「ブログを読む」ならRSSが最高のサービスだということを今熱く語りたい。
2014/11/16
今回は柄にもなく長文になりました。PITE.(@infoNumber333)です。
Google Readerの廃止と、先日放送されたブロネクの放送「Googleリーダーの死を嘆くネク!」を観て個人的にどうしても伝えたいことがあったので記事を書きます。
僕はブログの更新情報は主にRSSから取得しています。その理由は単純で、RSSがブログの情報を一番速く、確実に、正しく得ることができるサービスだからです。
あまりブログに興味のない人は仕方ありませんが、ブログに興味がある、ましてやブログを書いている人がRSSを使わない理由が正直僕は良くわかりません。それほどまでに僕はRSSは本当に素晴らしいサービスだと心から思っています。@donpyさんほどではないですが、RSSが無くなったら確実にブログへのモチベーションはだだ下がりするでしょう。
Google Readerが廃止された今が、RSSのターニングポイントになることは間違いありません。もし仮に、このままRSSが無くなってしまったら。このサービスの素晴らしさを多くの人が知らないまま存在が無くなってしまったらとても僕は悲しいので、今回この記事を書くことにしました。無くなると何より僕が困りますし。
この記事を読んでくれた人のうち一人でもRSSに興味を持ってくれれば、また使い始めてみようと思ってくれれば幸いです。
RSSリーダーが情報収集ツールとして優れている点
まずはRSSが情報収集の手段として優れていると思う点を紹介していきます。
① ノイズがない
RSSリーダーは純粋に「記事を読む」ということに関しては非常に優れたサービスです。登録したブログの更新情報のみが流れてくるので余計な雑音の入る余地がありません。
「情報収集はSNSを使っています」という方もよく見かけますが、TwitterやFacebookなどのSNSは圧倒的にノイズが多すぎます。膨大な日々のつぶやきの中からブログの更新情報のみを取得するのは至難の技。ただブログの更新情報を追うだけならば圧倒的にRSSの方が優れています。
② 取りこぼしがない
TwitterやFacebookなどのSNSはフロー型のサービスなので、常に情報が流れていってしまいます。その中にあなたにとって大事な記事があったかもしれないのに。
Gunosyのようなキュレーションサービスも同じです。いくらあなたに合った記事が配信されるとしてもそれは「全て」ではありません。勝手にコンピュータが選別した情報を与えられているだけです。そして基本的にはあなたにとって「有用である」と判断された記事しか配信されません。「有用」ってどうやって判断されるのでしょうか。今のシステムではほぼキーワードやシェア数、ブックマーク数などを基準にして判断されています。
それではあのブログの「雑記」や「定期報告」などのシェアされない記事は無用なのでしょうか。違いますよね。そういう記事を含めて「ブログ」だと僕は思っています。
僕は好きなブログの記事は全て漏れなく読みたいです。役に立つ記事も立たない記事も全部。例えば、ドラゴンボールを読んでいて途中の1話や2話が所々抜けていたら嫌でしょう。それと同じ事だと思います。
また、RSSは取りこぼしが無いため、あまり更新が無いブログや更新が止まっていたけれども、ふっと復活したブログの記事も確実に読むことができます。そういう記事を、読みたいじゃないですか。
③ 純粋な記事が読める
またRSSのいいところはブログとユーザーが直通である所にあります。SNSから流れてくる情報は二次的なものがほとんどだからです。
簡単に言うと「○○らしいよ」とか「○○なんだって」という伝聞のものがとても多い。これらの情報には「責任」がありません。ソースのわからないものが一人歩きしてシェアされていく。楽しむ分には良いですがそれのみを情報収集源にするというのもいかがなものかなと。
その点、RSSは記事そのものを直接読むことができるのでバイアスが掛かりにくい。大衆の意見に左右されずに記事と向き合うことができます。SNSに比べて「ブログ」という場所があるので責任の所在もわかりやすい。
④ RSSは「能動的」な情報収集手段
SNSは良くも悪くも「流れ」に左右されやすいものです。流れてくる情報は全て人から与えられます。そこに自分が介在する余地はありません。そしてそれは自分がフォローしている人たちの偏った「流れ」です。自分が情報を「集めている」のではなく単に「与えられているだけ」なのです。その点RSSは自分が読みたいと思ったブログを自分から「読みに行く」サービスなので世間の流れに流されること無く自分のほしい情報を手に入れることができます。
SNSで情報収集をする人が多いこの時代ならば、あえてRSSを使うことを強くおすすめします。みんなが知らない情報を見つけやすいですから。
RSSリーダーとの上手な付き合い方
続いて、「RSSリーダー使ってはいたけど、もうやめてしまった」という人に向けてRSSリーダーとの上手な付き合い方を書いていきます。
「未読がたまりすぎ」は単に欲張りすぎ
RSSリーダーを使うことをやめてしまった、と言う人が一番多く口にするのが「未読がたまりすぎて嫌になってしまった」という理由。この問題はただ単に「欲張りすぎ」が原因です。
あれもこれもと最初から購読しすぎて自身の情報処理能力が追いついていないのです。
自分から「読みたい」と言って購読したはずなのに未読が溜まりすぎて辞めてしまった、というのは何とも身勝手な話です。それでは進研ゼミを最初の月で飽きてしまった小学生の頃と何も変わっていません。
この問題を解決するアドバイスとして、最初は購読するブログを絞ることを考えて下さい。
具体的に言うと3つくらいが良いと思います。これなら無理なく追えるはず。
RSSを読む習慣がついてきて、もっと読みたい!と思った時に初めて次のブログを追加して下さい。自分の無理のない範囲で少しずつ、少しずつできることを広げていくのが習慣化のコツです。これは勉強でも運動でも何でも同じ。
時間を決めて毎日消化しよう
そして、もう一つの解決策として「RSSを読む時間をちゃんと設定する」というのも有効です。
僕の場合は朝電車に乗って最初の10分〜15分はRSSの消化に充てています。毎日少しずつ決まった時間に記事を消化していけば未読がたまることはありません。
今はiPhoneのアプリでも便利なRSSリーダーがあるので時間も場所も選びません。通勤中でもお風呂でもトイレでも就寝前でもいつでもどこでも記事を読むことができます。
この「1日10分」の情報収集があなたの知識と思考を一段上に引き上げてくれるのです。
情報収集こそがアイデアの源泉
アイデアというものはよく「既存と既存の組み合わせ」だと言われます。
何もないところから生まれるのではなく、すでにあるものを元にして生み出されます。つまり、物を知っていれば知っているほどアイデアの幅や深さは大きなものになっていきます。
なにか新しいものを生み出したいのならまずは知識を集めましょう。シンプルにして明快な答えです。@OZPAさんが書いていたNo Input, No Output.と同じ意味だと思います。
毎日たった10分20分でいい。この毎日の習慣が、いつの日かあなたの思考すら変えてくれていることに気づくはずです。
おわりに
ただ単に、「記事」を読みたいならキュレーションサービスやSNSでもある程度事足りますが、タイトルに書いた通り「ブログ」を読むなら僕はRSSをおすすめします。
僕は憧れている、尊敬しているブログの記事はRSSに登録して毎日読むようにしています。そのほうが中の人の思っていることや狙い、行間が読めるような気がするからです。
もちろん、RSS単体では情報が限られてしまい、世間のトレンドがわかりづらいので日常的にSNSやキュレーションサービスもよく使います。
それでも、やっぱりブログを読むならRSSだと思ってしまうのです。それだけの魅力がRSSにはあります。
冒頭にも書きましたが、この記事を読んでくれた人が少しでもRSSに興味を持ってくれれば僕は満足です。もう一度、RSSに大きな波が来ることを願っています。
次のGoogle Readerは僕達が作っていくのですから。
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