【マンガ】浅野いにお最新作「おざなり君」に久々に衝撃を感じた。【感想】

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    2014/06/21

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夏休みもあと少し…。PITE.です。

僕はパソコンやiPhoneが大好きなので一日の中でもモニターを眺めている時間が長いほうだと思います。僕はけっこう長時間画面を見つめていても平気な方なんですが、それでもたまにふと「本」を読みたくなる時があるんです。紙には紙に独特の安心感、読みやすさがあってこれはきっといくら電子書籍が普及した世の中でも変わらない事実だと思います。

だから僕は「本」や「漫画」が大好きです。これだけはパソコンやiPadで読もうとは思いません。本棚に自分の読んだ本を並べていくあの感じも好き。

そしてまた今日、「本」が読みたくなったので書店に足を運んでみました。
今回目に止まったのは浅野いにおの最新作「おざなり君」。発売していたのは知っていたのですがなんとなく買う機会を逃してしまっていた作品でした。

この「おざなり君」が個人的にすごく刺さった漫画だったのでブログでも書いてみようかと。

見開き2ページの中で繰り広げられる物語

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この漫画は「頭のおかしい暴力的な会社員、おざなり君」と「人が良く典型的な管理職、やぶさか部長」を巡る物語です。

今までの浅野いにお作品と全く違った「適当な」絵柄が特徴です。
基本的には見開き2ページが1話として進んでいきます。

単なるギャグ漫画?じゃない…!

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「浅野いにお」はどちらかと言うと「ソラニン」のような「大人になるということ」「青春」だったり「世界の終わりと夜明け前」のような「陰鬱とした世界観」など叙情的に描く作家さんだと思っていました。

それが崩れ始めたのが「おやすみプンプン」。適当な絵柄だけどリアルな世界を描いていて、「笑い」の要素も取り入れた漫画です。

そして、この「おざなり君」を数ページ読んだ時にはさらにそれを突き詰めた「ギャグ漫画なんだ」と思いましたが、それは間違いでした。

もちろんギャグ漫画としても面白いのですが、決してそれだけの漫画ではありません。
この「見開き2ページ」のストーリーが徐々に変化を始めていくのです。そして、最後には笑いなんか1ミリも挟むことのできないシリアスな展開へと進んでいきます。

独特の色彩感覚

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これは是非買って実物を見てほしいんですが、この「おざなり君」実に色の使い方が上手い。上手いというか、イメージに訴えかける色使いをしてきます。

そして物語が進むうちに徐々に色がついていく。

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所々本当に圧倒されるようなページがありました。
こんな絵が描けるようになっているなんて…

浅野いにおの新たなセンスが爆発した漫画だと思います。

感想

最初は意外でしたが読み終わった後には「やっぱり浅野いにおの漫画だな」と感じることができる作品で、買ってよかったなと思える漫画でした。

「ロック」「マイノリティ」「反骨心」「大人になるということ」、芯の部分は今までと変わらない作品です。

少しでも浅野いにおという作家に興味があれば読んで損はない作品だと思います。

PITE.

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