【静岡・観光】草間彌生展「永遠の永遠の永遠」無限に続く”連続”と”増殖”の世界。
2013/11/20
GW休みは静岡に旅行中。駅を降りたらお茶の香りが漂っているかと思いきや全然そんなことはありませんでした。むしろ磯の香りがしました。
観光に良いところはないかと静岡市内を歩いていると静岡県立美術館で現代美術家草間彌生さんの個展「永遠の永遠の永遠」が開催されているとのこと。興味が湧いたのでちょっと足を運んでみました。
思っていた以上に感動してしまったので僕のブログでも概要を紹介してみようかと。
近くにお住まいの方や静岡に旅行予定の方は休日の予定の一つに考えてみて下さい。
草間彌生展「永遠の永遠の永遠」
静岡県立美術館は最寄り駅から徒歩で15分くらいのところにあります。
100円くらいで乗れるバスもあって僕はそれで向かいました。
美術館に付くと入り口に入る前からそれらしきオブジェが。
赤と白のドット模様が目に痛いほど飛び込んできますね。
館内に入るとロビーのエリアにも草間彌生さんの作品が展示されています。
大きなバルーンのオブジェ。ドット柄が可愛いです。このフィギュア売ってたら買ってしまうわ。
そしていよいよ受付を済ませて草間彌生展「永遠の永遠の永遠」へと足を踏み入れます。
草間さんの作品はひたすらの「連続」と「増殖」が特徴。
丸や線、目、人の顔などがただひたすら雑然と、延々と続いていきます。
草間さんは幼少の頃から幻覚が見えていたようでそれが作品に大きな影響を与えているようです。
全ての作品が常人のセンスではないと思わせるような圧力を持っていました。
これは代表的な作品「無限の網」シリーズの一つ。
網目の文様がキャンバス一面に描かれています。
意味が無いようで意味がありそう。観れば観るほど、見つめれば見つめるほど吸い込まれそうな感覚に陥っていきます。
ただめちゃくちゃに書きなぐっているわけではなく草間さんなりの法則のようなものが感じられ、平面の作品なのに3Dのように飛び出して見えるような、キャンバスが窪んで見えるような、本当に不思議な感覚です。
全ての作品が好みというわけではありませんでしたが、いくつかずっと眺めていたいと感じる作品がありました。
大いなる巨大な南瓜(かぼちゃ)
草間彌生さんは平面の絵画だけではなく立体の作品も多く残しています。
この南瓜のオブジェはかなり有名なので一度は見たことがあるという方も多いでしょう。
ビビットな色と黒のドットが気味の悪さとポップさを両立させているような気がします。
チューリップに愛をこめて、永遠に祈る
部屋一面が赤いドットで囲まれた空間も展示されています。
異世界感。
魂の灯火
上下左右前後を鏡で囲まれた立方体の箱。
その中に照らされた無数の電飾。
永遠に続く宇宙のような、空間自体を芸術にした作品。
1分間という時間制限はありますが、幻想的かつ深い世界に埋没することができます。
おわりに
草間彌生さんの作品を見ていると、子供の頃無心に落書き帳を真っ黒に塗りつぶしたり、細かな道筋の迷路を一面に書いたりしていたことを思い出しました。ああゆうのって終わりがないんですよね。ただただ、自身の満足がいくまでひたすら描き続ける。それと同じようなものを草間さんの作品から感じました。
僕自身ドット柄が好きで、このブログのテーマにも使っているくらいなのでこの展覧会はとても楽しかったです。これからのブログデザインにも活かせたらいいなぁ。ぱっと見、唯一無二の世界観と感じてしまいがちですが、草間さんの作品から伝わるものは人間誰しも奥底では持ち合わせているものを表現しているんじゃないかと思います。表現者って、すごいなぁとしみじみと感じて帰路に着こうと思います。それでは。
PITE.