったりするな
柘榴には他にもギリシャ神話の「冥界の実」としての意味があります。
柘榴を食べると冥界の住人へと変化してしまう。これはほむほむ闇堕ちの暗喩かもしれません。
童話がモチーフ?
104:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/28(月) 02:55:23.07 ID:xiI3ukru0
>>45
おお、反応もらえて嬉しい。
そもそもまどかの羽根って一枚一枚剥離するようなタイプのものじゃないのにオープニングで白い羽根舞ってるところとか、
オープニングでまどほむが手を取り合うのが湖の上だったりとか、
ナイトメアの使い魔?も全部バレリーナだし、
あとほむらがさやかと別れた後に1人で船に乗ってるシーンで、川に2羽の白鳥がいるのと、
マミさんっぽい人形が入ってるティーカップの模様が白鳥だったりするから多分合ってる。
でもストーリー的には白鳥と黒鳥は同じ人物が演じる=表裏一体の存在、っていうくらいしか繋がりがない。
くるみ割り人形のモチーフはたまに出てくる歯で胡桃を噛み砕くシーンと、
ホムリリィの使い魔が胡桃を歯で噛み飛ばして攻撃してる。
あとチャイコフスキーはロシア人だけど、白鳥の湖とくるみ割り人形は舞台がドイツなんだよな。234:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/28(月) 03:14:44.74 ID:xiI3ukru0
眠れる森の美女のメタファーは気付かなかったなぁ。
あと、もしかしたらシンデレラもモチーフとして入ってるかもしれない。
仁美ナイトメア戦でめがほむが「私はかぼちゃ」って言ってかぼちゃ出してるんだけど、
最後魔女化したほむらを迎えに来る円環の理のシーンでさやかとなぎさが乗ってるのかぼちゃの馬車だし、
ほむらがバスに乗ってソウルジェムから離れることで自分が魔女だと気付くシーンで、
時計が十二時の鐘を鳴らしてるから。
三大バレーの内「白鳥の湖」「くるみ割り人形」が出てきているので「眠れる森の美女」の要素もどこかにあるのではないかとスレの中では議論されています。
願いは叶っているのでハッピーエンド?
291:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/26(土) 09:45:00.83 ID:TDDD28kK0
マミ:友達が出来た(ベベ)、合体技出来た、強さを見せれた、お姉さんぶれた
さやか:まどかの一番の友達ではないけって言われてたけど、まどかの一番の理解者になれた
杏子:普通の生活と学校に通えた
まどか:まど神様にからひとりぼっちで嫌という感情と記憶だけ切り離された
ほむら:まどかを救えた、QBボコボコにした
なぎさ:チーズ沢山食べれたってなるから全員幸せではあるんだよね
確かに新編ではどのキャラクターも自身の「願い」を叶えることができています。なので「ハッピーエンド」とも取れるのですが、ただのハッピーエンドとは到底言えないようなこの余韻は何なのでしょうか。
続編はあるの?
495:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/26(土) 12:11:01.58 ID:jwsnZpGl0
最後の結末は虚淵案じゃないんだってね?
508:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/26(土) 12:19:50.43 ID:9Dv5trUU0
>>504
虚淵はまどかにほむらが導かれるエンドにしたかったらしいけど
新房と岩上って人が続きのあるエンドしたいってんでそうなったらしい
感想
オール翌日のレイトショーという状況だったので中々集中してみるのが困難な状況だったにも関わらず、ほむら魔女化から悪魔化への流れには文字通り鳥肌が立ちました。
あぁ…やっとハッピーエンドで終わるんだな…と思った所に「そうはさせないぞ」と笑みを浮かべる虚淵の顔が浮かんで来ましたよ。
全体的な流れとしては60%くらいしか理解できなかったのですが、この記事を書いていくうちに70%くらいは分かったと思います。
特にTVシリーズ終了後の前提のところはしっかり理解していないとマジでついていけないわ。
ネタバレ満載なのでいないとは思いますが、これから見に行くという人はそこだけは押さえておきましょう。
まとめていてもっとちゃんと観たくなってきたのでもう一度劇場に足を運ぶかもしれません。一緒に見てくれる人いるかなぁ…。