『第4回「試す」applim』に参加してきました。出場した感想、チーム選びのコツ、資料の作り方など紹介します。
2014/11/25
今日は18時間ぐらい寝てました…PITE.です!
最近Number333更新少ないんじゃない?たるんでんの?と思っていた人、ゴメンナサイ。実はこんな僕にも忙しい時ってのもあるんです。
その忙しかった理由…それがapplim!
知らない人にapplimを簡単に説明すると、大学生を対象としたデジタルマーケティングコンテストです。
今回applimに参加してわかったことがたくさんあったので、結果・感想・ポイントなどを記事にして残しておこうと思います。来年(あるかどうかわからないけど)の参加者が参考にしてくれると嬉しいですね(*´∀`)
applimって?
僕も友達から聞くまで存在を全く知らなかったんですが、どうやら広告系志望の学生のとってはかなりメジャーなコンペみたいです。ですが、applimはただの広告コンペではなく、「ソーシャルメディア」や「スマートフォン」を広告と掛けあわせた広告のちょっと未来を見れる面白いコンテストです。
詳しくはホームページをご覧くださいな。
・final | 第4回「試す」applim
広告界、IT界の名だたる企業が協賛しているのでこのあたりに就職を考えている人は一度調べてみると良いと思います。参加したグループには1人メンターさんが付いてくれるのですが大体この協賛企業の方が付いてくれることが多いみたいです。メンターさんは本当に親身になって相談を聞いてくれるので、applim以外の普段の仕事の話を聞いてみてもいいかもしれません。これだけでも十分参加する価値はあると思います。
審査員もめちゃくちゃ豪華。広告・マーケティングの第一線で活躍している方々に企画の審査をしていただけました。日本Microsoftの役員、広告批評の編集者、電通のクリエイティブ・ディレクターなどなど、普通の学生では絶対にお会いできないような方々です。そしてただ、審査して頂けるだけではなく、大会終了後には懇親会があり、直接お話しをしてフィードバックを頂けます。これはスゴイ。ゴイスー。実際に僕もこの中の江端さん・河尻さん・澤本さんと直接お話しをさせて頂くことができました。
applimは今回で第4回目だそうで今回は160チーム、650人の学生が参加したそうです。なかなかこの規模のコンペはないんじゃないでしょうか。
第4回「試す」applimのお題
「デジタル」✕「リアルな体験」
これが今回のapplimのお題でした。基本的にはこれだけで、どんな企業を題材にするのかはチームの自由です。「リアルな体験」とは何なのか、「デジタル」を使ってどうやってそれを感じさせるのか、各チームが考えに考え抜いて企画書に落とし込みます。
選考は1次の書類審査で20チーム、2次の書類審査で6チームに絞られ、この6チームに残ると晴れて決勝大会でプレゼンすることになります。
チームを結成
僕は渋谷の某IT企業のインターンで知り合った友達とapplimに参加しました。自分からではなく友達に誘われる形で参加したのですが、チームには本当に恵まれたと思います。そして満足な結果を残すこともできました(後述)。なので一応applim経験者として来年applimに参加したいと思っている人や、このようなビジネスコンテストに参加してみたい!と思っている人のためにに恐縮ですがアドバイスをしておこうかと思います。
チームを組む上で色々大事なことはあると思いますが、僕が言いたいことは一つだけ。
「自分に足りないもの」を持っている人を探して下さい。
とにかくこれが大事だと思います。
よく、「学部の仲間やサークルの仲が良い友達と参加してみた」というグループを見かけますが、これはあんまりオススメしません。自分と同じ境遇・年齢・思考の人と集まってしまうとどうしてもアイデアが凝り固まってしまいます。それだけでなく「仲が良い」ゆえの制約もあります。企画の内容よりもグループの雰囲気を優先してしまっては良い物は作れません。もちろん、仲の良い友達でもはっきりと自分の意見をぶつけられる、自分とは違う考え方・個性・技術を持っている、という仲間がいるのなら全然OKだと思います。
そして、始めは「仲が良い」ってあんまり重要なことじゃないのかな、と思います。なぜなら一緒に長い時間一つのことに話していくことになるのでいつの間にか勝手に仲良くなるから。まずは実力・個性重視でメンバーを探すのがおすすめです。
僕の場合は「さのうのう」という男5人女1人の6人でチームを組みました。
一人ひとり本っ当に個性があるメンバーが集ったと思います。チームの雰囲気作りがうまい奴、もはや病的に広告に詳しい奴、ロジックマニア、アイデアウーマン、理系の変態ネットストーカー・・・。うん、本当に個性バリバリでした。各々持っているものが違うので、企画のことでもそれ以外のくだらない下ネタでも話していて本当に面白かったです。
上の写真がそのメンバー。ちなみに真ん中が僕です。実はこのブログ、Number333で僕の素顔を公開するのは初めて(照)。まあいい機会かなと思って乗せてみました。もうしばらく載せないと思います。レアです。
企画書・発表スライドの作り方
続いて、企画書や発表用のスライドの作り方のコツを書いておきます。
今回のapplimでは僕がメインになって資料を作成していました。僕の場合はkeynoteを使ってスライドを作成しましたが、基本的なことはPowerPointでも同じです。
とにかくシンプルに。
企画書・プレゼンに置いて一番大切なことはこれだと思っています。
「とにかくシンプルに。」
文章ばかりの長々とした企画書では何も伝わらないし、まず読んでも貰えないというのが現実です。とにかくシンプルに、わかりやすく、一言で。というのが鉄則です。
”今回僕たちはかっぱ寿司を題材としたプロモーションを考えました。簡単に言うと、「子どもが握ったお寿司を家族みんなで食べる事ができる」というアイデアです。”
このように最初にどのような企画かを一言で表せるといいでしょう。自分の企画を一言で言える、ということはそれだけその企画をわかっているということでもあります。もし、自分の作った企画が一言で説明できないのなら、それは企画として少し複雑になりすぎているかもしれないので一度注意してみて下さい。
資料もシンプルに。
企画の話と一緒で、資料もとにかくシンプルに作りましょう。わかりやすいイメージ図や画像を使ってできるだけ文字は省いて下さい。文章はあってもほとんど読まれないものと思ったほうがいいです。
また、必ずスライドには統一感を持たせましょう。企業・プロモーションのイメージにあったスライドが作れるのが理想的です。
そして最後には企画全体のまとめが説明できるスライドがあるとなお良しだと思います。
プレゼン資料の作り方に関しては以前記事を書いたのでこちらを参考にして頂けると嬉しいです。
・【PowerPoint/Keynote】誰でも綺麗なプレゼンのスライドを作成できようになる8つのステップ【本気出した】 | Number333
しかし、今回の決勝プレゼンに出ていた各グループのスライドにはマジで舌を巻きました…!どこのグループもメチャクチャ綺麗なスライドを用意してきていて圧倒。特に「低田馬場(アンダーバーバー)」や「チーム66」なんかのスライドは個人的に好みでした。自分もまだまだです。
ストーリーを大切に
決勝に残ったチームはどのチームもこの「ストーリー」を大切にしている印象が強かったです。そして、その伝え方もすごく上手かった。動画やエモーショナルな写真を用意してビシビシと伝えてきました。ユーザーがどのようにこの企画にアプローチして、どのような体験をして、最終的にどのような状態になるのか。これが100%審査員に伝えられればほとんど勝ったようなものだと思います。
商材選びでほとんど結果が決まっている
これは審査員の方のお話の中で出てきた言葉で僕もなるほどな、と思いました。
商品が抱える「課題」、それ自体がストーリーなので商材を決めれば自ずと作るプロモーションは決まっていくということです。商材選びでも妥協せず、面白そうなストーリーが隠されていそうな企業を探してみて下さい。
結果は・・・!?
さて、後は気になる結果です。
まず160チームから20チームへと絞られる1次選考。これは通過。このあたりはまあ大丈夫という自信はありました。
続いて20チームから6チームへと絞られる2次選考。これを通れば決勝レセプションです。これも・・・通過!
晴れて決勝の舞台、1200人の前でプレゼンをすることになったわけです。
そして当日、抽選の結果2番目にまずまずのプレゼンをし、後は結果を待つだけ・・・!
正直他のチームもかなり良かったのでドキドキしました。
さぁ果たして結果は・・・!?!?
優秀賞(実質2位)+CA賞+日本Microsoft賞!!
優勝こそ逃したものの大会最多の受賞数を得ることができました!
正直1位に輝いたネオアルスの企画は自分でも完敗だったと思うほど完璧な企画でした。審査員の方も”カンヌ広告祭に出してもおかしくない”と言うレベル。いやーすごい。なので悔しかったですが、今の僕としては満足の行く結果を残せたと思います。
まとめ
これが僕の第4回「試す」applimの記録です。普段僕は一人でブログを書いているので今回みたいに仲間とITについての深い話ができたのはすごく楽しかったです。たまには本気を出してみるというのも良いことですね。
その後、いくつかのメディアにも少しだけですが取り上げて頂きました( ´ⅴ`)ノ
・スマホで広がる“夢”のビジネス 学生コンテスト – MSN産経ニュース
・【レポート】学生団体「applim」の第4回マーケティングコンテスト、最優秀賞が決定 | エンタープライズ | マイナビニュース
これからビジコンに参加してみたいという大学生の方にこの記事が少しでも参考になってくれたら僕は嬉しいです。もし何か質問、コメント等ありましたら気軽に書き込んで下さい。できるだけ対応しますので。
それでは今日からちゃんと普段の更新に戻ります!!
これからもNumber333をよろしく!
PITE.